秋の涼しさが訪れ、朝晩は肌寒いほどになりましたがいかがお過ごしでしょうか?
鋳物にとっては、暑い夏が過ぎて作業がしやすいものの、気温の変化が激しく製造工程での
バラツキが出やすい難しい時期となってきました。
本日は、先日の「造型」工程に続き、「塗型(とかた)」工程をご紹介します!
造型が終わったあと、特殊な薬品を混ぜた砂が固まってから木型を抜き取ります。
これにより、砂でできた型、鋳型(砂型)が出来上がります。このまま溶けた鉄を流し込んでも
製品の形は出来上がりますが、問題点が2つあります。
①粗い砂の目が製品表面に現れ、外観上のざらつきが大きい
②溶けた鉄を流し込んだ時に、砂が少し溶けて製品表面にくっつき作業性が悪い
これらを解消するため、鋳型の表面にペンキのようなものを塗ります。このペンキは、砂の目地を平滑にするとともに、溶けた鉄の温度に耐えられるようになっています。このペンキのことを
「塗型」と言い、塗る工程そのものも「塗型」工程と言います。
塗型はこのように鋳型を傾けた状態で、液体状の塗型を吹き付けて行います。
乾燥させた後、型被せの工程に入ります。
それではまた次回ご紹介させていただきます!
ご一読いただきありがとうございました!