2020/09/10 00:42

みなさま、こんにちは。
オペラシアターこんにゃく座入座23年目の歌役者、富山直人です。

富山直人

こんにゃく座への沢山のご支援、あたたかいメッセージ、本当にありがとうございます。
目標の半分を超えて、55%。
本当に本当にありがとうございます。

私がこんにゃく座をはじめて見たのは、25年ほど前…もう四半世紀ですか、早いですね。
オペラ「金色夜叉」でした。
綺麗だなぁ、歌も舞台も。
こんな舞台に立ってみたいけど、自分には無理だよな、なんて思いながら見ていました。
2012年2月オペラ『金色夜叉』風早役で出演!

こんにゃく座に入ろうと思ったのは、それから少し後。
俳優の学校に通っていましてね、歌の授業があったんです。
その時のソング(こんにゃく座にはソングと呼ばれる沢山の歌があります)「暗い柳の木立のかげ」を歌った時でした。
歌いながら感動したんです。
気持ちの奥の方が確かに震えました。
この震える何かを誰かに、バトンを渡すように伝えたい。
その思いが強くなりました。

そう思い続けて20年ちょっと。
私はこんにゃく座にいます。
オペラ『イワンのばか』2020年2月公演 タラース役

今年は舞台で歌う機会がほとんどありません。
2020年。身の回りや日本、世界を見渡しても、大変じゃない人はどこにもいないと思います。
私もそうです。この拙い文章を読んでくださっている貴方もそうだと思います。
緊張が続き、自分で開けた窓を閉じてしまう、そんな日々です。

誰かと会う、話す、笑う、泣く、いろんな感情、気持ちのやりとりが出来る、そんな時間、機会や場所が大事なんだ、必要なんだ。
今、それを強く思います。

だれかと一緒に楽しめる、心が動く、共感する、いろんな感情が交錯する、それがオペラなどの舞台芸術の大きな魅力であり大事な意味だと思うのです。

応援してくださっているみなさま、是非劇場へいらしてください。
そして、オペラシアターこんにゃく座の舞台を見にいらしてください。

見てよかった、聞いてよかった、来てよかった、と心から思っていただけるよう、日々精進しています。

今すぐ、は難しいですが、いつかきっと、我々とみなさまが劇場で会える日がきっと来ます。
その日のために。
これからも、みなさまのお力添えをどうぞよろしくお願いいたします。

富山直人
舞台写真:『Opera club Macbeth』マクダフ役