チャレンジ72日目・19時です!
吹上ワンダーマップ10レポート配信のお時間がやって参りました。
本日は吹上中央幼稚園で「カズヒロ ハカタを描く展」を開催してきました
ハマる
毎年吹上町内の園児と吹上ワンダーマップに向けた取り組みを行っているのですが、今回の取り組みは非常に良い感じにハマっております。
1月16日のレポートでも少し触れましたが、上手く進めることができており、園児たちの作品もとても魅力的なものになっています。
今回の企画は吹上町の園児たちに僕(ハカタ カズヒロ)を描いてもらうだけなのですが、描く前に一つだけ「絵を描く時に大切なこと」をお話しします。
『よく観ること』
「紙を見る時間よりも僕の方を長く見て描いてね」
と、伝えます。
描く対象物をしっかりと観察することはデッサンの基本ではありますが、幼稚園・保育園でモデルを観ながらお絵かきをすることは稀だと思います。
「絵を描く時に大切なこと」を伝えたら、その後僕を観る時間を5分間設けます。
僕は様々な情熱のポーズをとりながら園児たちに観るポイントを伝えます。
髪がどうなっているのか?服はどうなっているのか?色は?形は?素材は?造りは?
観るだけではなく、触ってもらい素材感を確かめてもらいます。
そして描く時間。
描き方に関しては全くレクチャーしません。
自由に描いてもらいながら、でも、紙に集中するのではなく僕を観ることだけを伝えます。
僕が見えないときは見える位置に動いていいし、服の構造が気になる部分は近づいて見て、触ってもよい。
子供達が見甲斐(描き甲斐)があるように、僕はいつも以上に多色使いのファッションを意識し、上下どちらかに1つ複雑な構造をしている服を着ます。
そうして描かれた作品は、同じモデル(ハカタ)を描いたものであっても、それぞれの個性が現れる作品になりました。
僕は以前小さな子供が描く絵があまり好きではありませんでした。
その理由は全部同じに見えたからです。
たぶん先生が「はこう描くのですよ」と手法をレクチャーするから、それを真似した子供の絵が全て同じに見えたのだと思います。(もちろん表現の手法・技法を教えることも重要です)
それ(全員が同じような作品になってしまう)を防ぐために昨年まではワークショップの中に敢えて複雑な工程を設けることで、子供達の作る作品を力技でバラけさせていたのですが(隣の友達を真似したくでも真似が難しい)、今回は僕に集中させることで子供達一人一人の個性を絵で引き出すことができた思います。
絵は得意・不得意の出るものなので、今後子供達の中にはお絵かきが嫌いになる子も出てくるかもしれません。でも、「下手だから嫌いになる」というのは理由としてもったいないと思います。
実は「上手い絵は」誰にでも描けます。
対象物をよく観る、自分の描いたものと比べる。おかしな箇所を修正する。それだけです。
なのでとにかく観ることが大切です。
子供達が「楽しく観察できる」
それが僕の強みだと今回感じました。
僕を描いてもらう企画は子供達に楽しんでもらえますし、僕も嬉しいですし、その絵を母の日みたいに近所のスーパーで展示するのも面白いので、今後も継続していきたいと思っております。
※この画像はイメージです。