こんにちは!白峰ボーディングスクール実行委員会・SAGOJOの土屋です。
「白峰ボーディングスクールを支える人びと」をご覧いただきありがとうございます! また、日々たくさんのご支援感謝申し上げます!クラウドファンディング終了まで残りわずか3日!このプロジェクトは約120万円で空き家一軒分のリノベーションを見込んでいます。最後までご支援、どうぞよろしくお願いいたします!
さて、白峰ボーディングスクールの立ち上げに向けて、白峰地域の声や連携先の大学の教職員や学生の声、企業の方々の声を随時お届けする活動報告。第7弾は、9月に行われる「AUTUMN CAMP 2020」で講師を務める、脚本家・舞台演出家の舘 そらみ(だて そらみ)さんをご紹介いたします!
--そらみさんのプロフィールや白峰ボーディングスクールへの携わり方について教えていただけますでしょうか?
普段は、脚本家・舞台演出家として活動しています。最近は、テレビドラマの脚本作りが一番多いです。直近で手掛けたものだと、今年の3月までテレビ東京で放送していた内田理央さん主演の「来世ではちゃんとします」というテレビドラマですかね。この秋には連ドラも担当します!詳細はまだ言えないんですが。
その傍ら、私は根っからの「旅人」でもあるんです。定住せずに、土地を変えながら生活している人間なので……(笑)「旅人」という観点でも、私の生き方と白峰ボーディングスクールの概念が面白いくらいにマッチしているんです。「旅人」や「変な大人」を白峰に呼ぶという意味でも私は適任なんだと思います(笑)
そんな私が白峰ボーディングスクールで担当するのは、「アート」の分野。「アート」をどう教育に絡めていくのかって、なかなか想像つきにくいですよね。
私の活動のなかで、日本全国を周りながら行っているワークショップがあるんですけど。白峰地域ボーディングスクールでも、このワークショップをうまく使っていく予定です。ワークショップについては、後ほどお伝えしますね……!
--そんなそらみさんが白峰ボーディングスクールで担う「アート」とは、どういったものなのでしょうか?
「アート担当です」というと、きっと絵画の見方や音楽の聴き方、演劇などを教えるのかな、と思われる方がほとんどですよね。でも私が指す「アート」とは、世間一般的に考える「アート」とは全然違うものだと思います。
多くの方は、「アート」は単なる娯楽や鑑賞や気づきのための存在であって、自分たちの生活に直接的に影響ないと思っているかもしれない……。でも「アート」って実は「生きること」そのものだと思っていて。木々をみて「素敵だなあ」と深呼吸することもアートだと思うんですよね。日常からちょっとだけ解き放たれて、自分自身を広げること自体がもう「アート」だと私は捉えています。
なにかを解決したい時って、自分の思い込みや視野の狭さ、トラウマや弱さなんかが邪魔をして、現実をしっかりみることって難しかったりします。それが、一度「アート」を介することによって、いろいろと変わってくるんです。日常を生きやすくなったり、相手をリスペクトできるようになったり、自分のことを好きになれたり……。「アート」には、そんな楽しく生きるための種がたくさん詰まっていると思います。
様々なハウツー本を熟読するのもいいんですけどね。現代人が欲しているなにかしらの答えは、実は「アート」に接することで得られることがかなり多いよなあって。
私を含め、白峰ボーディングスクールでは、従来の教育とは全く異なった新しい学び方を提供していきます。でも新しい学び方を習得し、自分のものにしていくのってとても難しいと思うんですよ。新しい学び方を受け入れるには、自分の感覚を大切にしたり、自分の頭で考えたり、いろんなものに知的探求心をもったり、という癖付けが大切です。その癖付けをするための一番初めの土壌作りを、「アート」を介して作っていく役割を担っていければと思っています。
--9月に開催する「AUTUMN CAMP2020」で行うワークショップは、どのようなものになるんでしょうか?
私が行うワークショップ(演劇)には、基本的に役柄やセリフや筋書はありません。とある制約をひとりひとりに加え、自分らしさを発揮できる空間を作っていくことをやっていきます。制約といっても、簡単な「一言」を渡したり、小さな設定だけ決めたり。何事も自由すぎると、どうしていいかわからなくなってしまいますからね。
例えばみなさんに「一言」を与える創作をするときも、重要なのはそのセリフを言うことではないんです。与えられたセリフをどう読み解き、それを放つ人がどういう人間なのかを考え、その人間と自分との共通点を探していく……。セリフを言うことに着目するのではなく、セリフを言える状態に自分をもっていくことや心のひっかかりに着目するんですよね。言葉にすると難しく聞こえますが、やってみると不思議とみんな自然とできちゃうんです。そして、その行程こそがとても大切!
より詳しく知りたい方は、こちらの記事をご覧ください。
▽【コンテンツ紹介】旅人講師によるワークショップを行いました!
ワークショップでは、自分と向き合い、人間と向き合うなかで自分を変化させるということに重きを置いています。本来、人はひとりひとり驚くほど違うもの。でも現代に生きる人は、みんなある程度一緒なものだという思い込みによって、“同じでなければいけない”という凝り固まった概念を持ってしまっています。
でも、個性という言葉があるように、誰ひとりとして同じ人間なんていないんですよね。当たり前だ、と言われそうですが、それを心底実感出来てる人は少ないように思います。結局同じ素振りをして生きているから……そういったことから解き放たれたとき、さらに楽しいと思えるし、人に対しても柔軟になれると思うんです。
私はここ7.8年ほどかけて、日本全国ではもちろん、海外でもワークショップを行ってきました。そしてワークショップが終わった後は、必ずと言ってもいいほど不思議な関係性を得られるんです。家族とも親友ともまた違うけれど、お互いが本気になれ、本音でぶつかり合えるような信頼しあった関係性が。
一緒にいる時間は、数日ないし一週間ほどなんですけど。そのほんの数日間のみにも関わらず、お互いがずっと覚えている確信がある関係性というか……。とてつもなく濃い関係性になるんです。あえて言葉にするのであれば、人生の心のバディのような存在ですかね。
とにかく、みなさんにも一度体験してほしいです!このワークショップを体験すると、面白いくらいにみなさん個性豊かになります。
ワークショップを通して、ひとりひとりの世界や、価値観を一緒に見つけていければ嬉しいです。自分という世界は、誰ともかぶる必要はなく、むしろ最初からかぶってすらいないので……!みなさん自身の可能性や視野を広げるお手伝いができたら嬉しいです!
--白峰地域ボーディングスクールで「アート」を担当するにあたって、野望などがあればを教えてください!
今回は「白峰全体を学校に」というコンセプトなので、ひとりひとりがそのままでいられるような場所を作っていきたいです!それは、来ていただいた方々にはもちろん、地域の方々やプロジェクトに関わる方々とも一緒に作りあげていきたいですね!
人間本来のおもしろさや愛らしさ、滑稽さなんかを一緒に探していけたら嬉しいです。ひとりひとりが、自分にあった学び方を探し求められる場所にできたら最高ですね!
常識を壊しながらも寄り添い、目の前のことや情に流されないよう、手綱をひいていきたいなと思っています。
--では、最後に一言お願いいたします!
これだけ多くの人たちが、現状に危機感を感じ、ひとつのことを成し得ようとしているということは、本当に夢のあることだと思っています。私自身その夢にどきどきしています。
白峰地域ボーディングスクールは、多くの人が子供の頃に感じていたワクワク感と再会できる場になると思っています。きっとこれまでの自分では知りえなかった価値観や、視野がひらけたような感覚を体感できるはず……!
ただ最初は、今までの常識とは違う側面へ入り込むので、多少なりとも違和感も感じるかもしれません。でも、そのなかで新しい何かが開ける快感を多くの人が味わえる気がしています。
白峰ボーディングスクールに参加することで、きっと新たに何かをやってみたいなと思えるきっかけともなるはず。そんな種がたくさん伝播していくことを考えると、わくわくが止まりません。ぜひ一緒にわくわくを共有しましょう!
###
そらみさん、ありがとうございました!
今回は、9月に行われる「AUTUMN CAMP 2020」で講師を務める、そらみさんにインタビューさせていただきました!
姉御肌で、みんなから慕われる素質を持ったそらみさん。思わず人生相談をしたくなるような懐の広さに、きっとファンになる方も多いでしょう。私も気付けばそのうちの一人となってしまっていました(笑)
みなさんは気になりませんか……?自分の殻の破り方や、新しい自分に出会う方法を。「自分なんて……」「人生なんてこんなもんだ」と嘆く前に、このワークショップを体験してみてください。きっと新しい自分に出会えるはずです!
今回のクラウドファンディングでは、限界集落である白峰地域を、自然豊かな学びの最端都市に変えていくための支援を、皆様からご支援いただいております。行かずにはいられないような、面白い地域に必ずしてみせます。
クラウドファンディング終了まであとわずか3日!このプロジェクトは約120万円で空き家一軒分のリノベーションを見込んでいます。最後までご支援、どうぞよろしくお願いいたします!そして白峰地域に訪れていただけたら幸いです。