毎年、春と秋に全国約200か所で行われる「あしなが学生募金」は新型コロナの影響により全面中止となりました。あしなが学生募金は、街頭で毎年約2億5,000万円のご寄付をいただき、一般財団法人あしなが育英会を通じて病気・災害・自死などで親を亡くした、あるいは親に障がいがあるために働けない家庭の学生のための奨学金を支援しています。この学生募金では、そういった経済的に苦しい家庭環境の学生たちが実際に街頭に立ち、声を上げて募金を呼びかけています。
また奨学生だけでなく、ボランティアとして活動する学生も数多くいます。
しかし、街頭募金が中止になったことで次の3つの機会が失われました。それは、
「ご寄付を募る機会」、
「遺児学生らの現状や想いを伝える機会」、
「“あしながさん”に直接感謝を伝える機会」です。
あしながさんとはご寄付をしてくださる方々のことです。これら3つの機会が失われたことにより、奨学金の規模が小さくなる可能性があり、遺児学生らの声がみなさまに届かなくなりました。
このプロジェクトページでは遺児学生の声や自身の経験を掲載しているのでぜひご覧ください。
はじめまして。あしなが学生募金事務局・関西エリア広報チーム代表の谷口綾音(たにぐちあやね)と申します。
私が初めてあしなが学生募金に参加したのは大学1年生の秋でした。正直、街頭募金をするのは不安でいっぱいで、
「嫌な目で見られるのではないだろうか。」
「スルーをされるのではないだろうか。」
という気持ちでした。募金初日はおどおどしながら現地に向かったのを覚えています。
しかし、いざ街頭に立つと不安とは裏腹に、街のみなさまの優しさを目の当たりにしました。私たちの活動に対して、本当にたくさんの方が応援をしてご寄付をしてくださり、
「大変だろうけど、頑張ってね。」
と声をかけてくださる。私はみなさまの温かい優しさに触れ、涙目になりながら声を上げて募金活動をしていたのが、私が初めてあしなが学生募金をした日の思い出です。
でも時には、辛くて嫌な思いをするときもあります。それでもめげずにこの活動を続けられているのは、ある友人との出会いでした。
彼女は両親がいない遺児学生の1人です。幼い頃に父を、高校生の時に母を病気で失くしました。彼女はそのとき、経済的な理由で自分の学びたいことを諦め、大学進学なんて考えることができませんでした。でも、当時の高校の先生がこのあしなが育英会の奨学金制度を紹介してくださったことがきっかけで、無事に大学進学を果たし、今彼女は夢に向かって勉学に励んでいます。
私は、彼女の過去の辛い思いに共感することはできないかもしれない。でも、悲しくて辛い事実を受け止めながらも前に進んで生きている彼女に励まされ、私も彼女のようにめげずに生きたいと思えました。
もし彼女がこのあしなが奨学金制度を知らなければ、進学の夢を諦めていたかもしれない。今とは全く違う生活をしていたかもしれない。
だからこそ私は、経済的な理由で進学の夢を諦めてしまうような学生をなくすために、
「より多くの人にあしながのことを知ってもらいたい!」
という想いから、あしなが学生の声を伝える発信源になります。
「早く仕事がしたい!!」
でした。本当は辛くてしんどい思いをしているはずです。でもそんな父の前向きで切実に夢を追う姿を見て、私も「お父さんのような経営者になりたい。」と思い、大学2年の時に経営分野への学部変更を決断しました。今は成績優秀者として選出されており、毎日の勉強が本当に楽しいです。
こうして充実した大学生活を送り、今を楽しく生きられているのも、全ては支援してくださる “あしながさん” のおかげです。
本当にみなさまに感謝しています。
私自身、あしなが育英会の奨学金のおかげで大学進学を果たせた学生の1人です。
あしなが学生募金事務局と出会い、私は前向きに変わることができました。
私と同じような境遇を経験したからこそ支え合うことができる仲間。
ボランティアとして情熱的に活動してくれる仲間。
50年もの間、想いを繋いでくださった先輩方。
あしながに携わったみんながそれぞれの想いを持って、この活動に取り組んでいます。お金がないという理由で進学という夢を諦めてしまう学生をなくしたい。
進学という道を差し伸べるために。
私たちは声を上げ続けます。
「学びたいことを学ぶ権利は誰にでもある。」
本来なら街頭募金でお伝えするところが、新型コロナウイルスの影響で今年の春の学生募金は中止となり、そんな機会もなくなりました。でも、私たちはここで止まってはいられません。街頭で伝えることができない今だからこそ、このクラウドファンディングを通してもっともっと多くの人にあしながのことを知ってもらい、支援の輪を広げたいです。
関西エリア広報チーム代表として、あしながの発信源になります。
そして、多くの遺児学生らの進学という夢を叶えるために、これからも突っ走っていきます。
あしながのことを知っていただくだけでも構いません。
みなさまのご協力により、この活動は成り立っています。ひとりでも多くの遺児学生らが、前向きに夢を追いかけられるよう、みなさまの温かいご理解とご支援をよろしくお願いします!
あなたの小さな支援が、遺児学生らの夢を叶える大きな一歩に。
あしなが育英会の調査によると、遺児家庭の平均月収は14万6,380円(*1)となっており、生活保護受給率は12.8%24(*2)に及びます。奨学金なしでは大学・専門学校の学費を捻出できる水準には到底達していません。
(*1)2018年奨学生家庭の生活と教育にかんする実態調査(主査・副田 義也=筑波大学名誉教授・社会学)
(*2)生活保護の被保護者調査(平成30年7月分概数厚生労働省)
そのため多くの遺児学生たちは、学費を奨学金で、生活費をアルバイト代で賄っています。しかし、学生のアルバイトはそのほとんどが接客業です。昨今の情勢のなかでアルバイトのシフトが日に日に削られ、思うように生活費を稼ぐことができなくなっています。さらに、街頭募金の中止により奨学金の資金源確保にすら暗雲が立ち込めており、遺児学生とそのご家庭の多くが、並々ならぬ不安感を抱えながら日々を過ごしている状況です。
本キャンペーンでいただいたご寄付は全額、一般財団法人あしなが育英会への寄付となり、あしなが育英会が支援する遺児学生(日本・アフリカ)のための奨学金として使われます。
※今回の取り組みはAshinaga Global 100 Challengeの一環であり、一般財団法人あしなが育英会と連携して取り組んでおります。
本プロジェクトはAll-in方式で実施します。目標金額に満たない場合も、計画を実行し、リターンをお届けします。
一般財団法人あしなが育英会より、年間活動報告書と受領証明書を発送いたします。(どちらも2021年2~3月頃に郵送にてお送りします)
あしなが育英会公式サイトより継続寄付者になってくださる方には活動報告書のほか、寄付種別に合わせて、奨学生から手書きのハガキ(年1~2回)、アフリカのウガンダ共和国であしながの支援を受ける子どもたちからのカード(年1回)、機関紙などをお送りしております。
50年の歴史を持つ遺児支援のための募金運動団体で、学生だけで運営されています。毎年春と秋の4日間、全国約200か所で実施している街頭募金活動では、毎回のべ1万人のボランティアスタッフの参加があり、年間約2億5千万円の寄付を募っています。募金はすべて一般財団法人あしなが育英会へ寄付し、あしなが育英会の奨学金事業(国内奨学生事業・AAI事業)のために使われています。
ウェブサイトはこちら:https://www.ashinaga-gakuseibokin.org/
病気や災害、自死(自殺)などで親を亡くした子どもたちや、親に障がいがあり働けない家庭の子どもたちを支えている非営利の財団法人です。国などからの補助金・助成金は受けず、全事業を寄付によって運営しています。あしなが育英会の奨学金によって、これまでに11万人以上の遺児たちが高校・大学への進学を果たしてきました。 現在、日本国内では約6,500名(高校・短大・専門学校・大学・大学院)、サブサハラ・アフリカ教育支援事業では世界各地あわせて約120名の奨学生に奨学金支援(貸与・給付)と心のケア、リーダーシップ育成プログラムを提供しています。
ウェブサイトはこちら:https://www.ashinaga.org/
病気や災害、自死(自殺)などで親を亡くした学生や、親に障がいがあり働けない家庭の学生たちを経済的・心理的に支援している非営利の財団法人です。国などからの補助金・助成金は受けず、全事業を寄付によって運営しています。あしなが育英会の奨学金によって、これまでに11万人以上の遺児たちが高校・大学への進学を果たしてきました。 現在、日本国内では約6,500名(高校・短大・専門学校・大学・大学院)、サブサハラ・アフリカ教育支援事業では世界各地あわせて約120名の奨学生に奨学金支援(貸与・給付)と心のケア、リーダーシップ育成プログラムを提供しています。
キャンペーンページへはこちら:https://camp-fire.jp/goodmorning/channels/ashinaga
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