■相双地方と馬
相馬野馬追に関わる馬主の方を支援するプロジェクトに興味をお持ち頂きありがとうございます。今日は、本プロジェクトの支援対象でもある相馬野馬追に関わる「馬」についてご紹介します。
日本では現在、毎年およそ7000頭の馬が産まれていると言われていますが、相双地方では特に馬の生産に力を入れているという訳ではありません。それでいて、毎年の相馬野馬追では400頭を超える馬が甲冑武者を背に行列しています。
地域で飼われている馬の数は日々入れ替わることや、全ての馬が相馬野馬追に参加している訳ではないことなどから、相馬野馬追執行委員会としても正確な数を把握している訳ではありませんが、現在相双地方では200頭以上の馬が飼われています。
■家族のように馬と生きる
プロジェクト本文にも記載のあるとおり、相双地方では、いわゆる牧場としてではなく、自宅の脇などに馬小屋を建て馬主と同じ敷地内で飼われている馬をよく見かけます。1家に1頭という飼い方をしている方も多く、経済動物としてではなく、文字通り「家族のように」馬と人が生きてきた歴史が今も息づいているのです。
■元G1馬などファンの多い馬も
あまり多い訳ではありませんが、相馬野馬追にはかつてG1(中央競馬で最高グレードのレース)を優勝した馬も参加しています。現役時代には数万人にも上る観客を熱狂させた競走馬が、引退後も、長い歴史を誇る伝統文化を担いながら余生を過ごしていることを思うと、なかなか感慨深いものがあります。
かつては、農耕馬として、地域の産業の担い手出会った馬ですが、機械化の流れの中で相双地方から農耕馬の姿は消えてしまいました。現在、相馬野馬追の全出場馬の内、地域内で飼われている馬はおよそ半数程度と言われています。
馬を飼い続けることは、伝統文化を守ること、相馬野馬追を守ることに繋がることとは言え、現実問題としてその負担が大きいことは間違いありません。
より多くの馬主の方が、この地域で引き続き馬を飼い続けられるように、馬事文化が継承され、伝統文化が守られ続けるように、引き続き多くの方からのご支援を頂けますよう、改めてお願いします。
相馬野馬追執行委員会
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