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ケニアの南東部にあるマチャコスで、 Light of Hope Youth Initiative International(以下、LOHYI)という現地NGOが活動しています。今回は彼らの活動の紹介と彼らからのメッセージをお届けします。
LOHYIはDuncan Nzangi(以下、ダンカンさん)によって設立されたコミュニティ団体で、2016年にNGOとして国に登録されました。2013年ごろからダンカンさんは、国の内務・安全保障省と共に、障害児のための活動を始めました。当時のJICAボランティアや日本の団体によるサポートにより、順調に活動は動き出します。2016年には、Sports for tomorrowと筑波大学が提携して開催している「なないろ駅伝」がマチャコスにて開催され、ダンカンさんの支援している子ども達も参加しました。
なないろ駅伝で指示を出すダンカンさん
NGOとして登録されてからは対象を広げ、主に女性と子どもを対象に、4つのターゲットのもと活動しています。1つ目は早期妊娠の問題です。貧困により教育を受けられない実情や性教育の不足から、子どものうちに妊娠してしまう女の子が多いという問題がとても深刻です。そこで地域の学校を訪問し、体の事や早期妊娠の危険性について、男の子女の子双方に講義し、みんなで話し合う機会を設けています。またそれと同時に、ナプキンの配布も行っています。2つ目は性的暴力(GBV)です。これまでに4つの小中学校にGBVクラブを作り、男女混合で活動しています。クラブでは、LOHYIが作成したカリキュラムに沿って、彼ら自身でGBVについてやその解決策について話し合っています。3つ目は、教育の機会を得られない子ども達が多いことです。将来世代である子ども達に対し、教育の場を提供し、リーダーシップトレーニングも行っています。また、自立心の向上のために、ハンドクラフトや芸術などのワークショップも開催しています。
そして現在、数回に渡るクラウドファンディング(最新のものはこちら)を行い、職業訓練校と宿泊施設を建設しています。(2022年3月時点)
建設中の職業訓練校(3月22日時点)
中の様子
そこでは4つ目のターゲットであるシングルマザーと、GVBに苦しむ女性たちを対象に支援を行います。職業訓練校にて、貯蓄や小規模ビジネスの運営を学ぶビジネス訓練や、パン作りや洋裁といった技術を学ぶ技術訓練を提供し、GVBの被害に遭った女性たちは宿泊施設に滞在することが出来る予定です。宿泊施設では住居だけでなく食事も提供されます。またこれからの計画として、女性専用サッカーアカデミーを建設し、サッカーを通して女性たちのメンタルケアをしたいそうです。
ダンカンさんは、「多くの日本人が私たちの活動を助けてくれた。せっかく出来た縁だから、これからもぜひ協力していきたい。特に、日本の学生にボランティアとして私たちに関わってもらい、ケニアの事を知ってもらいながらケニアの人々と交流を深めてほしい」と話していました。
ボランティアに興味のある方、詳しい情報を知りたい方は、私にご連絡いただくか、直接ダンカンさんにご連絡ください(ダンカンさんへの連絡は英語でお願いします)。学生ではなくても大歓迎だそうです。村に住む一般家庭にホームステイしながらの活動になりますのでぜひ!