チャレンジ58日目・19時です
吹上ワンダーマップ10レポート配信のお時間がやって参りました。
本日は「髷・その4」の続きをレポートさせていただきます。
今回で「髷」(僕の創作活動)に関する一連のレポートは終了となります。
髷・その5
前回は明治維新150周年の記念作品として「髷」をテーマとする作品の制作を決め、架空の人物 博多 和宏之助(博多家の先祖)の設定までレポートさせていただきました。
そこまで決まればあとは制作するだけなので僕の中では「作業」になります。60種類を越えると伝えられている髷ですが、僕が調べた範囲で資料が残っているものが約30種類ありましたので、その資料を基に31種プラス1種の計32種類の髷を描きました。
いくつかご紹介したいと思うのですが、
まずは「大銀杏」(オオイチョウ)。
たぶん現代の私たちが一番見慣れている髷はこれだと思います。力士が結う髷が大銀杏です。
「小銀杏」(コイチョウ)
時代劇などで目にする事が多い髷です。一般的に「チョンマゲ」と呼ばれているものが小銀杏だと思います。
本多髷(ほんたまげ)
江戸時代に一番人気が高かった髷です。本多髷には様々な種類があり人気が高かった事が伺い知れます。
「古来本多」(コライホンタ)
「令兄本多」(ワカサマホンタ)
遊郭で遊ぶ際は本多髷でなければ相手にされなかったと言われています。髷を高く作るのが特徴です。
「豆本多」(マメホンタ)
遊郭での支払いが滞った時、見せしめとして本田髷を切られてしまったそうです。
「疫病本多」(ヤマイホンタ)
怠惰な暮らしができる(働かなくても裕福である)ことをアピールするために、わざとだらしなくした(病気のように髪の毛を抜いて毛量を少なくした)本多髷です。現代の感覚ではなかなか理解できません。
「大月代茶筅髷」(オオサカヤキチャセンマゲ)
お茶の道具である茶筅を連想させる髷です。織田信長が有名。月代(サカヤキ)とは額から頭頂にかけて剃った部分の名称です。その月代を広く剃ることを大月代といいます。
「丁髷」(チョンマゲ)
丁髷とは髷が結えなくなった老人が無理やり髷を結ったもので、「ちょん(、)」としか髷が結えていなかったものだとされています。
「糸鬢」(イトビン)
耳の上の髪の毛のことを鬢(びん)と呼びます。
「逆月代情熱風髷」
プラスワンで描いたオリジナルの髷です。現在の僕の髪型です(実際は金髪)。
本来は束ねた髪の事を「髷」と呼ぶので、僕の髪型も髷と呼んで差し支えないはずです。
以上、一部ですがご紹介させていただきました。
髷はなかなか興味深いモチーフだと思います。
ワンダーマップが終わった後は、様々な髷を解説する動画をyoutubeにアップしたいと思っておりますので、ワンダーマップ後も注目していただければ幸いです。