皆様、お世話になります、金森合金の高下です。
本日はKAMAHACHI Kohkin Keyを鋳造する現場について、
少し歴史のお話をさせて頂きます。
自社は慶長16年(1611年) に加賀藩主2代目前田利長が、
越中国射水郡高岡金屋町(今の富山県高岡市)に、初代である金森弥右衛門を含む御鋳物師7人衆を招き鋳物の生産を開始。これが高岡鋳物の発祥となりました。
私の遠い祖先が、高岡鋳物の基礎を築き、
今の時代まで小さいながら職人技術を繋げてきたことは、
とても簡単な道のりではなかっただろうなと感じております。
江戸時代は、加賀藩の武具や米を炊くための鍋釜を鋳造しておりました。
当時の先代は金森八郎右衛門、「鍋釜の八郎右衛門」と呼ばれていたことから、
1714年に屋号「釜八」を取得、ブランド名の由来となりました。
家紋は、加賀藩前田家の小紋柄「菊菱」を裏から見た、「裏菊菱」がモチーフ。
花を下から見上げるように、前田家への忠誠を尽くす意味合いだそうです。
ジブリ「もののけ姫」のたたら の時代です。
明治時代に入り、富山県から、石川県金沢に移動し、この地で初めて鋳造をスタート。
昭和32年には、霊峰白山頂上に設置されている方位盤を鋳造しました。
土台の石材は雷が落ちて壊れましたが、青銅の方位盤は無事、耐久性が証明されました。
KAMAHACHI Kohkin Keyもこの青銅に抗菌効果の高い錫が配合された、
いいとこどりの「リン青銅」で作られます。
昭和の戦後高度経済成長期から、産業用機械部品を鋳造。
プレス機械部品、ポンプ部品、食品加工機械部品、マンホール等も作ります。
H-ⅡAロケット部品素材も供給をしております。
この場合の、素材配合はフォーナイン(99.99%)の純度で大変繊細な作業です。
このような現場で、今回の商品も、同じ職人技術により鋳造されます。
KAMAHACHI Kohkin Keyの製造横では、ロケット部品素材を作っている。
そのようなイメージをされながら、ぜひ楽しみにお待ち頂けますと嬉しいです。
引き続き、何卒宜しくお願い致します。
株式会社金森合金 高下裕子