今日は少し真面目な話をいたします。
いま、日本中で、竹がどんどん増えて、雑木林を枯らしていっています。
竹は昔から農家や漁師さんが使う色々な素材として、または食材として其々の家が竹林を持っていたそうです。赤穂緞通の織り機にも色んな箇所で竹を使っています。
しかし、竹林を整備する方の高齢化や、産業の移り変わりなどによって、次第に放置されたままの竹林がふえてきたのです。
・竹は根が30cmぐらいしか張らないため、大雨の際には地すべりを起こす原因となる。
・竹は成長力が強い為、あっという間に雑木林に侵入し、もともとの植生を壊してしまう。
・やぶ蚊が大量に発生する原因となる。
人が自然に介入しそれをまた放置してしまった竹林は、雑木林と比べて、どこか薄暗く不自然なかんじがします。人間の体にとってのガン細胞みたいなものなのでしょうか?
森の庭の竹林はプロの庭師さんに整備してもらっているのですが、少し切っただけで風がとおり日が差しこんで、その中に身を置きたい美しい風景になっていきます。
でも周りにはまだまだ手付かずの放置竹林がいっぱいです。
この春にはかつて家が建っていた隣の更地にあっという間に竹が生えだして、みるみる成長し、少し恐ろしかったです。人さまの土地なので自治会に相談したのですが、なんと土地の所有者がわからなくなっているとか。。
手遅れになる前にと、竹切ってしまいました。竹は誰かが管理するしかないです。
来年の春はぜひ竹を切りに来てください。そして美味しい焼きタケノコをみんなで食べませんか?