こんにちは!TORICOTORの「ぼを」でございます。だいぶはじめの頃に、ZABADAKの11拍子をもう1曲紹介する、と言いながら忘れておりましたので、ご紹介致します。11拍子、と言いますが、実施は主旋律のリコーダーパートに入る前の演奏が2小節だけ11拍になっています。なかなか巧みな使い方ですよね。ライブバージョンですが。そのままアコーディオンで演奏するのかと思いきや、おもむろにリコーダーを取り出すのがいいですね。ティンホイッスルなんかはコンサートでの楽器としてのイメージがまだあるかもしれませんが、リコーダーは学校教育で使われているからか、子供の楽器、みたいな印象がついてしまっているのが残念です。さて、リコーダーのお話が出てきたところで、ひとつ、新たなプロジェクトについてお話をさせて下さい。現在、この「人類には早すぎる音楽+」を実施しておりますが、皆様へのリターンが完了したタイミングで、新しく「人類には早すぎる楽器:ウェアラブルリコーダー」の製作プロジェクトを開始する予定です。現在、既に新たなクラウドファンディングページを並行して立ち上げておりますので、よろしければご覧下さい。腕時計の様に携帯できるリコーダーhttps://camp-fire.jp/projects/view/96415「人類には早すぎる音楽+」のクラウドファンディングもあと残すところ3日となりました。クラウドファンディング終了後は、実際の製作経過報告について、ご支援者様限定の活動報告にて順次ご共有させて頂く予定です。引き続き、「人類には早すぎる音楽+」をよろしくお願いします!
人類には早すぎる の付いた活動報告
こんにちは!TORICOTORの「ぼを」でございます。今回は「架空言語」を使った楽曲について紹介してみたいと思います。「架空言語」。つまり「現実には世の中には存在しない、オリジナル言語」の事ですね。「ハニャモゲラ語」なんて言い方もされますね。特に日本人が作る架空言語は、母音中心となりがちなので、面白いです。では、どんどん行きましょう。Beyond the boundsです。この曲は個人的に本当に好きですね。こんな曲を作れる者にワタシモナリタヒ。スプラトゥーンのシオカラ節です。ヨナ抜き音階ですね。上野洋子さんです。軽快。ファイナルファンタジー7の「片翼の天使」。有名ですね。モスラの歌。知ってます? 「モスラ対バトラー(だったっけ?)」公開の時、シングルCDが発売されて爆発的に流行りました。アディエマスの「世紀を超えて」。20歳以上の人は、20世紀末にNHKが特集していた「世紀を超えて」という特番でよく耳にしていたかもしれませんね。KOKIAの「調和」。よく考えたら変拍子の曲でもありますね。後半のコーラスが架空言語(実際はローマ字で逆転するか何かすると言葉になっていたような気がしますが)になっていますね。ドラゴンボールZの「でてこいZENKAIパワー」。冒頭が架空言語なんですが、実はサンプリングした音声を逆再生しているだけで「この曲は誰々が頑張って作ったんだよ」という声が入っています。以上です。架空言語の歌は世の中に沢山あるかと思いますが、その人それぞれの生きた時代によって、印象に残っている物も違ってきますね。引き続き「人類には早すぎる音楽+」をよろしくお願いします。オマケ。架空言語ではなく、ポーランド語です。押井守監督の映画の楽曲ですが、バラエティ番組なんかでもよく耳にしますね。
こんにちは!TORICOTORの「ぼを」でございます。今回は「音割れ」を活用した楽曲について書こうと思ったのですが、実はそんな楽曲の存在を、私が知らない事に気がついてしまいました。今や時代は、極端にノイズや音割れを嫌っています。ノイズキャンセリング機能を具備したイヤホンが当たり前になってきていますし、我々DTMerも音割れを嫌って、マスタリング時にはコンプレッサーをかけて可能な限りヘッドルームを確保しようとします(音割れしない様に気をつけながら音圧を上げます、ということです)。人々から歓迎されるノイズと言えば、ブレスノイズ、フレットノイズくらいなものです。しかしながら、あるひとつの潮流が世情を席巻しますと、大抵そのアンチテーゼとなる潮流が現れるものです。つまり、ノイズミュージックの復活や「あえて音割れをさせた」楽曲の登場が待望されたとしても、おかしくないのではないかと…。実は、以前「エクス・マキナ」というロボット映画を観たことがありまして、その中で「おっ! これってもしかして、わざと音割れさせてる?」というBGMがあったのです。しかしながら、それはどうやら「音割れしてるみたいな音色のシンセパッド」を使っていたのが、私のへなちょこスピーカーでは本当に音割れして聴こえていただけのようです。3分10秒くらいからがわかり易いですかね~。もし「音割れをうまく活用した楽曲」をご存知のかたがいらっしゃったら、是非教えて下さいね。いずれ、私も挑戦したいと考えております。
こんにちは!TORICOTORの「ぼを」でございます。前々回くらいで、イタリアの未来派について触れました。折角ですので、未来派の芸術家の音楽作品について紹介しようと思います。時代としては、ミュージック・コンクレートの前身といえると思います。ルイージ・ルッソロ。肩書が沢山あり、画家として「最後の晩餐」の修復に携わっていた事もあるそうです。未来派に傾倒してからは、騒音を使った音楽や、騒音を発生させる楽器「Intonarumori」を発明したりしています。では、お聴き下さい。色々な騒音(現代の耳で聴くとそれほどでもないけれど)を組み合わせて楽曲を構成しているように聴こえます。ミュージック・コンクレートの多様な具体音の組み合わせと比較すると、少し寂しい感じもしますが、この様な実験音楽がその後の新たな音楽の潮流を作って行ったといえるでしょう。因みに、サムネが「Intonarumori」です。戦火で消失して現存していないそうですが。このあたりの具体音楽やノイズミュージックを、独学で習得してしまった作曲家として私が勝手に考えているのが「世にも奇妙な物語」の作曲家として知られる蓜島邦明さんです。特に、1997年に発売されたPSソフト「クーロンズゲート」の異様な世界観に、音楽の世界が非常にマッチしていた事に衝撃を覚えた記憶があります。映像の中の環境音なのか、はたまたBGMに組み込まれた具体音なのか。その境界線が非常な曖昧なまま、浮遊するように移動していくダンジョン。その全てが絶妙にマッチしています。残念ながら販売が振るわなかったのか、圧倒的ボリュームかつ独特な世界観のこのゲームは、エンディングで「いかにも続編を出しますよ」という素振りを見せながら、ついぞ続編が出ることは(今の所)ありませんでした。セカンドライフ(古い…)でクーロンズゲートを模したマップが作成されたり、VRコンテンツとして世界観が再現されたり、という事はあったようです。今回は以上です。残り1週間弱、引き続きよろしくお願い致します!
こんにちは!TORICOTORの「ぼを」でございます。今回も「拍子の概念が存在しない音楽」という事で、1940年代のフランスに端を発する「ミュージック・コンクレート」という音楽のジャンルについてご紹介します。とりあえず、1曲聴いてみましょう。発端はラジオ技師。音楽家ではありません。カテゴリとしては実験音楽、現代音楽のひとつ、という捉え方で良いのかと思いますが、「具体音楽」という呼ばれ方をするのが通例のようです。「具体」な音楽。何が具体なのか。具体、という事はつまり、実体が存在している、という事です。つまりミュージック・コンクレート とは、「実際に存在している物(車の走る音、缶が転がる音、衣擦れの音といった生活音など)が発する音」を録音する事で「実体から音を切り離」し、それを電子的に加工する事で音楽として仕上げた作品の潮流、という事になります。となると、ミュージック・コンクレート に対する「抽象音楽」とはなんでしょう? これは言ってしまえば、具体的な実体を持たない、楽器等を使った一般的な音楽郡の事を指している、のではないかと思います。例えば、バイオリンが音を奏でる。バイオリンは音を出すことを目的とした物体です。つまり、音を出す以外の機能を持たない「実体と音を切り離す事ができない」「抽象的な」存在であると言えます(多分)。ミュージック・コンクレート とは、そういった今までの音楽の在り方に対するアンチテーゼであった、と考えられるのかもしれませんね。ミュージック・コンクレートに分類される楽曲の中には、旋律というか、リズム感が存在するものもあります。この様な音楽の潮流は、1900年代初頭にイタリアで興った「未来派」というアート潮流における「未来派宣言」と、テクノロジー発達による録音技術や電子音楽の発達が結実した結果なのではないか、と私は憶測しております。こういった生活音を音源にするのは、今では一般的に行われる事ですが、その源流はこんなところにあったんでしょうね。「未来派宣言」については、実は私の楽曲でも歌詞で触れている物がありますので、ご紹介します(なんか3回目くらいの登場な気もしますが)。引き続き、「人類には早すぎる音楽+」をよろしくお願いします!