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【緊急食料支援】感染拡大が続くバングラデシュで、人々の命をつなぎたい

キャンプファイヤー 寄付型のバッヂ

7/6までの感染者が16万5618人。1日3000人以上の新規感染が続き、医療と経済が崩壊しているバングラデシュ。経済活動が停滞し、世帯収入が途絶え、生きていくことすら困難になる790世帯(約3950名)に緊急食料支援を行います。周囲の住民と商店が協力して事業を進めます。感染予防の啓発も行います。

現在の支援総額

712,280

118%

目標金額は600,000円

支援者数

106

募集終了まで残り

終了

このプロジェクトは、2020/06/10に募集を開始し、 106人の支援により 712,280円の資金を集め、 2020/07/08に募集を終了しました

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現在の支援総額

712,280

118%達成

終了

目標金額600,000

支援者数106

このプロジェクトは、2020/06/10に募集を開始し、 106人の支援により 712,280円の資金を集め、 2020/07/08に募集を終了しました

7/6までの感染者が16万5618人。1日3000人以上の新規感染が続き、医療と経済が崩壊しているバングラデシュ。経済活動が停滞し、世帯収入が途絶え、生きていくことすら困難になる790世帯(約3950名)に緊急食料支援を行います。周囲の住民と商店が協力して事業を進めます。感染予防の啓発も行います。

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6月23日(火)、バングラデシュのダッカ事務所からミトン支部事務局長が報告したバングラデシュのコロナ禍の現状とハンガー・フリー・ワールド(HFW)の緊急食料支援について2回に分けてご紹介している後編の今回は、HFW独自の緊急食料支援がどのように実施されたのか、困難や協力体制についてご紹介します。

前編の記事は、こちら

イベントの動画は、こちら


*****

新型コロナ感染症の感染拡大に伴い、3月25日から全国で外出自粛が要請されたバングラデシュでは、HFWバングラデシュの事務所も閉鎖しを余儀なくされました。

その後、私たち職員は、村や支援対象の家族の状況に関する情報収集のため、「事業の推進者(LSP)」と呼んでいるこれまでHFWが能力強化を行ってきた住民たちと自宅から電話でほぼ毎日連絡を取り続けました。

カリガンジとボダでは合わせて56人のLSPが(事業を実施している)同じ村(※)活動しており、1人のLSPが12〜16人の支援対象の女性を担当しています。これまでもHFWは政府と連携しながらLSPの養成を行なってきており、学んだ知識をLSPは支援対象の女性たちに広げる、というように活動してきました。(※2021年11月:「同じ村 (same villages)」を「10ヵ村(ten villages)」と誤記していました。お詫びして訂正いたします。) 

今回、HFW職員が事業地に直接行けない状況下で、支援の鍵となったのが支援対象者と同じ村に住んでいるLSPでした。

LSPは支援対象者に多くのヒアリングを行なっています。
例えば、カリガンジに暮らす女性、ファルハナさんの場合は、5人家族ですが、夫が障害を持っているために働けず 、彼女が大黒柱として農場で労働することで生計を立てていました。しかし、外出自粛によって、農場での仕事がなくなり、収入が途絶えました。お金を借りて、 家財道具を売り払い、わずかな貯金も使い果たしてしまったと教えてくれました。(追記※ファルファナさんの夫は全く働いていないわけではなく、持病を抱えながら公共交通機関(バス会社)でアシスタントとして不定期ながら、わずかな賃金は得ていました。)


HFWは常に自立支援を行なってきた団体です。そのため、今回も当初は政府に対して、貧しい人たちへの緊急支援を要請しましたが、政府はNGOから支援を受けてきている人々を支援の対象から除外しました。
この状況を見逃すことはできないと考え、バングラデシュ支部から本部へ支援の要請をし、今回の緊急支援が始動しました。


そこで問題になるのが、外出自粛の要請が出ている中、安全に食料を支援対象の女性たちに配る方法です。HFWでは、感染予防と地域経済の活性化、村における支援活動の透明性の確という3点を重視した結果、クーポンによる村の商店での食料配布という形になりました。

まずHFWが発行したクーポンと感染予防のポイントを記したリーフレットを各LSPが担当している女性たちに配布します、そして、女性たちはHFWと提携している村の商店でクーポンと引き換えに食料(米20キロ、豆2キロ、食用油500ml)を受け取ります。村の商店は集まったクーポンをHFWに提出することで、支払いをうけることができるという仕組みです。

多くの人が集まって密集環境を作らないよう、一斉配布は避けました。また、通常5〜10kmほど村から離れている市場でなく村の商店にしたのは、女性たちの移動距離を短くするためです。さらに、村の商店にお金が落ちることで、村の経済が活性化し、「どこで何を受け取っているのか」が他の村人にも明確になることで、支援の透明性を担保するため、村にある商店での引き渡しを採用しました。

その後、外出自粛は徐々に解除されつつありますが、新型コロナ感染症は拡大していますし、ボダとカリガンジで仕事を失う人の数は増えており、食料の入手がさらに困難になっています。

現在、HFWの事業も予定していたものではなく、新たな支援事業を展開しなければならないと考えています。

例えば、これまで以上に啓発に力を入れ、基本的な感染予防の方法や、収入に頼らず、家庭菜園で自ら食料を作っていく方法などを貧しい人々に伝えていかなければなりませんし、最も貧しい人に支援が届くよう、政府への政策提言も強化します。さらに、HFWのボダ診療所を通して医療サービスを貧しい人々に提供したり、精神的なケアをする大切さも感じています。

「新しい生活様式」の中で、私たちの事業計画も修正し、これから必要とされる支援を展開したいと考えています。そのために、皆さまからのサポートをいただければと、心からお願い申し上げます。

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【参加者のみなさんの関心が強かった話題】

●自分たちでは支援先に行かずリモートにて支援実施

●国の支援が、ほとんど期待出来ない事。外国からの支援だけを期待しないで、国を変えていくことを、考えていくべき 

●コミュニティでHFWの活動が周知されていたため、商店の協力が容易に取れたという話です。長い間、時間をかけてコミュニティと信頼関係を築いてきたからことすぐに実現できた素敵で大事なことだと思います。

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昨日(7/3)バングラデシュから簡易版ですが、報告書が届きました。そこには「支援対象の人々は生き残った」と書かれていました。ご支援いただいたみなさまありがとうございます。また、「彼らが政府支援システムに含まれるように、アドボカシーを強化する必要がある」とも。緊急食料支援は、今後の活動費を使って実施しました。活動を続けられるよう引き続きご支援をお願いします。

次回の活動報告は、届いた報告書の内容をお伝えします。


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