こんにちは!白峰ボーディングスクール実行委員会・SAGOJOの土屋です。「白峰ボーディングスクールを支える人びと」をご覧いただきありがとうございます! また、日々たくさんのご支援感謝申し上げます!クラウドファンディング終了まで残りわずか3日!このプロジェクトは約120万円で空き家一軒分のリノベーションを見込んでいます。最後までご支援、どうぞよろしくお願いいたします!さて、白峰ボーディングスクールの立ち上げに向けて、白峰地域の声や連携先の大学の教職員や学生の声、企業の方々の声を随時お届けする活動報告。第7弾は、9月に行われる「AUTUMN CAMP 2020」で講師を務める、脚本家・舞台演出家の舘 そらみ(だて そらみ)さんをご紹介いたします!--そらみさんのプロフィールや白峰ボーディングスクールへの携わり方について教えていただけますでしょうか?普段は、脚本家・舞台演出家として活動しています。最近は、テレビドラマの脚本作りが一番多いです。直近で手掛けたものだと、今年の3月までテレビ東京で放送していた内田理央さん主演の「来世ではちゃんとします」というテレビドラマですかね。この秋には連ドラも担当します!詳細はまだ言えないんですが。その傍ら、私は根っからの「旅人」でもあるんです。定住せずに、土地を変えながら生活している人間なので……(笑)「旅人」という観点でも、私の生き方と白峰ボーディングスクールの概念が面白いくらいにマッチしているんです。「旅人」や「変な大人」を白峰に呼ぶという意味でも私は適任なんだと思います(笑)そんな私が白峰ボーディングスクールで担当するのは、「アート」の分野。「アート」をどう教育に絡めていくのかって、なかなか想像つきにくいですよね。私の活動のなかで、日本全国を周りながら行っているワークショップがあるんですけど。白峰地域ボーディングスクールでも、このワークショップをうまく使っていく予定です。ワークショップについては、後ほどお伝えしますね……!--そんなそらみさんが白峰ボーディングスクールで担う「アート」とは、どういったものなのでしょうか?「アート担当です」というと、きっと絵画の見方や音楽の聴き方、演劇などを教えるのかな、と思われる方がほとんどですよね。でも私が指す「アート」とは、世間一般的に考える「アート」とは全然違うものだと思います。多くの方は、「アート」は単なる娯楽や鑑賞や気づきのための存在であって、自分たちの生活に直接的に影響ないと思っているかもしれない……。でも「アート」って実は「生きること」そのものだと思っていて。木々をみて「素敵だなあ」と深呼吸することもアートだと思うんですよね。日常からちょっとだけ解き放たれて、自分自身を広げること自体がもう「アート」だと私は捉えています。なにかを解決したい時って、自分の思い込みや視野の狭さ、トラウマや弱さなんかが邪魔をして、現実をしっかりみることって難しかったりします。それが、一度「アート」を介することによって、いろいろと変わってくるんです。日常を生きやすくなったり、相手をリスペクトできるようになったり、自分のことを好きになれたり……。「アート」には、そんな楽しく生きるための種がたくさん詰まっていると思います。様々なハウツー本を熟読するのもいいんですけどね。現代人が欲しているなにかしらの答えは、実は「アート」に接することで得られることがかなり多いよなあって。私を含め、白峰ボーディングスクールでは、従来の教育とは全く異なった新しい学び方を提供していきます。でも新しい学び方を習得し、自分のものにしていくのってとても難しいと思うんですよ。新しい学び方を受け入れるには、自分の感覚を大切にしたり、自分の頭で考えたり、いろんなものに知的探求心をもったり、という癖付けが大切です。その癖付けをするための一番初めの土壌作りを、「アート」を介して作っていく役割を担っていければと思っています。--9月に開催する「AUTUMN CAMP2020」で行うワークショップは、どのようなものになるんでしょうか?私が行うワークショップ(演劇)には、基本的に役柄やセリフや筋書はありません。とある制約をひとりひとりに加え、自分らしさを発揮できる空間を作っていくことをやっていきます。制約といっても、簡単な「一言」を渡したり、小さな設定だけ決めたり。何事も自由すぎると、どうしていいかわからなくなってしまいますからね。例えばみなさんに「一言」を与える創作をするときも、重要なのはそのセリフを言うことではないんです。与えられたセリフをどう読み解き、それを放つ人がどういう人間なのかを考え、その人間と自分との共通点を探していく……。セリフを言うことに着目するのではなく、セリフを言える状態に自分をもっていくことや心のひっかかりに着目するんですよね。言葉にすると難しく聞こえますが、やってみると不思議とみんな自然とできちゃうんです。そして、その行程こそがとても大切!より詳しく知りたい方は、こちらの記事をご覧ください。▽【コンテンツ紹介】旅人講師によるワークショップを行いました!ワークショップでは、自分と向き合い、人間と向き合うなかで自分を変化させるということに重きを置いています。本来、人はひとりひとり驚くほど違うもの。でも現代に生きる人は、みんなある程度一緒なものだという思い込みによって、“同じでなければいけない”という凝り固まった概念を持ってしまっています。でも、個性という言葉があるように、誰ひとりとして同じ人間なんていないんですよね。当たり前だ、と言われそうですが、それを心底実感出来てる人は少ないように思います。結局同じ素振りをして生きているから……そういったことから解き放たれたとき、さらに楽しいと思えるし、人に対しても柔軟になれると思うんです。私はここ7.8年ほどかけて、日本全国ではもちろん、海外でもワークショップを行ってきました。そしてワークショップが終わった後は、必ずと言ってもいいほど不思議な関係性を得られるんです。家族とも親友ともまた違うけれど、お互いが本気になれ、本音でぶつかり合えるような信頼しあった関係性が。一緒にいる時間は、数日ないし一週間ほどなんですけど。そのほんの数日間のみにも関わらず、お互いがずっと覚えている確信がある関係性というか……。とてつもなく濃い関係性になるんです。あえて言葉にするのであれば、人生の心のバディのような存在ですかね。とにかく、みなさんにも一度体験してほしいです!このワークショップを体験すると、面白いくらいにみなさん個性豊かになります。ワークショップを通して、ひとりひとりの世界や、価値観を一緒に見つけていければ嬉しいです。自分という世界は、誰ともかぶる必要はなく、むしろ最初からかぶってすらいないので……!みなさん自身の可能性や視野を広げるお手伝いができたら嬉しいです!--白峰地域ボーディングスクールで「アート」を担当するにあたって、野望などがあればを教えてください!今回は「白峰全体を学校に」というコンセプトなので、ひとりひとりがそのままでいられるような場所を作っていきたいです!それは、来ていただいた方々にはもちろん、地域の方々やプロジェクトに関わる方々とも一緒に作りあげていきたいですね!人間本来のおもしろさや愛らしさ、滑稽さなんかを一緒に探していけたら嬉しいです。ひとりひとりが、自分にあった学び方を探し求められる場所にできたら最高ですね!常識を壊しながらも寄り添い、目の前のことや情に流されないよう、手綱をひいていきたいなと思っています。--では、最後に一言お願いいたします!これだけ多くの人たちが、現状に危機感を感じ、ひとつのことを成し得ようとしているということは、本当に夢のあることだと思っています。私自身その夢にどきどきしています。白峰地域ボーディングスクールは、多くの人が子供の頃に感じていたワクワク感と再会できる場になると思っています。きっとこれまでの自分では知りえなかった価値観や、視野がひらけたような感覚を体感できるはず……!ただ最初は、今までの常識とは違う側面へ入り込むので、多少なりとも違和感も感じるかもしれません。でも、そのなかで新しい何かが開ける快感を多くの人が味わえる気がしています。白峰ボーディングスクールに参加することで、きっと新たに何かをやってみたいなと思えるきっかけともなるはず。そんな種がたくさん伝播していくことを考えると、わくわくが止まりません。ぜひ一緒にわくわくを共有しましょう!###そらみさん、ありがとうございました!今回は、9月に行われる「AUTUMN CAMP 2020」で講師を務める、そらみさんにインタビューさせていただきました!姉御肌で、みんなから慕われる素質を持ったそらみさん。思わず人生相談をしたくなるような懐の広さに、きっとファンになる方も多いでしょう。私も気付けばそのうちの一人となってしまっていました(笑)みなさんは気になりませんか……?自分の殻の破り方や、新しい自分に出会う方法を。「自分なんて……」「人生なんてこんなもんだ」と嘆く前に、このワークショップを体験してみてください。きっと新しい自分に出会えるはずです!今回のクラウドファンディングでは、限界集落である白峰地域を、自然豊かな学びの最端都市に変えていくための支援を、皆様からご支援いただいております。行かずにはいられないような、面白い地域に必ずしてみせます。クラウドファンディング終了まであとわずか3日!このプロジェクトは約120万円で空き家一軒分のリノベーションを見込んでいます。最後までご支援、どうぞよろしくお願いいたします!そして白峰地域に訪れていただけたら幸いです。
メンバー紹介 の付いた活動報告
こんにちは!白峰ボーディングスクール実行委員会・SAGOJOの土屋です。「白峰ボーディングスクールを支える人びと」をご覧いただきありがとうございます! また、日々たくさんのご支援感謝申し上げます!さて、白峰ボーディングスクールの立ち上げに向けて、白峰地域の声や連携先の大学の教職員や学生の声、企業の方々の声を随時お届けする活動報告。第6弾は、初の白峰地域外からのゲストです。金沢工業大学(以下、金沢工大) 産学連携局 次長、福田 崇之(ふくだ たかゆき )さんをご紹介いたします!--福田さんは白峰ボーディングスクールにどのように関わっているのでしょうか。白峰ボーディングスクール実行委員と連携してやっている、金沢工大 産学連携局の一人です。いつも「白峰ボーディングスクール実行委員の福田です」と名乗りながら、この活動報告でもインタビュー記事を書いていますけど。厳密に言えば、実行委員ではないんです(笑)ややこしいから、名乗っているだけで(笑)そのなかで、白峰地域と外部の企業などを繋げるパイプ役を担っています。 限界集落である白峰のような中間山間地域を根本的に改善していこうと思うと、次の時代を見据えて挑戦しようとしている企業やベンチャー企業などの存在ってかなり大切なんです。白峰地域の方と大学教員、自治体の方だけで厳しい状況が解決されていくようであれば、世の中にある過疎地域は、だいぶ改善されているはずですからね。そのためにも、私のような白峰と外部企業などを繋げていく存在が必要なんです。皆さんの思いを聞き、繋げていきながらできる輪づくりを行っています。特にベンチャー企業は、日々チャレンジングなことをたくさん考えていらっしゃいます。そういった挑戦者が白峰に入ってくれば、新たな可能性も見えてくると思うんです。金沢工大としては、学生さんが挑戦できる場も設けていきたいと思っています。難題と向き合い、挑戦できる環境はとても大切。閉ざされたキャンパスと中ではもうそれがなかなか実現ができない。だからこそ、チャレンジンできる場を学生さんに提供できるよう、日々奮闘しています。--白峰ボーディングスクールが本格始動したら、金沢工大生も送りこまれてくるということなのでしょうか?すでに情報やバイオ、建築の先生は参画していただいていて、学生の研究テーマやプロジェクト活動のテーマになっています。白峰ボーディングスクールは、来年の夏から本格始動予定。その中で学ぶテーマの多くは、白峯地域の持続可能な何かしらのものを作ったり考えたりすることです。学生さんにとっては、白峰地域自体そのままが教材になってくるはず。普通の学校のように、カリキュラムをこなして去っていくわけではなくて……。最後は白峰地域のオペレーションまでやっていくことをテーマとしています。考え、設計し、実行してオペレーションまで持ってく……。オペレーションまでできるキャンパスってそんな簡単に作れないじゃないですか。オペレーションということは、その社会の中に実装しないといけないので。そしてかつ運営まで考える必要もあります。そのあたりの進め方や、やり方は大学で培ってきたノウハウを活かしていくので、お任せください! --福田さんが思う白峰の魅力にはどんなものがあるのでしょう?古き良き時代が残っていることですかね。街並みはもちろんですが、機能もそう。向かいに住んでいるおばあちゃんが、突然きゅうりを持ってきてくれることもあります。 いろんな意味でタイムスリップしたかのような気分になれるのは、白峰ならではですよね。ツケの文化がある白峰地域では、注文した覚え書きが書かれたツケ帳が置かれているお店もあるんです。ある意味、キャッシュレスなわけですよ。そういった白峰独自の文化や慣わしは、言いだしたらキリがないんですけど(笑)昔ながらの温かい文化が残っているんですよね。それは、ある種の人間らしい仕組みでもあると思います。いまは、どんどん合理的で便利な社会になっています。でも、白峰の昔ながらの機能や風景を通してタイムスリップのようなこともできる。そんな環境の中、私たちが持っているテクノロジーを掛け合わせると、新しいイノベーションを起こせると思っています。白峰は、要塞のように山で囲まれていて、入口と出口は国道一本で結ばれています。ギュッと集落が密集している地域でもあり、キャンパスとしては最高の環境なんです。 昔ながらの良さを残し活かしながら、新たな挑戦の場を作れる最高の場所だと思っています。-- 白峰ボーディングスクールへ期待していることはなんでしょう?さまざまなアツい想いを持った人や、今の中山間地域の課題解決しようと必死になっている方々が集まってくることをとても期待しています。待っていても来ないので、呼んでこないといけないんですけど(笑)いろんな企業さんやいろんな人を巻き込んで、いい環境を作っていきたいです!白峰ボーディングスクールを挑戦の場として、一緒に挑戦してくださる方々がたくさん来てくれるのも嬉しいですね。そんな方たちと、学生さんが絡んでいくことで、きっと学生さんの成長はグッと伸びると信じています。人の成長には、場が一番重要ですからね。--金沢工大として福田さんが抱えてる課題はありますか?「より魅力的な挑戦的な場を、学生さんにどう提供していくか」ということですね。白峰ボーディングスクールを通して、学生さんがより挑戦しやすい場所を作りたいんです。金沢工大に入学してくる学生さんの中には、NHK主催の大会や世界大会のロボコンに関心をもって来て下さる方もいて。金沢工大は、やはりロボコンやソーラーカーのイメージが強いんですよね。ものづくりを磨く、技術を身につけるという意味では、そんな志望理由でもいいんですけど……。でもこれからの時代に重要なことは、もっと他にあります。これからは、いかにして時代を切り拓いていくかが、とても大切になってくると思っています。専門の軸はあったとしても、さまざまな視点から俯瞰し、いろいろな方々と繋がり、そしてまた繋げていく必要があります。これからは、そういったことを学んでほしいし、そういった情熱を培ってほしいと思っています。だからこそ白峰ボーディングスクールでは、学生さんたちに、文化を考慮しながら、ゼロから自らの力で切り開いていく力を身に付けてほしいんです。きっとそれが、本当の意味での社会連携による教育になると信じています。そんな場所になるよう、現在奮闘中です! --では、最後に皆様にメッセージをお願いいたします!ぜひ、みなさんと一緒に挑戦していけると嬉しいです!今のこの時代があるのは、時代を切り開いてきた大先輩達たちのおかげ。厳しい状況下で、すったもんだした末の結果だと思うんです。白峰ボーディングスクール実行委員長の山口さんが口癖のように言っている「やらないよりは、やったほうがいい」という言葉。挑戦することって、ちょっと怖さもありますよね。しかも最近は、挑戦する機会すら少なくなってしまっています。だからこそ、挑戦できる場をもっと作っていきたいですね。挑戦の第一歩をみなさんと一緒に歩んでいきたいです。そのためにもまずは、少しでも関心持ってもいただけると嬉しいですね。ほんのささいなことでも、疑問などあれば白峰ボーディングスクール実行委員会へご一報ください!すぐお返事いたします!###福田さんありがとうございました!今回は、はじめて白峰地域でない方にインタビューさせていただきました。とにかく「挑戦する場を作っていきたい」というアツい想いを聴けた今回の取材。すでに現時点でも、さまざまなアツい想いを持った方々や企業様に参画していただいております。私としても、想いに賛同してくださる挑戦者がさらに増えると嬉しいです!ぜひわくわくするような挑戦できる未来を一緒につくっていきましょう!今回のクラウドファンディングでは、限界集落である白峰地域を、自然豊かな学びの最端都市に変えていくための支援を、皆様からご支援いただいております。行かずにはいられないような、面白い地域に必ずしてみせます。どうかみなさんのお力をお貸しください。そして白山地域に訪れていただけたら幸いです。
こんにちは!白峰ボーディングスクール実行委員会の福田です。「白峰ボーディングスクールを支える人びと」をご覧いただきありがとうございます! また、日々たくさんのご支援感謝申し上げます!さて、白峰ボーディングスクールの立ち上げに向けて、白峰地域の声や連携先の大学の教職員や学生の声、企業の方々の声を随時お届けする活動報告。第5弾は、白山観光協会理事をされている、小柳 理恵(こやなぎ りえ)さんです!--小柳さんは白峰で何をされているのでしょうか?薬局屋「木下商店(薬草館きのした)」の経営と白峰観光協会の理事を兼務しています。「木下商店(薬草館きのした)」では、白山の薬草などを使った薬草館きのしたオリジナルブレンドの多種の薬草茶から一般用医療薬品や日用品、お酒まで幅広く取り扱っています。白峰観光協会の理事は、10年ほどやらせてもらっていますかね。わかば祭りや、温泉祭りなど、地域内での観光にまつわるイベントの段取りを行ったり、白峰観光協会としてのポスターやパンフレット、ホームページ等の作成を行ったりしています。観光協会あてにかかってきた電話対応も私がやっています。実は、薬局の電話先は白峰観光協会の電話番号でもあるんです(笑)この時期は、やっぱり登山に関するお問い合わせが多いですね。あとは宿泊先を紹介してほしいとかですかね。--観光協会さんが抱えている課題ってなんでしょう?抱えている問題は3つありまして……。まず、「観光」という目線で語るならば、白峰に来てくださる観光客が減ってきていることですかね。例年であれば、いまの夏の季節は登山シーズン真っただ中。登山しに来られるお客様がたくさん白峰にいらっしゃいます。でも今年はコロナの影響もあり、観光業界は大打撃ですよね。旅館や周辺のお店も頭を抱えていらっしゃいます……。ふたつ目は、空き家問題。空き家を今後どうしていくかも大きな課題です。白峰地域の魅力は、家族のような温かさと繋がり。でも、地域のことをまったく知らない方に空き家を購入されたり、取り壊されてしまったりすると、せっかくの地域の一体感が無くなってしまいます。空き家の活用方法も、今後の大きな課題のひとつですね。そして、最後のこの課題こそ最大の問題だと思っています。後継者問題です。白峰へ遊びに来てくださる需要はあっても、お客様をお出迎えするスタッフの数が十分でないんです。観光従事者の多くがご高齢になってしまい、民宿やお店等、いろいろな事業の継続が難しくなってきています。最近は有り難いことに、若い方もたくさん白峰に帰ってきてはいるのですが……。お店を経営されている方の後継者として戻ってきている方は、ほとんどいないのではないでしょうか?うちの薬局を例にするとよくわかると思います。薬局として営業していますが、取り扱い商品の幅がとても広い。薬も扱っているし、お酒もあるし、日用品も、化粧品もあります。実はこれらの商品は、お店を畳んでしまったお店から引き継いだものたち。時代の流れも後押しし、いつの頃からか、周りのお店がどんどん店を畳んでしまったんですよね。そんな閉店したお店の商品を、うちの店で引き継いで販売させていただいています。その結果、今のような何でも販売しているお店になってしまったんです(笑)もはや白峰地域のコンビニエンスストアという感じですね。でも、これ以上お店で扱う商品を増やすのは難しいです……。--小柳さんから観られての白峰の魅力はどんなものがあるのでしょう?やっぱり「人」に限りますね。私、結構お酒が好きでして(笑)家族やお友達、何かしらの会合があると頻繁に飲みに行きます。家族と一緒に食事をしていても、その後は解散。家族それぞれが行きつけのお店に行くということもしばしばなんです(笑)2軒目に行ってもそこには飲み仲間がいて……。結局みんなで大盛り上がり。本当に楽しいですよ!--白峰ボーディングスクールに期待することってありますでしょうか?白峰へ来てくださることによって、良い循環が生まれることを期待しています。来て滞在していただいて……。でも、それだけではなく、その先に白峰の地域の人たちと楽しい素敵な出会いがあればよいなと思っています。できれば少しでも長く滞在してほしいですね。白峰には今でも、伝統的な行事や文化が数多く残っています。なかでも白峰地区に古くから伝わる踊り「白峰のかんこ踊」は、国の選択無形民俗文化財としても選択されているんです。そのなかでも使われている民謡の練習も、もちろん白峰地域内でやっていますよ。少しでも長く滞在いただければ、そういった白峰の文化活動にも触れていただけるのではないでしょうか。白峰では、そういった文化体験も勉強できるのではないかな、と思っています。--では最後に皆様にメッセージをお願いいたします!白峰はたくさんの大自然や観光資源とともに、伝統文化が色濃く残る魅力的な場所です。ぜひ、一度お越しいただければ嬉しいです。そして、一緒に飲みに行きましょう(笑)###小柳さんありがとうございました!白峰観光の課題として、後継者問題というのは新たな観点でした。一方で、これまで登場された方もおっしゃっていましたが、家族的な関係性を地域全体で持てているというのは改めてすごいですよね。後継者問題のような課題が、地域のコミュニティの力とテクノロジーを活用することによって、解決できないかな…と思いながら行わせていただいた今回の取材。私としても、今後の課題としてとても参考になりました。今回のクラウドファンディングでは、限界集落である白峰地域を、自然豊かな学びの最端都市に変えていくための支援を、皆様からご支援いただいております。行かずにはいられないような、面白い地域に必ずしてみせます。どうかみなさんのお力をお貸しください。そして白山地域に訪れていただけたら幸いです。
こんにちは!白峰ボーディングスクール実行委員会の福田です。「白峰ボーディングスクールを支える人びと」をご覧いただきありがとうございます! また、日々たくさんのご支援感謝申し上げます!さて、白峰ボーディングスクールの立ち上げに向けて、白峰地域の声や連携先の大学の教職員や学生の声、企業の方々の声を随時お届けする活動報告。第4弾は、72年間ずっと白峰地域に住み続け、白峰の発展に寄与してこられている、白峰地域区長の小田 吉一(こた よしかず)さんです!--小田さんが区長になられてどれくらい経つのでしょうか?また区長の役割についても教えてください。白峰の区長を務めて今年で9年目かな。いまは3期目です。区長という言葉は、みなさん聞き慣れないかと思いますが……。区長とは、白峰地域を代表する立場。簡単に言うと、白峰の長といった感じですかね。地域内からいろいろな苦情や問題を聞き出しながら、一致団結できるようにバランスを取る。これが一番の仕事です。来年からは、白山麓にある5地域の代表も務めないといけないので、さらに大変ですよ。--区長として、具体的にどのような取り組みをされてこられたのでしょうか?外部との連携によって、よそ者目線をうまく取り込み、白峰地域の魅力をさらに高めながら、さまざまな取り組みを行っています。大切にしているのは、「これからは地域内だけで取り組んでいく時代ではない」という考え方ですかね。見ての通り、白峰地域はどんどん少子高齢化が進んでいて、人口も減っていっています。これは、ずいぶん昔から予想していた話。そして、白峰地域の基幹産業である観光事業も、スキー場が閉鎖するなど、徐々に衰退しつつある……。このコロナ禍を含めると、いま動かなければお先真っ暗という感じですよ。わしらは、以前からこういう時代を少し見据えながら、外部の方々の繋がりを大事にしており、いろいろな取り組みを進めてきたんです。県内外の大学との連携を強化していき、若い人たちを呼び込んでみたり……。また、地域全体の一体感を出していくために、重要伝統的建造物群保存地区への申請に取り組んでみたりなど……。いろいろと挑戦しながら、着々と前へ進んでいます。その結果として、今まで白峰にゆかりのなかった若者が、白峰に移住してきてくれるようになりました。また、今では金沢大学、金沢工業大学、東京大学と、3つの大学のサテライト拠点も存在しています。そのおかげで、学生や留学生、教職員が頻繁に白峰に出入りしてくれているんです。そういう方たちとの新たな交流によって、白峰地域にもさらなる活気があふれ、地域全体が元気になっていきます。難しい研究のことはわかりませんが、学生や留学生、先生方の表情を見ていても、いろいろと楽しんでくれていると思います。--では、今抱えている地域の最大の課題とはなんでしょう?ズバリ、空き家問題ですね。重要伝統的建造物群保存地区に指定いただいていることもあるので、街並みなどの景観は大事に守っていかないといけません。だからこそ、空き家や100年以上存在している古民家を、簡単に解体することはできないんです。せっかくある景観が崩れてしまいますし、地域が衰退している様子がダイレクトに伝わってしまうんですよね。結果として、地域の元気もなくなってしまうんです。区長という立場とは関係なく、実はいま8軒の空き家を所有しています(笑)普段は建築業をやっていて、地域内の仕事も多いんですけど……。お金のことだけを考えるのであれば、空き家などは解体してもらった方が断然儲かるんですよね……。でも、それでは地域がどんどんダメになってしまう。空き家を壊すのことがしのびがたい……という気持ちもあるし。そういった訳もあって、今は個人的に空き家を買い取らせていただき、所有させてもらっている状況です。周りからみたら「アホなことやっとるわい……」と思われていると思いますが(笑)でも、今後も白峰地域の空き家事情は継続して把握し、管理していかなければならない。私は建築業者であって、不動産屋じゃないんですけどね……。いつの間にか、区長という立場なのか、なんなのかわからないけど、とにかくなんとかしないといけないと日々焦っています。でも、わしもそろそろ限界やな(笑)--白峰ボーディングスクールに期待するところはどういったことでしょうか?地域を丸ごと学校にするということで、空き家は先生の居室や実験室になると聞いています。空き家をどうにかしていきたいので、空き家の利活用を積極的に考えてほしい、といっったところですかね。そして、外部の方との連携がより一層強くなり、多くの方が白峰に訪れるようになってほしいとも思っています。わしらは、みなさんを温かく受け入れる準備はいつでもできていますよ。それから、もっと新しい仕事を作っていく雰囲気がでると良いなと思っています。今の状況のまま、口を開けて待っているだけでは仕事が降ってくるわけではないので……。聞くところによると、いろいろな企業さんも入ってきているみたいですね! 白峰地域からもいろいろな仕事をクリエイトしないといけないと思っています。わしらは難しいことはわからないから、とにかく面白そうなことをやって、みんなと楽しくやっていきたいです!###小田区長ありがとうございました!「過疎化が加速することをいち早くとらえ、外部を巻き込みながら共に地域全体を活性化させていこう」という、ある種の戦略がずっと取られてきていた。お話を伺いながらそう感じました。しかし、おひとりで8軒もの空き家を所有するって……。そうとう大変なことだと思います。72年間という長い歳月をずっと。これまでも、そしてこれからも白峰を愛し続けている区長だからこそできることなのだと思いました。皆さんもぜひ一緒に、空き家8軒の利活用を考えていきませんか?今回のクラウドファンディングでは、限界集落である白峰地域を、自然豊かな学びの最端都市に変えていくための支援を、皆様からご支援いただいております。行かずにはいられないような、面白い地域に必ずしてみせます。どうかみなさんのお力をお貸しください。そして白山地域に訪れていただけたら幸いです。
こんにちは!白峰ボーディングスクール実行委員会の福田です。「白峰ボーディングスクールを支える人びと」をご覧いただきありがとうございます!また、日々たくさんのご支援をいただいており、感謝申し上げます!さて、白峰ボーディングスクールの立ち上げに向けて、白峰地域の声や連携先の大学の教職員や学生の声、企業の方々の声を随時お届けする活動報告。第3弾は、4年前に埼玉県さいたま市浦和区から白峰へ移住してきた、田邊 絵夢(たなべ えむ)さんです!--田邊さんは、みんなから「えむちゃん」って呼ばれていますね。そうなんですよ。白峰に住んでから4年経つのですが……! 有り難いことに、みなさんにかわいがってもらっていて。親しくさせていただいていています。今は雪だるまカフェのスタッフとして、働いています。雪だるまカフェは、築140年の古民家カフェ。大自然を感じながら、白峰の郷土料理などを提供しています。のんびりした時間を過ごせるので、ぜひこちらにも遊びに来ていただけると嬉しいです!--そもそも、どうして白峰に移住したのですか?「緑のふるさと協力隊」という制度で、白峰へ派遣されたことがきっかけでした。「緑のふるさと協力隊」は、過疎化・少子化に悩みながらも地域を元気にしたい地方自治体と、農山村での活動や暮らしに関心をもつ若者をつなげるプログラムです。大学生の時にその制度を知って、ずっと応募したいなと思っていて。意を決して応募してみたんです。派遣地域先は全国にいろいろとあって。白峰もそのうちのひとつでした。派遣地域先は選べたんですけど、必ずしも第一希望が通るわけではなく……。私の第一希望は、実は沖縄。白峰は、第三希望だったんです(笑)でも、実際に白峰で生活してみると想像以上に居心地よくて。派遣期間が終わった今も、そのまま白峰に居ついちゃっています(笑)私の故郷は、埼玉県さいたま市浦和区。高校生まではそこに住んでたんです。でも地元があまり合わなくて。なんとなく都会の雰囲気に馴染めなかったんですよね。時間の流れが速いというか、バタバタしているというか。もともと同世代との付き合いもあんまり得意ではなく。地元の友達だと、どうしても気を遣ってしまうんですよね……。「自分も流れに合わなくてといけない」というようなプレッシャーのような感覚があって。それが違和感にも感じ、苦手でした。白峰は、そんな私という人間そのものを、まるごと受け入れてくれたという感じがしていて……。とても居心地がよいんです。「自分が自分でいていいんだ!」と初めて思わせてくれたんですよね。そんな居心地の良さを実感したこともあり、派遣期間が終わっても、白峰に残ることを決断しました!白峰地域は、いろんな人が訪れる地域でもあり、そういう方々と出会えるのも楽しい! 若い人も意外と多くて、みんな気さくで本当に居心地が良いんです!あれ? でも私、さっき同世代との会話が得意じゃないって言いましたよね(笑)? 同世代というのは、関係無いかもしれないですね(笑)とにかく多様さがありながらも成立しているというか……。多様といいつつもバラバラではなく、みんなが家族みたいなんです。この感覚は、きっと住んでみないとわからないと思います(笑)--「家族みたい」というと、具体的にはどんな感じですか?例えば、私が働いている雪だるまカフェ。今もこうして、世代を超えた方々がこのカフェに集まってきてくれているのですが……。世代を超えながら、私もその会話の中に自然に入っていけるんです。仕事が終わって家に帰ると、玄関に野菜が置いてあることもあります。逆もしかりで、私も仲良しのおじいちゃんの山の仕事を一緒に手伝わせてもらうことも。あとはご近所さんと一緒に、車でお出かけすることもあります。困った時は、みんなで助け合いながら補い合う。そういったことを含めて、本当に家族みたいな感じです!--田邊さんから見て、白峰ボーディングスクールに期待することってなんでしょう?白峰ボーディングスクールによって、より多くの方々が白峰地域に関わってくれると嬉しいなと思います! 多様な家族みたいな感じを持続させていくためにも。今、本当に楽しいんですけど……。こういった楽しい家族のような関係性は、ずーっと続くわけではないですよね……。その部分が唯一の不安材料です。お店はあるけど、お店を経営している人は、おじいちゃん、おばあちゃんがほとんど。さらに年齢を重ねて仕事が出来なくなってしまったら、このお店は今後どうなるんだろう…と不安に思ってしまいます。そのためにも、私たちはもちろんのこと、みなさんのお力をお借りしたいなと思っています。--これから白峰ボーディングスクールに参加される皆さんに一言お願いいたします!私もそうだったんですけど、「みんなと考えやペースを合わせなくてはならない」「本当はこう思っているのに言えない」などと、自分を出せずに窮屈になっている方って、けっこう多いと思うんですよ。でも、今はコロナ禍ということもあって、逆にそういう多様な価値観を受け入れることが大切なんじゃないかな、と思っています。4年前に私自身を家族のように受け入れてくれたように、私も白峰に訪れる方々を家族のように受け入れさせていただきたいと思っています! 白峰は、本当に温かくて楽しいところなので、是非お越しください!###田邊さん、ありがとうございました!田邊さんがおっしゃっていた、「多様でありながら家族のような感じ」という言葉がとても印象的でした。何かの指標や固定された価値観に沿っていないと何か悪いことをしているような感覚にすら陥ってしまう今の世の中。そんな昨今において、多様でありながら繋がりを持っているという地域性は、さらに大切にしていきたいものですね。白峰は、新たな時代を切り開いていくための場として、またそういう新たな価値観を醸成させていく場としても、とてもふさわしいのではと感じました。「地域全体が学校!」というのも納得できますね。今回のクラウドファンディングでは、限界集落である白峰地域を、自然豊かな学びの最端都市に変えていくための支援を、皆様からご支援いただいております。行かずにはいられないような、面白い地域に必ずしてみせます。どうかみなさんのお力をお貸しください。そして白山地域に訪れていただけたら幸いです。





