皆さまこんにちは!三代目赤坂兵之助でございます。『SAKURA(コクール・桜)』 は、写真のようなジュラルミンの鋼材から「裏表完全金属削り出し」をし、限りなく繊細な葉にすべく薄く加工を施し、その上で葉脈の彫り抜きを施していきます。繊細な彫刻を施すことで、まるで光を透過するような薄さの葉の加工が可能になっております。これら一連の加工は、とても神経を使い手間ひまのかかる作業となります。機械と人間の手仕事のギリギリの折衷の中で生まれた『SAKURA(コクール・桜)』 。最終の磨きは手作業となり、シャープさとやさしさを併せ持つ新しいアクセサリーに仕上がりました。その『SAKURA(コクール・桜)』製作時に使用している 『赤坂式半月一枚刃』。今回は、この半月一枚刃をどのように使いながら、繊細な彫刻や様々な加工を行っているかを見ていただける動画をご紹介いたします。この動画は、昨年私の会社があります八尾市主催の『FactorISM(ファクトリズム)』という催しの内での当社の工場見学・ワークショップ案内用に撮影いただいた動画ですが、中盤過ぎまでは『赤坂式半月一枚刃』やマシニングなどの機械のことなど、製作に関わる部分の説明になりますので、とてもご理解いただきやすいかと思います。 【ワークショップ・工場見学】赤坂金型彫刻所当社も参加した『FactorISM』 は、ものづくりの現場を一般公開し、世界に誇る日本のものづくりの現場を体験、体感してもらう文化祭のようなイベントで、八尾市はじめ近隣のものづくりの町が連携し、昨年12月に開催されました。折しもコロナ禍の嵐に突入してしまいましたので、主だったイベントはリモート中心になりましたが、社会が落ち着き今年も『FactorISM』が開催されることを願いながら、まずは厳しい情勢の中でも自社の経営の立て直しを図るべく邁進してまいります。みなさま、応援いただければ幸いです。 赤坂金型彫刻所 代表 三代目赤坂兵之助 『SAKURA(コクール・桜)』かんざしとともに
桜の枝 の付いた活動報告
皆さまこんにちは。三代目赤坂兵之助でございます!今日は「ジュラルミンからカタチを取り出す」という、『赤坂式半月彫刻法』による「完全金属削り出し」ならではの造形方法をお話させて頂きます。昔から、優れた彫刻家はその材料を見ただけでその材料に内包されている「カタチ」が見えるのだそうです。「その中にそれが埋まっているだけなのだから、あとはそれを取り出すだけ。それが彫刻家の仕事。」あるいは、その素材にまとわりついた余計なものを、『赤坂式半月彫刻法』で...切削加工によって...目の前で取り除いていき、シャープに仕上げていく...他の手法に比べて、その工程には「ワクワク」が宿ります。とても哲学的で私などではうまく説明が出来ないのですが、初代である祖父はそれに近い感覚の持ち主だったことは、とたえ隻手になろうとも「その中からカタチを取り出すことをやめなかった」ことからも想像が出来てしまいます。実は今、皆さまへと送り出すためのアクセサリーたちを、新しく考えて生み出だそうとするとき、素材のサイズを限定させその制約の中から最適解をイメージする「訓練」をしております。いまのところ、頭の中に「図面」くらいしか出てこなくて、美しいカタチを見出すにはイラストやデッサンに頼っておりますが、素材をひとめ見ただけで「~が閉じ込められている!」と、そんな風になれるといいなと感じております(笑)!!!赤坂金型彫刻所代表 三代目赤坂兵之助[cocur] SAKURA(コクール・桜)かんざしとともに、めずらしく和装