九州南部豪雨災害の状況
今日で九州南部豪雨災害から1ヶ月が経ちました。私達が加盟している「きょうされん熊本支部」でも復旧作業にあたっています。多くの仲間達も被災しました。
私達は熊本地震も経験しましたが、水害との大きな違いは災害ゴミの量。水分を含んだ災害ゴミはとても重く高齢者の方や障がいを持つ人たちには想像以上の負担となっています。以下、レポート内容です。
「人吉の障害者支援施設に災害ゴミ搬出のお手伝いに行ってきました。施設利用者のお宅が浸水して被害にあったということで、その内の一軒に職員の方と共に向かう。
床上1.2m程浸水していて壁も床もボロボロ。酷いところでは4m浸水した家もあるという。
電気も使えないので中は真っ暗。友人の投稿を見てヘッドライト持参して正解だった。両手が使えるのですごく便利。
先日先発隊が畳などは撤去していたので、使えなくなった家財の搬出を行う。
水を吸ったタンスは膨張して引き出しが開かず悪戦苦闘しながら中身を出し、衣装ケースの中に溜まった水からは異臭がしていた。しかし球磨川には生活排水は流れ込んでいないのでこの程度で済んでいるんだそう。
種類ごとに分別してトラックに積み込んで行く。
トラックに乗り込んでゴミの搬入場所まで向かっていると至るところでゴミが山積み。水害発生直後からすると随分減ったようだが、まだかなりのゴミが並んでいる。
搬入場所に到着すると、種類毎に堆く積まれた山が幾つも。あまりの大きさに絶句した。
水害の場合、浸水した家財はほとんどが使えなくなってしまうので一軒の家からかなりの量のゴミが出る。
この日の作業で一階部分は粗方片付いたが、一軒の家を綺麗にするにもかなりの人手が要る。住人だけではとても出来ない。
特に障害のある人や高齢世帯には厳しい。声も挙げられず途方に暮れている人がまだまだ居るのではと思う。
元の街に戻るには随分時間がかかりそうだ。とにかく人手が足りないと感じた。」
復興を大きく妨げているコロナ問題。本当にコロナが憎いです。