はじめに
皆さま、はじめまして。
私たちは、東京都大田区で知的障害をもつお子さんの「くらし」を育む学習塾を開いています。
人が、家庭や社会で自立した生活をしていくためには、生活スキルや社会性を身につけることが必要です。もちろん、知的障害をもつ方々もそれは同じこと。そのため、この学習塾では、知的障害のあるお子さん(3~12歳)を対象に、ことば・かず、運動、生活スキル等の認知能力と認知能力をより効果的に使いこなすための社会情動的スキルの両方を身につけるための活動を行っています。社会情動的スキルは、将来の就労に必要な「職業準備性」の重要なスキルの1つで、このスキルの獲得が早ければ早いほど、その後の学習効果がより高まると言われています。
くらしのまなび舎Oleaでは、通室時間帯の生活の流れに合わせたプログラムをオリジナルアセスメントに基づいて設定しています。例えば、平日の午後のプログラムでは「夕食」(料理・食事)をメインの活動とし、その他「遊び」「学習」「運動」「掃除」「洗濯」など、お子さんに合わせた生活トピックをこちらから提案したり、お子さんと相談したりしながら組み合わせています。その中で、生活スキルを身につけ、さらに認知能力や社会情動的スキルを高めていきます。また、ご家庭での課題を把握し、かつ継続的にこれらのスキルを育んでいけるよう、ご家族とのコミュニケーションを大切にしています。
子どもたちには、様々な生活トピックを経験することと、経験から学んだことの力試し(=定着)を繰り返すことが大切だと考えています。そのため、例えばCheerfulコース(6~12歳対象)では、定着に向けて、平日午後1~2回(週当たり)と土日全日1~2回(月当たり)を組み合わせた通室スタイルを提案しています。平日はいくつかの生活トピックを定期的に学び、土日は平日の経験を踏まえ、自ら考えながら1日の流れや生活トピックのプランニングをする場面を設定しています。また、夏休みなどの長期休業には、いつもと違う環境でも、長い時間でも身につけたスキルを連続して発揮できるように宿泊プログラムを実施しています。
現在では、通室している子どもたちがOleaに来る日を待ち遠しく過ごすだけでなく、保護者からも「子どもがOleaでやったことを一緒にやろうと誘ってくれた。」「子どもが自分で汚したところを自ら掃除するようになった」など、当教室でのスキル定着効果を実感いただいています。
解決したい社会課題
生活スキルや社会情動的スキルは、一般的には家庭生活で育まれると言われています。障害をもつお子さんは身につける方法が様々で、ご家族の悩みも多く、相談相手も限られているとの声があります。
私たちは、家庭生活や社会生活での子どもたちの「自立」を、保護者と共に育んでいきたいと考えています。
このプロジェクトで実現したいこと
子どもたちの生活スキルや社会性スキルを育成するための教材をさらに充実させ、その定着度を測り、現在実施しているオリジナルアセスメントの妥当性の検討、今後のプログラム開発を行っていきたいと考えています。
実施スケジュール
2020年8月~ リターン開始
資金の使い道
総額100,000円
・教材教具費:25,000円
・資料購入費:10,000円
・研究開発費:50,000円
・諸費用 :15,000円 (手数料等)
<All-in方式で実施します。>
本プロジェクトはAll-in方式で実施します。目標金額に満たない場合も、計画を実行し、リターンをお届けします。
リターン
ご支援いただいた方全員にサンクスメールをお送りします。また、私たちの活動報告や当教室への通室メニューもご用意いたしました。
なお、ご希望の方には、お名前や社名、企業ロゴなどを、当教室のブログ等にて掲載させていただきます。※支援時、必ず備考欄にご希望のお名前をご記入ください。
最後に
障害者の法定雇用率の高まりや福祉政策の転換により、知的障害をもつ方々も社会の一員として活躍する機会が増えております。生き生きと安心した将来を手に入れていくためには、私たちは早い段階から生活スキルと社会性をバランスよく身につけていくことが重要だと考えています。
そのため、このクラウドファンディングを通じて、お子さんを育むプログラムを確かなものにしていくとともに、さらにはそのプログラムを実施するために必要な道具の研究開発をしていきたいと思います。そして、これらのものを利用した人々が、充実した「くらし」を送れる社会をつくっていきたいと考えています。
このプロジェクト募集を通じて、あらゆる人々の社会参加の実現について、気にかけていただけたら幸いです。それがきっと、私たちの目の前にいる子どもたちの未来や幸福につながっていくのではないかと思っています。
皆様のご支援、ご協力のほど、なにとぞよろしくお願いいたします!
※ 当プロジェクト上でお子様の写真を使用する場合にあっては、当該の児童の保護者様に趣旨を十分説明し、ご了解いただいた上で掲載しております。
チーム/団体/自己紹介・活動実績など
【くらしのまなび舎Olea】
2020年5月、知的障害をもつお子さんの生活スキルと社会性を育む学習塾として、東京都大田区で開室
ホームページ:https://kurashi2020.com/
最新の活動報告
もっと見るまもなく終了です。最後に…
2020/08/15 16:16みなさま、こんにちは。さて、今日のOleaでは酷暑を避け、お子さんが室内でうどん打ちにチャレンジしております。この様子は、当教室のホームページやサポートしてくださった方向けの報告書等で、レポートしたいと思います。初めて行ったクラウドファンディングも、あと数時間となりました。コロナ禍ではありましたが、多くの方に本欄を通じ、私たちの実践の様子をご覧いただいたことと思います。改めまして、感謝申し上げます。ありがとうございました。実は、クラウドファンディング期間中も、こんなことがありました。 「我が家の食事はすべて、この子のペースなんです。 常にこの子に振り回されて、ゆっくりと食事なんてしたことないんです。 いま映像で見た料理や配膳などは、家では見たことがない。 本当にこんなことやらせられるのだろうか…いやぁ、心配だ…」とおっしゃっていたご家族。その一カ月後、 「Oleaでのことを、思いきって家でもやってみたら、 料理や配膳を上手にお手伝いしてくれるし、 一緒に『いただきます』ができるようになって、 みんな揃って食事を始めることができるようになりました!」 「本人もOleaに来るのを楽しみにしているし、 また、いろいろと子育てについて 引き続き、相談していきたいと思います。」と、とてもうれしいご報告をいただきました。なにより、Oleaがご家族の幸せに貢献できたことに、安堵した瞬間でした。これまでの活動報告で、このような子どもたちの変化や子どもたちへのアプローチ方法などを紹介してきました。いま改めて思うのは、今後のプログラム開発で重視すべきことは、 子どもたちの日々の「くらし」を豊かにしていくということ。子どもたち自身の日々の生活(衣・食・住)がしっかりとしたものとなれば、このご家庭のように、ご両親の「くらし」にゆとりができ、ご両親が、子どもに向き合う時間を増やすことができるようになります。きっとこのお子さんは、ご両親への興味・関心がさらに深まり、更なる成長を見せていってくれるものと思っております。クラウドファンディングは、残りわずかな時間となりましたが、私たちの活動は引き続き続けてまいります。今後ともどうか、ご理解ご支援のほど、よろしくお願いいたします。 もっと見る
Diaryを更新しました!~3歳から通室できます!
2020/08/05 21:57皆様こんにちは!Oleaの対象年齢や子どもたちのプログラムの組み方について、Diaryを更新しました。どうぞご覧ください。https://kurashi2020.com/info/3433006 Diaryでは、その他にも子どもたちの当教室での様子や、成長の足跡なども紹介しています。過去の記事もあわせてご覧ください! もっと見る
Diaryを更新しました!~「◯◯だからやろう!」から始めよう
2020/08/03 22:23皆様こんにちは!Oleaのプログラムの特色について、Diaryを更新しました。どうぞご覧ください。https://kurashi2020.com/info/3383219Diaryでは、その他にも子どもたちの当教室での様子や、成長の足跡なども紹介しています。過去の記事もあわせてご覧ください! もっと見る
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