皆さま、お世話になります金森合金の高下です。
残暑厳しい中、いかがお過ごしでしょうか。引き続き、熱中症にはお気をつけ頂けますと幸いです。
鋳造工場は真夏は60℃近くなりますが、少し暑さが和らいだものの、毎日職人は銅合金の1,200℃の溶解作業に奮闘をしております。
砂型鋳造は、
①必要な商品の型を製作する(木型が一般的で、職人が手で彫り込みます)
➁上型/下型の鋳型を砂で作ります(建設機械部品など大きいものは150㎝サイズで、職人二人がかりで、クレーンで吊ってひっくり返しながら作ります)
③銅合金は約1,200℃、アルミ合金は約800℃で溶解し、日本工業規格に準じたきれいな湯(金属)に精錬します。産業用機械部品では注湯する温度の幅は15℃程度しかなく、温度管理が重要な慎重な作業です。
④注湯した鋳型を一晩冷ますと、アリの巣状の製品が出来上がります。ここから、製品となる部分を仕上げていきます。切断部分もまた金属素材へと戻ります。
仕上げはグラインダー仕上げ、旋盤仕上げなど様々な工具を使い分けながら行います。KAMAHACHI Kenzanの最終仕上げは、ペンサイズの細いグラインダーで丁寧に磨きます。
皆様への早々のお届けに向けて職人一同尽力参りますので、
引き続き、何卒よろしくお願いいたします。