こんばんは!
アース・カンパニーの小松です。
昨年発効したパリ協定では、世界共通の長期削減目標として,産業革命前からの気温上昇を2℃未満に抑制することを規定するとともに,1.5℃までへの抑制に向けた努力の継続に言及しています。
しかし、キャシーをはじめとする太平洋の島嶼国は1.5℃に抑えることを主張しています。
昨年、キャシーはCOP22の会場で、ニューヨークの独立報道番組「デモクラシー・ナウ」の取材にで、1.5℃目標シナリオを目指すことの重要性と、この0.5℃の差がどんなに違う未来になるかを強く訴えました。
「先日私の娘が熱を出しました。99.8F(37.6℃)でしたが、お医者さんは、発熱は100.4F(38℃)からといいました。
でも娘は、真っ赤な顔で苦しそうでした。わずかな温度の差でも、これだけ影響が大きいことを実感しました。
気候変動問題でも、2℃目標と1.5℃目標の0.5℃の差は問題にならないくらいささやかな違いに思われているでしょう。
しかし平均気温が2℃も上昇したら、北アメリカでも山火事が400%も増え、動植物が絶滅し、多くの人が移住を強いられ、悲劇的な状況に陥ります。
人類は、産業革命から、そして初めて科学者が2℃の気温上昇による深刻な影響を訴えた1977年から、何度も何度も過ちを犯しています。
平均気温が2℃上昇すれば、マーシャル諸島は海の中です。
1.5℃上昇なら水没しません。
だからこそ、私たちは1.5℃目標シナリオを主張しているのです」
2℃も1.5℃もそんなに大差ないのでは?
たった0.5℃くらいそんなにこだわらなくてもいいのでは?
東京の今日の気温は27℃でしたが、これが27℃でも27.5℃でも体感温度ではほとんど変わらないでしょう。
その感覚から、0.5℃の差なんて…と思ってしまいがちですが、0.5℃の差でマーシャル諸島の未来は、水没か存続かというまさに天地の差ほども変わってしまいます。
1人でも多くの人がこの差を理解してくれれば、未来は変わるかもしれない。
そう信じるキャシーは、気候変動による海面上昇で水没の危機に直面する太平洋島嶼国の声を代弁して、日本でもそれを伝えたいと思っています。
1人でも多くの人にキャシーの声が届けられるよう、ぜひ皆様のお知り合いの方にこのプロジェクトのシェアのご協力をお願いいたします!!!