このプロジェクトについて
間伐材を使ったローウッド・プリントを多くの方に知っていただき、そのことによって森のサイクルの活性化を助け、ナチュラルでエコロジカルなライフスタイルを作りたいと考えています。
長年ファッションの世界で染色に携わる仕事を続けてきて、気がかりだったことの一つが環境問題でした。私たちが日ごろから使ってきた化学染料は、大量生産に見合った品質を守り、効率と均質性を実現するために開発されており、それは製品価格を抑えるためにもとても便利なものです。しかし反面、水質汚染や、土壌汚染、さらには生産に携わる職人さんの健康への懸念など、様々な問題もあります。そこで、私たちに何かできることはないかと考えていました。
これまでの活動
そのような時に、ローウッド(間伐材)からつくられたナチュラルな木の色をした茶色のリキッドと出会いました。このリキッドは間伐材と水だけから作られています。
間伐材は植林された森を維持するために切った木材のことですが、自然災害が引き起こす大量の倒木もこれに含まれます。ローウッド(間伐材)・リキッドはこのような再利用がむずかしい間伐材の有効活用を図る一助になります。
また、リキッドを作る際に生まれる搾りかすは堆肥に使うことができゴミゼロを可能にします。そして染料は使用後に浄化する必要なく、そのまま下水に流すことができます。これは従来の化学染料を使った染色では考えられないことです。
このようにローウッド(間伐材)・リキッドは、林業と染色業いずれの持続可能性をも高める、自然に優しい環境をつくる上で非常に有益なものです。
しかし、プリント加工は複数の色を使う場合が多く、この1つの色のローウッド(間伐材)染料だけでは不十分です。さまざまな色がある化学染料を併用すれば簡単に色のバリエーションを増やせますが、せっかく環境に優しいローウッド(間伐材)染料と化学染料をあえて併用してプリントするのでは意味が無いとわたしたちは考え、試行錯誤の上、ローウッド(間伐材)・リキッドから、複数の色(濃度)の染料を開発することに成功し、プリント加工ができるようになりました。
また問題もあります。1つは、生産性の問題です。私たちは社員数5名の小さな会社です。基になるこのリキッドを作るための製造設備を持っていないため、染料工場の設備を好意で使わせてもらっています。
さらにこのリキッドからプリント用の染料を作るのは、設備が十分整っていない社内で行っています。せっかく有益な技術にもかかわらず、まだこの染料を安定して一定量を作れる生産手段を持つまでには残念ながら至っていません。
もう1つは、問題でもあり面白いところでもあるのですが、色自体の問題です。木の種類によって出る色が違うことがわかったのです。
例えば、杉が多めのローウッド(間伐材)リキッドの色は濃く、檜が多い時は薄目の茶色ができるのです。間伐材と一口で言っても、一種類の木ではありません。その時々で杉が多かったり少なかったり、他の様々な木が混ざったりします。それゆえ染料の基になるローウッド(間伐材)のリキッドが、生産の度に異なった色になります。同じ茶系のナチュラルな色なのですが、濃さがかなり違うのです。
間伐材は自然の森から生まれたものなので、色が安定しないのは当然のことですが、これをもう少し改善したいと思っています。逆手にとって考えると、木ごとにローウッド(間伐材)リキッドが作れれば、色のバリエーションが増えもっと楽しいデザインを作ることができます。
資金の使い道
新型コロナウイルス感染症拡大の影響で、百貨店の自粛が動き、その百貨店に販売網を持つアパレル企業を主販路とする弊社も大幅な売上減になっています。
少量であればローウッド(間伐材)プリントのプリント生地を作れるノウハウは持つに至ったのですが、量産化する設備や安定して供給できるシステムを構築する資金までは手当てできてない状況です。
みなさまの力をお借りして、先ずはローウッド(間伐材)プリントに使う染料を安定して作れる環境を整えたいと考えています。そして将来的には、木ごとのローウッド(間伐材)染料を作り、カラーバリエーションを増やしたいと思います。そしてローウッド(間伐材)プリントのライフスタイルブランドを、自社からダイレクトに消費者のみなさまに発信していきたいと考えています。
Tシャツについて
世界的にもファッションの廃棄が問題になっています。私たちは、大量生産をしてきた従来とは違ったものづくりを目指します。支援していただいたみなさまからの注文に基づき、余剰が出ないように生産いたします。
Tシャツの生地は、すべてオーガニックコットンを使用し、この間伐材のみの染料をつかって京都で職人が1枚ずつプリントし、国内の縫製工場で生産していますので、安心して着ていただけます。
グラフィックは”森”の柄。自然を謳った弊社オリジナルのデザインです。絵の中には、鳥や小動物たちが遊んでいますので、探してみてください。
今回、ご家族のみなさんで楽しんでいただけるようにキッズサイズ、ユニセックスの3サイズと合計4サイズご用意いたしました。キッズは130サイズ、定番のTシャツデザインですので、袖を折ってゆったりサイズでも着ていただけます。
様々な種類の木が混ざったリキッド・染料のため、ロットごとに色合いが安定しません。調整は行っておりますが、お届けする商品についても、この写真とは色合いの異なる茶系のプリントとなることがございますので、あらかじめご了承ください。例えば、赤味が強めに出たり、黄色味が強くなったり、濃いめの茶色になったり、、、どのような色合いになるかはお楽しみに!移りゆく季節の中、木々の様子が変わるのと同じように自然ならではの醍醐味、その時だけのオリジナルの色合いをお楽みいただけたら幸いです。
<お取り扱い注意点>
・自然由来の天然染料のため、日焼けによる褪色が起こります。
・お洗濯の際は、陰干しをお願いします。
・ナチュラルな加工のため、色は全体に徐々に薄くなっていきます。あらかじめご了承ください。
実施スケジュール
募集期間 2020年9月7日(月)- 10月4日(日)
配送開始時期 2020年10月下旬より順次発送いたします。
最後に
本プロジェクトはAll-in方式で実施します。目標金額に満たない場合も、計画を実行し、リターンをお届けします。ぜひ、ご支援のほどよろしくおねがいいたします。
訂正
ユニセックス 1枚 7,700円のリターンの説明文の中に9,900円とありますがこちらは間違いです。(説明文表記のみの間違いです。)
ユニセックスTシャツ(早割、セット割以外の単品の場合)は1枚 7,700円です。
お詫びして訂正いたします。
最新の活動報告
もっと見る「森を着る」プロジェクトSUCCESS御礼
2020/10/05 09:57おかげさまで、昨夜、「森を着る」プロジェクト募集はSUCCESSし、終了いたしました。ご支援を賜りました皆様に心より感謝申し上げます。早速、Tシャツの生産に入りますとともに、ローウッド・プリントの次のステップに向けた活動を始動させて頂きます。引き続きのご支援をよろしくお願いいたします。このたびはありがとうございました。取り急ぎ御礼申し上げます。 もっと見る
目標金額到達御礼
2020/10/01 22:31おかげさまで本日「森を着る」プロジェクトの目標金額に到達することができました。多数のご支援を賜わり誠にありがとうございます。本プロジェクトも残り3日です。引き続きご支援のほど、宜しくお願い致します。写真は先週、京都、北山杉の里に向かう周山街道で写しました。 もっと見る
早割20完売御礼
2020/09/16 10:03ご支援ありがとうございます。おかげさまで「森を着る」Tシャツの早割20が予定数に達しました。初めてクラウドファンディングに挑戦して、みなさまの応援が励みになることを実感しています。早割10、セット割は継続中です。引き続きのご支援よろしくお願いいたします。写真は京都市内の染工場でのテスト染め時に写しました。熟練の職人さんが一枚一枚工夫しながら丹精に手で染めています。 もっと見る
コメント
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