この家で1番幅を利かせている先住猫のマメですが、マメにも1年2ヶ月前まで血の繋がりのないお兄ちゃんがこの家にいました。
4年前の凍えるほど寒い雨の降る2月、ぼろぼろで震えながら、今にも力尽きてしまいそうな状態で道路に近い野原でうずくまっている猫がいました。
それがマイコーでした。
危険な状態で、当時はその命が1日もつか分からない状態でした。
白内障や疥癬、更に猫エイズも患っており、そして左目はまったく見えていないと診断されました。
その左目は失明しているだけでなく、眼球から剥離した角膜の神経が表面に出ていることから強い痛みを感じることもあるとの診断でした。
刺激が無いよう病院で優しく洗ってもらっているマイコー。もはや何の生き物か分からない有り様でした・・・
約1ヶ月の先生方や看護師さん達の手厚い看護により、マイコーは無事退院し我が家で療養することとなりました。
当初の姿からも分かりますが、余程辛い思いをして生きてきたのでしょう。
撫でられることや私たちの足音にも非常に敏感で、家の中をよく逃げ回っていました。
私たち夫婦がソファーに座って寛いでいる時に、自ら寄ってきて「撫でて~」と甘えてきてくれるようになるまで数ヶ月かかりましたが、あの時は本当に嬉しかったのを覚えています。
退院後も1~2週に1度は検査に通い、どんどん元気になり毛も生え揃ってきたその年の9月、活動報告にも書いた通り 今度はマメを警察署から助け出すことになります。
先住猫のマイコーに嫌な思いをなるべくさせないように、そして万が一マメが病気を持っていたとしてマイコーに感染することがないように(特にエイズ白血病検査はウイルスの潜伏期があるので、保護して8週目以降で正確な結果が出る為)完全隔離を1ヶ月と少し続けました。
ドア越しに声や匂いで何となくお互いの存在を理解してもらい、ある日マメをケージに入れて初対面してもらいました。
マイコーは穏やかで怒ることがない上、元々猫が好きな子だったので ヤンチャ盛りのマメを迷惑そうな顔をする事はあったものの喧嘩や争いが起こる事はありませんでした。
約1年後の御二方。狭そうなマイコー。
保護当時で推定5歳と言われていたマイコーですが、臓器も皮膚もボロボロだった為、本当のことは分かりません。
その後マイコーは我が家に来て3年でエイズを発症し、約半年の闘病の末 虹の橋を渡りました。
ねぇ、マイコー兄ちゃんどうしたの?とでも言ってるようで涙がとまりませんでした
毎日スポイドでお水や柔らかいご飯を与えながら点滴や検査のために病院に通う日々。
これが本当にマイコーの望んでいることなのか?無理させているのではないだろうか?なにが正解なのか、本当に悩んだ記憶があります。
今、マイコーは我が家の庭のオリーブの木の下で眠っており、出かける時や 帰ってきた時、「マイコーいってくるね~」「マイコーただいま~」と毎日声をかけています(*^^*)
なんとなくですが、マイコーは私たちを見守ってくれてる様な気がしています。
大変恐縮なのですが、目標金額達成のためプロジェクトのシェア等、皆様のご協力を頂けましたら大変幸いに存じます。
恐れ入りますがこちらのリンクをシェアいただければと思います。
https://camp-fire.jp/projects/view/310578
何卒宜しくお願い申し上げます。