80万円の目標まであと一歩です。ご協力よろしくお願いします。
【2020年7月2日追記】残り7日を残して本日、目標金額60万円を達成しました。84名の方にあたたかいご支援、そしてメッセージをいただき、ありがとうございます。
今回の緊急食料支援へのご寄付の呼びかけは、下記に記載した通り、このページの目標額は60万円でしたが、ハンガー・フリー・ワールドの会員向けの情報やホームページでは継続しています。まだ資金を必要としており、ネクストゴールとして80万円を設定させていただきます。引き続きご支援を何卒お願い申し上げます。
バングラデシュ支部事務局長ミトンの現場からの報告も「活動報告」に掲載いたしましたので、ぜひご一読ください。
世界中の、新型コロナウイルス感染症でお亡くなりになられた方々に対しまして、心よりご冥福をお祈り申し上げます。また、影響を受けられた皆様に心よりお見舞い申し上げます。感染拡大防止にご尽力されているみなさまには深く感謝申し上げます。
この未曾有のパンデミックの危機の中、「今日食べるものがない」状態の人々が、明日へと命をつなぐことができるように、バングラデシュにおける緊急食料支援へのご協力をお願いします。
収入が途絶えた790世帯(1世帯5名として約3950名)が、20日間食べることができるようになります。
790世帯に20日間の食料となる米20㎏、豆2㎏、油500gを支援します。
例えば、
3000円で、豆26kg=13世帯65名分
5000円で、豆42㎏=21世帯105名分
10,000円で、米200kg=10世帯50名分
50,000円で、米1,000kg=50世帯250名分 になります。
(1世帯5名、1タカ1.3円として算出)
感染予防の啓発ポスターも各世帯に配布します。
5月下旬 指定した近隣の店で食料に引き換えることができるクーポンと感染防止の啓発ポスター配布開始。⇒各世帯が近隣の商店で食料を受け取る
6月中旬 評価活動(対象者に質問紙票を用いて聞き取り調査)
※まとめて買い上げて一斉配布というのが通常の食料配布のイメージかと思いますが、ハンガー・フリー・ワールドは近隣の商店を介することで、ソーシャルディスタンスの確保と地域の経済への貢献を実現しました。
- ハンガー・フリー・ワールドが育成した地域住民たちが大切な役割を担っています。ハンガー・フリー・ワールドの職員は、これまでの活動を共に進めてきた推進者たちと電話連絡を密に取り、事業地に訪れることなくこの事業を実施しました。
- 私たちは、活動地域の人々の自立をめざしており、通常の活動も地域の住民たちが担っています。
※<All-in方式で実施します。>
本プロジェクトはAll-in方式で実施します。目標金額に満たない場合も、計画を実行し、リターンをお届けします。
※緊急性があるため、ハンガー・フリー・ワールドの全体的な資金を充てて、先行して実施をしています。
※このページでの目標額は60万円ですが、ハンガー・フリー・ワールドの会員向けの情報やホームページでも支援を呼びかけています。
※ご支援総額が実費を超えた場合は、飢餓を終わらせるためのそのほかの活動にも使わせていただきます。また、状況により新型コロナウイルス感染の影響に対応する事業を追加して計画することもあります。
7月6日に新たに感染が確認された人数は、たった一日で3201名、外出規制の効果もみられない深刻な状況です。5月に襲来した大型サイクロンの傷跡も深く、人々は困難な状況に追い詰められています。
これまでハンガー・フリー・ワールドは、バングラデシュでは、特に貧しく栄養の必要な女性790名を対象に栄養と食料摂取の改善事業を行ってきました。しかし、 活動地の女性たちの大半は日雇い労働をしているため、外出禁止で仕事を失い収入の道が閉ざされました。
食料があっても、買うお金がありません。わずかな蓄えを切り崩したり、借金をしたりしていますが、この状態が続けば生きていくことすら困難になります。ハンガー・フリー・ワールドの支援は、本来自立を促すやり方ですが、今、人々の生存を守らなければならない危機的状況であることから、緊急支援を実施します。
外出禁止措置で静まり返ったボダの町(5月撮影)。村への道路も遮断され、経済活動がストップしています。国からの支援はまだ農村部には届いていません。届いても役人との距離で優先的に配布されるような状況もあります。ハンガー・フリー・ワールドは、貧しい世帯が国の支援を受け取れるようにサポートもしましたが、そもそも国の支援そのものが不足しており、行き渡りません。(※ハンガー・フリー・ワールドは、通常の活動で政府が国民の「食料への権利」を保障するよう政策提言活動にも力を入れています)
「食べ物に困っても、野菜を採ってくるとか何とかするわ」。そう笑顔を見せていたシャクジャンさん。しかし、住民たちに自力では乗り越えられない危機が迫っているのです。
バングラデシュ支部事務局長アタウル・ラーマン・ミトンから皆様にお願いです。
「As salamualikum(こんにちは)。似ている国旗を持ち、兄弟のような国であるバングラデシュからご挨拶申し上げます。私たちは日本のみなさんの愛とサポートを深く尊敬しています。
私は1970年にバングラデシュ北部の、電気や水道、保健施設もない小さな村で生まれました。貧しい家庭で、9人兄弟のうち5人が幼いころに命を落としています。母が妊娠中に適切な医療を受けられなかったり、生まれたころに栄養が足りなかったりしたことが原因でした。
これは1970年代の話ですが、いまでもバングラデシュでは栄養不足で命を落とす子どもたちがたくさんいます。ですから、世界の飢餓を終わらせることは、私の人生の目標です。
今年、新型コロナウイルス感染拡大と経済の悪化が私たちの生存をさらに脅かしています。私の妻は政府系の医療従事者で新型コロナウイルスに感染し回復しました。活動地の人々は仕事がなくなり今日食べるものがない状態です。このたった3ヵ月間で貧困層は20%から40%に増えました。私たちは緊急食料支援とともに、啓発ポスターを配布して感染予防活動を行います。心からみなさまのご支援をお願い申し上げます。」
ハンガー・フリー・ワールドは、飢餓のない世界をつくるために活動する国際協力NGOです。心も身体も健康に生きていくために必要な食料を自らの手で得られることは、人間のもっとも基本的な権利のひとつ。この「食料への権利」の実現をめざし、住民の自立を支援します。 日本を本部として、バングラデシュの他、アフリカのブルキナファソ、ベナン、ウガンダで活動しています。
ハンガー・フリー・ワールドの活動地では、新型コロナウイルス感染症が拡大するなか、栄養が足りておらず免疫力が低い、病院になかなか行けない、経済活動停滞の影響を受けやすい人々が暮らしています。
「持続可能な開発目標(SDGs)」の浸透によって、SDGsが誓った「誰一人取り残さない」世界の実現という考えは広がりを見せてきました。しかし、災害や混乱は、いつでも社会的に弱い立場にいる人々に最も深刻な被害を与えます。
ハンガー・フリー・ワールドはこのような時だからこそ、誰一人取り残さないという誓いを胸に強く持ち、感染拡大の防止に配慮しながらも支援を継続してまいります。
特に現在も感染拡大の勢いが衰えていないバングラデシュでは、大型サイクロンも襲来し、人々は困難な状況に追い詰められています。 ハンガー・フリー・ワールドの支援は本来自立を促すやり方ですが、緊急事態が発生し事業へ悪影響が出る場合には、緊急支援実施の是非を検討することになっています。
そこで、バングラデシュ支部からの情報をもとに検討を重ね、今、まさに人々の生存を守らなければならない危機的状況であることから、緊急食料支援を開始いたしました。
バングラデシュの事業対象者790世帯に対する食料支援について、みなさまのご支援とご協力をいただけますよう、心よりお願い申しあげます。
新型コロナウイルス感染症の影響で日々の生活が大きく変わり、みなさまそれぞれにご苦労をされていることと拝察いたします。どうか心身ともに健康でありますよう、お祈り申しあげます。
_______________
本件に関するお問合せ先
特定非営利活動法人ハンガー・フリー・ワールド
E-mail: info@hungerfree.net
◆税制優遇について
ハンガー・フリー・ワールドは「特定非営利活動法人(NPO法人)」として認証されていますが、このクラウドファンディングを支援することで、支援者が税制優遇を受けることはありません。
最新の活動報告
もっと見る【最終報告】配布後に健康状態が悪化した人はおらず、全員が生存の危機を切り抜けることができました
2020/08/20 19:00106名の方にあたたかいご支援、そしてメッセージをいただき、ありがとうございました。ご支援の成果をご報告いたします。 地域や行政の協力を得て食料配布を行った。これまでのHFWの活動が知られていたため商店の協力も得やすかった5月21日から23日 、772名の女性とその家族、合わせて約3860名※に緊急食料支援を行い、消費の想定期間であった20日後に評価活動を行いました。その結果、配布前には食料が底をつき、ほぼすべての人が健康不良でしたが、配布後に健康状態が悪化した人はおらず、全員が生存の危機を切り抜けることができました。また、新型コロナウイルス感染症の感染防止の啓発活動も併せて行った結果、手洗いやマスク着用などが普及しました。特に手洗いは実践率が高く、苦しい家計であっても79%が石鹸を使った正しい手洗いしていると回答がありました。7月9日現在、対象女性に感染者はでていません。 地域の行政や政治的指導者と事前に協議し、協力を要請した結果、彼らが食料配布の企画に関り、配布にも立ち会うことが実現しました。対象女性のリストや窮状が把握され、対象者の選定や配布の透明性も理解されました。これらの工夫を通じて、今後、対象女性たちを公的支援に組みいれる道筋もつけることができました。また、行政が関わったことで食料を手にした対象女性に対する、地元の人々のねたみを避ける効果ともなりました。さらに対象女性たちは、この危機を経験して、これまでためらってきたグループでの貯金とHFWの栄養改善事業以外の活動にも参加し始めています。※計画時は790名だったが18名が転居。合計人数は1世帯およそ5名として算出 ●消費日数の見込みは20日間であったが、24%が10日以下、43%が15日以下であった。家族構成による違いもあるが、それだけ厳しい状況であったことが分かる。●健康状態は79%が不良と回答。食料配布前は、回答者のほとんどが健康不良であり、食料支援で健康状態が良くなったかという質問には、100%が「はい」と回答している。なお、妊娠は病気であるという認識が根強く、不良の数字に入っている。(全56名の事業の推進者が無作為に6名を選び、合計336名に10項目を聞き取った調査より )支援対象女性の声左)ハイラ・べグムさん 右)マルジナ・ベグムさんハイラ・べグムさん(ヘルバリ村) 私には夫と3人の息子がいます。長男は生まれつき心臓病で一番下の子はまだ1歳です。夫はダッカでリキシャを引いて日に400~500タカ(約500~600円)稼いでいましたが、コロナのために失業して家に戻ってきました。村人から25kgの米を借り、4000タカを借金しました。でも食料もお金もすでに底をついてしまいました。米さえあれば、青唐辛子とタマネギと一緒に食べることができます。でも今の私たちには食料を確保することができません。そんな時にHFWがサポートしてくれ、私たちは生き残ることができました。 マルジナ・ベグムさん (アヌパンプル村) 4人家族ですが、夫は心の病にかかっており2人の子どもは障害を持っているので稼ぎ手は私だけです。泥の食器を作っていましたが、ロックダウンで失業しました。畑仕事の手伝いなどもしますが、不定期です。お腹は空っぽが続くか、日にせいぜい1食を食べるくらいです。このような状況で、HFWの支援は私にとって大切です。今は、仕事を取り戻し、食料を得られるようになることを望んでいます。HFWが政府の支援体制に私を組み込んでくれようとしてくれていますが、まだ実現していません。他に良い考えもないですし、家族を食べさせるために、仕事の話があればすべてトライします。***バングラデシュでは、3月25日から続いたロックダウンは5月31日に解除され、その後少しずつ行動制限は緩和されてきています。しかし、感染拡大は収束しておらず、経済崩壊、医療崩壊などの影響も深刻です。 今後も、手を緩めずに対象女性たちに向けた栄養教育と家庭菜園のサポートを続けていきます。また、対象女性が公的支援体制に組み込まれるよう、現地政府へのアドボカシー活動を増強していきます。引き続きご支援を賜りますようお願い申しげます。▶ HFWをこれからも応援してみたい方はこちらへ もっと見る
豪雨災害の被害にあわれているみなさまへ向けたメッセージが届きました
2020/07/06 20:56緊急食料支援にご支援くださった方にも九州にお住まの方がいらっしゃると存じます。被害にあわれている方々に、心よりお見舞い申し上げます。また、今後も被害が拡大する可能性がございますので、十分にお気を付けください。本日、バングラデシュ支部事務局長より、九州の豪雨災害の被害にあわれているみなさまへ向けたメッセージが届きましたので、こちらで紹介をさせていただきます。 もっと見る
現地レポート後編)バングラデシュ支部事務局長がHFWとして異例の緊急食料支援を語る
2020/07/04 14:116月23日(火)、バングラデシュのダッカ事務所からミトン支部事務局長が報告したバングラデシュのコロナ禍の現状とハンガー・フリー・ワールド(HFW)の緊急食料支援について2回に分けてご紹介している後編の今回は、HFW独自の緊急食料支援がどのように実施されたのか、困難や協力体制についてご紹介します。前編の記事は、こちらイベントの動画は、こちら*****新型コロナ感染症の感染拡大に伴い、3月25日から全国で外出自粛が要請されたバングラデシュでは、HFWバングラデシュの事務所も閉鎖しを余儀なくされました。その後、私たち職員は、村や支援対象の家族の状況に関する情報収集のため、「事業の推進者(LSP)」と呼んでいるこれまでHFWが能力強化を行ってきた住民たちと自宅から電話でほぼ毎日連絡を取り続けました。カリガンジとボダでは合わせて56人のLSPが(事業を実施している)同じ村(※)で活動しており、1人のLSPが12〜16人の支援対象の女性を担当しています。これまでもHFWは政府と連携しながらLSPの養成を行なってきており、学んだ知識をLSPは支援対象の女性たちに広げる、というように活動してきました。(※2021年11月:「同じ村 (same villages)」を「10ヵ村(ten villages)」と誤記していました。お詫びして訂正いたします。) 今回、HFW職員が事業地に直接行けない状況下で、支援の鍵となったのが支援対象者と同じ村に住んでいるLSPでした。LSPは支援対象者に多くのヒアリングを行なっています。例えば、カリガンジに暮らす女性、ファルハナさんの場合は、5人家族ですが、夫が障害を持っているために働けず 、彼女が大黒柱として農場で労働することで生計を立てていました。しかし、外出自粛によって、農場での仕事がなくなり、収入が途絶えました。お金を借りて、 家財道具を売り払い、わずかな貯金も使い果たしてしまったと教えてくれました。(追記※ファルファナさんの夫は全く働いていないわけではなく、持病を抱えながら公共交通機関(バス会社)でアシスタントとして不定期ながら、わずかな賃金は得ていました。)HFWは常に自立支援を行なってきた団体です。そのため、今回も当初は政府に対して、貧しい人たちへの緊急支援を要請しましたが、政府はNGOから支援を受けてきている人々を支援の対象から除外しました。この状況を見逃すことはできないと考え、バングラデシュ支部から本部へ支援の要請をし、今回の緊急支援が始動しました。そこで問題になるのが、外出自粛の要請が出ている中、安全に食料を支援対象の女性たちに配る方法です。HFWでは、感染予防と地域経済の活性化、村における支援活動の透明性の確保という3点を重視した結果、クーポンによる村の商店での食料配布という形になりました。まずHFWが発行したクーポンと感染予防のポイントを記したリーフレットを各LSPが担当している女性たちに配布します、そして、女性たちはHFWと提携している村の商店でクーポンと引き換えに食料(米20キロ、豆2キロ、食用油500ml)を受け取ります。村の商店は集まったクーポンをHFWに提出することで、支払いをうけることができるという仕組みです。多くの人が集まって密集環境を作らないよう、一斉配布は避けました。また、通常5〜10kmほど村から離れている市場でなく村の商店にしたのは、女性たちの移動距離を短くするためです。さらに、村の商店にお金が落ちることで、村の経済が活性化し、「どこで何を受け取っているのか」が他の村人にも明確になることで、支援の透明性を担保するため、村にある商店での引き渡しを採用しました。その後、外出自粛は徐々に解除されつつありますが、新型コロナ感染症は拡大していますし、ボダとカリガンジで仕事を失う人の数は増えており、食料の入手がさらに困難になっています。現在、HFWの事業も予定していたものではなく、新たな支援事業を展開しなければならないと考えています。例えば、これまで以上に啓発に力を入れ、基本的な感染予防の方法や、収入に頼らず、家庭菜園で自ら食料を作っていく方法などを貧しい人々に伝えていかなければなりませんし、最も貧しい人に支援が届くよう、政府への政策提言も強化します。さらに、HFWのボダ診療所を通して医療サービスを貧しい人々に提供したり、精神的なケアをする大切さも感じています。「新しい生活様式」の中で、私たちの事業計画も修正し、これから必要とされる支援を展開したいと考えています。そのために、皆さまからのサポートをいただければと、心からお願い申し上げます。*****************【参加者のみなさんの関心が強かった話題】●自分たちでは支援先に行かずリモートにて支援実施●国の支援が、ほとんど期待出来ない事。外国からの支援だけを期待しないで、国を変えていくことを、考えていくべき ●コミュニティでHFWの活動が周知されていたため、商店の協力が容易に取れたという話です。長い間、時間をかけてコミュニティと信頼関係を築いてきたからことすぐに実現できた素敵で大事なことだと思います。*****************昨日(7/3)バングラデシュから簡易版ですが、報告書が届きました。そこには「支援対象の人々は生き残った」と書かれていました。ご支援いただいたみなさまありがとうございます。また、「彼らが政府支援システムに含まれるように、アドボカシーを強化する必要がある」とも。緊急食料支援は、今後の活動費を使って実施しました。活動を続けられるよう引き続きご支援をお願いします。次回の活動報告は、届いた報告書の内容をお伝えします。 もっと見る
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