あしなが学生募金事務局は、約50年の歴史をもつ遺児学生を支援するための募金活動です。
毎年春と秋に4日間、全国200ヶ所で開催しており、今年の春、第100回あしなが学生募金を行う予定でしたが、新型コロナウイルスの影響により中止することになりました。
毎回1万人以上のボランティアスタッフに支えられ、年間約2億5千万円のご寄付をいただいておりました。それらのご寄付は、病気・自死・災害などによって親を亡くした子どもたちや、親が障がいがある子どもたち、またアフリカの遺児たちの支援のために役立てられてきました。
私たち“遺児”という存在と、その遺児たちが様々な問題を抱えているという現状を、できるだけ多くの方に知ってもらうことに街頭で募金を行う意義が置かれていると考えています。
しかし、街頭募金が中止となってしまった今、それらを伝えることができなくなってしまいました。
そこで、今回このプロジェクトページを通して遺児学生の現状や私たちの想いなど、街頭では伝えられなかったことを記載しているので見ていただけると嬉しいです。
はじめまして。あしなが学生募金事務局・大阪北ブロックの西川美波(にしかわみなみ)と申します。
あしなが学生募金事務局は、病気や自死、災害によって親をなくした子どもたちや、親に障がいのある子どもたちを奨学金という形で支援しており、活動開始から49年間で遺児約11万人の進学を支援してきました。
遺児たちの現状として、「家庭の経済的な理由のため、家計を助けなければならないから」などという理由から進学をしたくても諦めざるを得ない子どもたちが多く存在します。
ただ周りの人よりも親を早く亡くした、親に障がいがある、などという理由で夢を諦めなければならない子どもたちが多く存在しているのです。
私も中学生の頃に親を亡くした遺児の1人です。この活動に参加するようになってから、自分と同じような状況で家庭や進学などの問題に悩み、苦しんでいる友人とたくさん出会いました。
家計を支えるためにアルバイトをしながら高校に通っていた友人や、父が病死したために経済的な余裕がなく、夢を諦めて就職した友人など、学びたいことを学ぶことができず、叶えたい夢を叶えられない子どもたちが多くいます。
しかし、“遺児”という存在は思っている以上に知られていないのが現状です。両親がいて当たり前、進学できるのは当たり前だと感じている人がほとんどで、身近にそのような人がいない限り、遺児の存在を意識したり彼らの直面している問題について考えたりする機会は少ないように思います。
まずは、遺児の存在を知り、遺児の抱えている問題について一緒に考えて欲しいのです。誰だって、いつ親を亡くし自分が遺児になってもおかしくないのです。
この活動をしていく中での私の1番の願いは、
すべての子どもたちに学ぶ機会を与える
という事です。学ぶ権利は全ての子ども全員に平等にあります。遺児だから、という理由で学ぶ権利を侵されてはいけないと思うのです。
みなさまからのご支援により、遺児たちは学ぶ機会を手に入れることができます。
あなたの思いやりが遺児の希望となります。
ぜひ、ご支援、ご協力のほどよろしくお願いいたします。
あしなが育英会の調査によると、遺児家庭の平均月収は14万6,380円(*1)となっており、生活保護受給率は12.8%(*2)に及びます。奨学金なしでは大学・専門学校の学費を捻出できる水準には到底達していません。
(*1)2018年奨学生家庭の生活と教育にかんする実態調査(主査・副田 義也=筑波大学名誉教授・社会学)
(*2)生活保護の被保護者調査(平成30年7月分概数厚生労働省)
そのため多くの遺児学生たちは、学費を奨学金で、生活費をアルバイト代で賄っています。
しかし、学生のアルバイトはそのほとんどが接客業です。昨今の情勢のなかでアルバイトのシフトが日に日に削られ、思うように生活費を稼ぐことができなくなっています。
さらに、街頭募金の中止により奨学金の資金源確保にすら暗雲が立ち込めており、遺児学生とそのご家庭の多くが、並々ならぬ不安感を抱えながら日々を過ごしている状況です。
本キャンペーンでいただいたご寄付は全額、一般財団法人あしなが育英会への寄付となり、あしなが育英会が支援する遺児学生(日本・アフリカ)のための奨学金として使われます。
※今回の取り組みはAshinaga Global 100 Challengeの一環であり、一般財団法人あしなが育英会と連携して取り組んでおります。
<All-in方式で実施します。>
本プロジェクトはAll-in方式で実施します。
目標金額に満たない場合も、計画を実行し、リターンをお届けします。
50年の歴史を持つ遺児支援のための募金運動団体で、学生だけで運営されています。毎年春と秋の4日間、全国約200か所で実施している街頭募金活動では、毎回のべ1万人のボランティアスタッフの参加があり、年間約2億5千万円の寄付を募っています。募金はすべて一般財団法人あしなが育英会へ寄付し、あしなが育英会の奨学金事業(国内奨学生事業・AAI事業)のために使われています。
ウェブサイトはこちら:https://www.ashinaga-gakuseibokin.org/
病気や災害、自死(自殺)などで親を亡くした学生や、親に障がいがあり働けない家庭の学生たちを経済的・心理的に支援している非営利の財団法人です。国などからの補助金・助成金は受けず、全事業を寄付によって運営しています。半世紀に及ぶあしなが運動により、これまでに11万人以上の遺児たちが高校・大学への進学を果たしてきました。現在、日本国内では約6,500名(高校・短大・専門学校・大学・大学院)、サブサハラ・アフリカ教育支援事業では世界各地あわせて約120名の奨学生に奨学金支援(貸与・給付)と心のケア、リーダーシップ育成プログラムを提供しています。
ウェブサイトはこちら:https://www.ashinaga.org/
『すべての遺児に教育の機会と心のケアを』というスローガンのもと、世界中から私たちの活動に賛同・支援してくれる100名のファンドレイザーを募集し、2021年3月までのキャンペーン期間中に100億円の寄付を達成することを目指す、グローバル・ファンドレイジング・キャンペーンです。このキャンペーンのもと、日本だけでなく海外でも、大小さまざまなキャンペーンを実施していきます!個人でもグループでもご参加いただけます。
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