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皆様いかがお過ごしでしょうか。
はい、いきなり誰だこのおじさんと思いましたよね。
なんか髪型がすごいですよね。
メガネ傾いてる。
今回の短編映画は「夢と現実」がテーマとなっているのですが、いくつか影響を受けたアイディアの源泉があります。その一つがこのデヴィッド・ドイッチュ 氏の作品
「無限の始まり : ひとはなぜ限りない可能性をもつのか (The Beginning of Infinity)」です。
すごいタイトルですよね。こちらはエッセイとなります。
その道では大変な有名な物理学者でして、量子コンピュータに関する発言などで注目を集めてきました。
wikipediaによると意識の物質的な説明を支持しており、無神論者である、と。
これだけ聞くと感情一切なさそうな人ですね。冷たい冷たい。でも本は大変面白いです。
ご興味ある方はぜひ読んで頂きたいのですが、まあまあ値段します。
立ち読みで頑張りました私は、、、、
そして影響を受けた部分ですが、この本の第10章に「ソクラテスの見た夢」というのがあります。
内容としてはソクラテスが夢の中で神に出会い、会話をする、ただそれだけの話なのですが、とても面白いんですこれが。
これは夢だ、と言ってはばからないソクラテスに対して神が、その根拠は?と問いかけていくというものなのですが、確かにそれを聞いていると「なんで夢は夢なんだろう?現実との違いは?」という普段当たり前に思っていたことを覆される気がしてきます。
ドイッチュ 以外にも影響を受けた作品があります。
クラウドファンディングのページにも画像を載せていますが、
「トム・ソーヤの冒険」で有名なマークトウェインの晩年の作品「不思議な少年 (The Mysterious Stranger)」です。
これについてはオチを言ってしまうことになるので影響を受けた部分を直接お伝えすることができないのですが、衝撃の結末があります。トム・ソーヤの冒険の作者が書いたとは、にわかに思えない結末に驚かされます。
あらすじとしては、中世、オーストリアの田舎に住む主人公の男の子の前に突如サタンと名乗る天使が現れ、いかに人間が愚劣な存在か人間社会が下等かを語り始め、、、というようなもので、
これだけ聞くとなんか陰気な感じしかしませんが、でも確かにサタンの言うことも一理あるな、と感心してしまいます。晩年のマークトウェインの厭世観が色濃く現れている作品になっています。
ご興味のある方はこちらもぜひ読んでみて頂ければと思います。
そして最後にもう一つ、有名な言葉なのでご存知の方も多いかと思いますが、中国の古典『枕中記』に由来する話からできた故事成語「一炊の夢」です。
人の世界での繁栄は儚いということのたとえ、また人生が儚いことのたとえとして使われます。
「一炊」は一度飯を炊くことでして、昔の唐の時代、盧生という人が、旅の途中の町で、道士から出世が叶うという枕を借りて寝ると、出世して財力や権力を手に入れるという一生に渡る夢を見ます。しかし目が覚めると、一生ほどの長さがあった夢だったにも関わらず、実は宿の主人に頼んでいた、粟のかゆが出来上がっていないほどのわずかな時間しか過ぎていなかったということが由来となっております。
一生ほどの長さの夢、とまではいかなくとも同様の経験をされたことがある方は多いのではないでしょうか。
夢を見ている時の時間感覚は本当に不思議です。現実と違う時間経過が起こることもあるのでしょうか?だとしたら私たちが感じる時間とは一体なんだんでしょうか?
今回の映画は以上のような作品たちからインスピレーションを得て脚本を書きました。
日常から少し離れて、夢と現実、という不思議なテーマに身を委ねて見ては如何でしょうか?
クラウドファンディングも残り17日となりました!
皆さんからの引き続きのご支援をお待ちしております!
何卒宜しくお願い致します!
毎日更新する予定ですがネタがある気がしません!