約1ヶ月半に渡って行ってきたプロジェクトもいよいよ今日と明日を残すだけとなりました。
プロジェクトが中心となった毎日は感謝と感動の日々でもありました。
ありがとうございます。
さて、今日は番組をどうやって作っているかについて。
よい選曲、よいDJ。どちらに共通するのはとにかく「音楽をたくさん聴くこと」。
これに尽きます。人によって好みのジャンルがあると思いますが、僕の場合は
生理的に合わないもの以外、今は世界を拡げるためになんでも聴ききます。
多い日は300曲とか。10数時間聴き続けるだけの日もあります。
たくさん聴くことで、「音楽に囲まれたなかで自分の思うままに制御出来る」ようになります。
DJでいうと感覚的に「何をかけても聴いている人を引き込むことが出来る」ような感じでしょうか。肌に音楽が染み込んでいるような感覚。フレンチトーストのミルクみたいな?
そして日々集めた楽曲を日をおいて、改めて聴き直します。
そうして「キーとなる楽曲」を定めていき、いくつかのブロックが出来上がります。
そのブロックを繋ぎ合わせるものを挟み込むか、あるいはジングルを挟み込むことによって
場面転換させるか。ここは悩みどころですが、最近は2択、3択をそれぞれ試して、主観から
客観に立場を変えて聴き、一番ドキドキするものを選びます。考えることよりも実行する。
とても大事なことだと思います。
そうしてミックスされた下地が出来上がります。
そこにそれぞれの楽曲紹介をミックスを聴きながら必要最小限に喋ります。
楽曲の解説の大事さは理解していますが、個人的にはこれだけネットが発達した今、気になった
ものはリスナーの方々が知りたいことをピンポイントで見つけ出すことが出来るので、楽曲を完全に近い形で、しかも流れで聴いてもらうようにしています。
10年続けているとそれが個性となり徐々に受け入れられて来たのだと思います。
わずか1時間の番組ですが、そこに費やす時間は膨大です。
それが楽しいいので苦だとは思いません。ラジオの向こうにいるリスナーの表情が豊かに変化していることを想像しながらやっているので。
では残り2日、よろしくお願いします。