本日、関係者で報告会を行い、福岡ミュージックマンス2020 無事閉幕しました!
今年で7回目を迎えたミュージックマンスでしたが、ご存知のように開始以来、最大のピンチで臨んだ回となりました。まさかすべてのフェスが通常開催出来ない状況に直面するとは思ってもみませんでした。
長期戦を余儀なくされる事態も想定される中で、各フェス主催者は順次配信開催へと舵を切りました。
緊急事態宣言発令以降、市内のライブハウスはどこも逼迫しており、未だ混迷は続いています。フェスも配信という新しい在り方を模索するのであれば、一層の事ライブハウスも共同でこの窮地を乗り越えられないだろうかという考えに至りました。
“毎週末が音楽の祭典”から“毎日が音楽の祭典”になれば、それは逆境に負けるどころか、例年以上に新たな挑戦になるのではないかと心が躍りました。
これはもう例年とはまったく違う取り組みになるだろう、そしてこれまで福岡の特徴とも言える、我々の先輩たちが築き上げてきた街の文化でもある“音楽”の火を消してはならない、音楽の窮地には音楽のチカラで行動を起こそうと、「ミュージックアクション福岡(MAF)」というプロジェクトを立ち上げました。
先ずは、毎日日替わりで色んな場所から配信されるライブを、分かりやすくするために全体を貫通するプラットフォームが必要なので、特設サイトを作りました。ライブハウスにも呼びかけて、出来るだけ多くの配信をまとめ、結果的に多い時には1日5件ほどの配信ライブを案内するほど賑わいました。
MAFとしても独自の配信を3回行い、カンファレンスやライブを展開しました。
5つのフェスの見どころや、密を避けてライブをやり続けるために、これからどのような施策で立ち向かっていくべきか、関係者と激論を交わす場面も屡々ありました。
また、リアルイベントが一切ない中で、何か盛り上げる“熱量”みたいなものが足りないとも感じていました。そこで生まれたアイデアが、全体に共通するフラッグとなるようなチャリティ目的のアンセム(応援歌)を作ろうというものでした。
既にミュージックマンス 開催まで2ヶ月を切ろうというタイミングでしたが、サウンドプロデューサーの松隈ケンタ君が「僕がやります!」と名乗りを上げてくれました。BiSHや豆柴の大群などの楽曲を手掛けるなど、多忙を極める中、なんと僅か2週間ほどでデモトラックを仕上げてくれたのです。
しかもチャリティソングとしては前代未聞のゴリゴリのビートロック!これは新型コロナウィルスで疲弊した人々の気持ちまで元気付けてくれるような、如何にも福岡らしい曲が出来たと、それまでの不安材料をすべて一蹴してくれるものでした。
福岡在住のジャズシンガー、チバマサミさんがライブハウス救済のクラウドファンディングを立ち上げた際に、ミュージックマンスとしてもサポートを決意し、協力をお願いしたのが福岡を代表するギタリスト、鮎川誠さんでした。鮎川さんがSNSに手描きのアマビエのイラストを投稿されていたので、それをリターン品のシンボルに使わせて頂いたのです。そのような経緯もあったので、アンセムには絶対参加をお願いしたいと密かに思っていました。
鮎川さんから嬉しいことにご快諾を頂き、一気に賛同者が加速していきました。
結果はご存知の通り、福岡所縁の約60組、100名のアーティスト、タレント、芸人、アイドル、アナウンサーなどによる、まさに”福岡版We’re the world”が出来上がりました。
福岡の音楽の火を消してはいけない。福岡のビートは止まらない!
メッセージソング「Beat goes on」を旗印に、関係者が一丸となって総力戦でこの最大のピンチを前向きに、未来へ向けた新しいカタチとして展開出来たのが、今回の福岡ミュージックマンスだったと思います。
大変な時期にも関わらずご協賛頂いたスペースシャワーネットワーク様、株式会社SKIYAKI様をはじめ、ご賛同頂いた関係者の皆様、クラウドファンディングでご支援頂いた皆様、そしてご参加、ご視聴頂いた皆様方に心より感謝申し上げます。
You may dream 決して止まらないのさBeat goes on...!
福岡ミュージックマンス 総合プロデューサー 深町健二郎