はじめに・ご挨拶
長野県の山奥である真田の里にある、山家神社(長野県上田市真田町長真田)の押森慎(おしもりまこと)です。
地域で大切に守られてきたモノを守り伝えていくために、8年前に地元である真田町に戻ってきました。
人口減少が進み、暮らす人の意識も変わり、多くの方が不安を感じているように、歴史的な建造物や伝統文化はその形を保つことができず、失われていく将来が待っているのかもしれません。
ただ、私たちはそんな未来を望んでいませんし、故郷には可能性が多く眠っていると考えています。
次の時代に残したいモノ、伝えたいモノがあります。
私たちの活動を、まだ幼い子どもたちが見ることで、地域の未来に希望をもち、再び故郷に戻ってきて欲しい…。そして、多くの方が真田を好きになって、故郷のように感じて貰えたらと願っています。
どうぞよろしくお願いします。
どんなプロジェクト??なぜ今??
未来に希望を願い、130年前に行われていた「花火」を復活。
こじんまりでも、自分たちで咲かせる夜空の花火。
新型コロナウィルスの影響で各地で閉塞感が漂い、花火屋さんも仕事が減少、地元でも獅子舞などの催しがなくなり、下を向いてしまうことばかり。
そんな中、花火を上げることにより、支援してくれる人も含め、みんなにちょっとした笑顔を咲かせられたらと夢見ています。
今までのように、生活の節目となる楽しみだった祭を、花火という形に想いを託し、伝統を受け継ぎながら、新しい継続していける祭の姿をつくっていきます。
内容としては、令和2年9月12日(土)夜、真田の秋祭(宵祭)で以下のことを行います。
・神社の境内で「仕掛け花火(六文銭)」を奉納。
・その後、地域に広く見えるように「打ち上げ花火」を奉納。
・地元の人は家から出て空を見上げれば、来れない人は動画で見れる(密にならない)取り組み。
本来ですと、地元の人が守り伝えている「獅子舞」と、一年でこの時だけ舞われるちょぴり可笑しい「面神楽」があるのですが、今年は行うことができません。
こちらも、ぜひ見ていただきたい真田の良いところなので、いつか一緒にお祭をしましょう!!
小さくも、多くの人の想いのこもった新しいスタイル
「持続可能で小さな喜びを感じられ、そして誰かを勇気づけることができる」
花火を復興し、継続していきたいです。
私たちが暮らす真田の里
全国に名を馳せた武将である「真田」発祥の地です。
上田城が有名でありますので、「上田」に来たことがある人は多くいても、「真田」を訪れたことがある人は少ないと思います。
そんな山間の小さな里でありますが、『真田太平記』に続き大河ドラマ『真田丸』では撮影安全成功祈願にスタッフの方々がお越しになりました。
現状を申し上げれば、職員一人しかいない田舎の神社に来ていただくのは大変恐縮しましたが、歴史を大切に想い、真摯にお参りされる姿に心打たれ、ここで暮らす勇気をいただきました。
正直派手なものはありません。
当時の真田家が慈しんだものも、そういったものではなく、真田の「土地」と「人」だと感じています。
そんな自分の肌で感じられる真田の歴史を知ってもらえたら嬉しく思います。
なにより私は生まれ育った真田の里が好きで、安定した生活を捨て帰ってきました。
「真田の里が好き」というのは、子どもの頃の記憶で、お祭になれば屋台が出たり、鬼に泣かされたり、獅子舞が恰好良かったりと、その空間にいる人の顔が楽しそうだったからです。
豊かな自然と人が素適だと思う、守り伝えていきたい地域です。
このプロジェクトが動き出した背景
「今年は活動が制限されて何もできないんだけど、何かできることない?」
地元の若い人が地域を想う、この発言からはじまりました。
明治までこの秋祭に、5年毎花火があげられていたことは知っていましたが、今の時代に戻すことは夢のような話だと思っていました。
理由はたくさんあります。下の二つだけでも納得してもらえることかと…。
・大きく美しい花火は、他にたくさんある。
・年間の祭典費ですらいっぱいいっぱいで縮小傾向にある。
これを考えてしまうと、やっぱり私は先代のように他に職業をもって、祭の日だけ袴をはいて神主をやっていた方がよかったのではと、今でも逃げ出したい気持ちになります。
そして今年はすでに秋のお祭も縮小が決まり、しょぼくれていました。
ですが、上の若者の一言であることに気づかされ、助けられました。
小さいからこそできること、少なくても楽しめること、いつの間にか負担に感じていたけど、今だからこそ地域の良さに気づけることがあるのではないか?
そこで脳内でどんな風に結びついたのか、百数十年の時を経て、「真田の仕掛け」という言葉だけ伝わっていることを復興しよう!となりました。
動き出した一番のきっかけは、地域に貢献したいという若い人たちの想い。
そしてもう一つ、消防団活動もしている若者にとっては新型コロナウィルスが広がる現状でも、有事の際には出動しなくてはならない、可能性として起こりうる活動に対する地域の結びつきが弱まる事への危惧。
それがなければ、考えもしなかった(無理だと思っていた)ことでした。
そこで数回話し合いがもたれ、歴史的なことを復興し、地域の人に地域の良さを改めて知ってもらい、かつ夜間の訓練を同時に行える、ステキな「真田の仕掛け花火」復興プロジェクトが始まりました。
でもやっぱり話し合ってみれば心配なことばかり。復興したはいいけど今後も続けていけるのか?
こんな状況では地元も協力してくれないだろう、という問題。
自分たちにはそんなに力がない…。
やって批判されるかも知れない…。
やらない方が楽だし傷つかなくていい…。
マイナスなイメージばかりが堂々巡り。
ただ、そこで、花火があがった時のことをイメージしてみたら、
世の中なんとなく元気ないし…8月の花火もなくなっちゃったし…花火屋さんも困ってるし…秋祭に何もできないことも申し訳ないし…そういえば最近上向いたことある??
あれこれってみんな良いことしかなくない?
花火なら人が集まる不安もないよね?(そもそも田舎なのでそんな場所はない)
いいね、いいね、やろう、やろう!!
読んでくださっている皆さんも危なっかしいと思いましたでしょうか?
安心してください。
ちゃんと中には夢みがちな人間だけじゃなく、しっかり者がいるんです。
「そのお金は誰がだすの?自粛縮小のこんな状況じゃ地元は出してくれないよ?」
できる場所があって、協力してくれる人もいる、けれどできない大きな壁がありました。
「3発ぐらいなら、自分たちで出し合ってなんとかなるんじゃない?」
(前向き~、これは私での考えです、すみません…)
そこで、7月末に花火屋さんに相談にいきました。
恥をさらすようですが、さすがに花火屋さん応援するつもりでも3発じゃ逆に負担にさせてしまう…そんな空気を感じました。(その場で教えてもらおうと、知識0で突撃したので…)
でも、そこで色々な話を聞き、やっぱり「花火は復活するべき!!」となりました。
ただし持続することを考えると資金面については、今後も大きな障害となり、負担を次の世代に残すわけにもいかず…。
今回こうして、クラウドファンディングをはじめて活用することで、実行に動いてくれる人も、お金を出してくれる人も、どちらも嫌な思いをせずに、一年に一度、『真田の里で自分たちの花火をあげる』ことができる、新しい花火のカタチができるのでは…。
今までの大口の寄付で成り立つ、大きい「見るだけの花火」から、小さい「自分たちであげる花火」であれば、これからの時代でも持続可能であると考え、クラウドファンディングのプロジェクトに挑戦する事となりました。
お気づきの方もいるかと思いますが、実行する日の翌日13日まで期間を設定しています。
それはこのクラウドファンディングが、共感してくれる人、協力してくれる人が数字として見えてしまい、不安でいっぱいだからです。
おそらく、知らない土地、知らない人間のことを、言葉で表現しただけで支援してもらえることはないのだろうと感じています。
ただ、思い描く未来に向かって行動している姿には、目を向けてくれる可能性があると、願いを込めて、一日長く設定しております。
消防団のみなさま、花火屋さん、そしてこれから応援してくれる地域の方(願望)、そしてこれをご覧いただいた方に、感謝申し上げます。
行動をおこす若者有志6人からなる会の名称は、9月10日「ALL真田魂(さなだましい)」に決定しました。
私たちの出来る範囲で行う活動でありますので、目標とする金額に達しなくとも、できる形で「真田の仕掛け」プロジェクトは実行します。
真田で復興している活動の紹介
よく「新しいことをたくさんやられていますね」と言われます。
違うんです。実は、新しいことはなに一つできていません。
ただ昔あったもの、何かしらの理由で今に伝わらなくなってしまったモノの復興をしています。
平成27年「御田植祭復活」 田植歌と早乙女による手植え(昭和20年頃より途絶える)
平成28年「雅楽会復活」 地元に残る雅楽器を使用してメンバーを募る
平成28年「四阿山頂上の西宮再建」 荷上げボランティアを募り木造に戻す
平成30年「四阿山頂上の東宮再建」 荷上げボランティアを募り木造に戻す
この実現に向けて、実は町内問わず、広く県外の人たちの協力のもと実現することができています。
一緒に楽しみながら協力してくれる仲間を募集していますので、また興味があれば各種行事にご参加ください。
資金の使い道・実施スケジュール
≪資金の内訳≫
全額花火代として設定しています。
・仕掛け花火 10万円 (花火屋さんも大変な時期なのでご厚意で)
・打ち上げ花火 20万円 (ゆっくりめで5分)
多く集まった場合は(夢を見すぎでしょうか…)
・打ち上げ花火増加
・ゆきたんによるメッセージ
・災害により登れなくなってしまった真田愛宕神社(仕掛け花火はこのお祭にちなんでいます)の遥拝所
などできたらよりよくなる事に使わせていただきます。
≪「真田の仕掛け」スケジュール≫
令和2年9月12日(土)
場所は山家神社(長野県上田市真田町長4473番地)
19:30 真田秋祭開始(本年獅子舞と面神楽はありません)
20:00 六文銭仕掛け花火(本殿前にて)
20:30 打ち上げ花火(打ち上げは別の場所)
リターンのご紹介
①地元の人にとっては家から花火が見れる
②復興を願った『一陽来復』の金字御朱印
③当日の風景動画(ナレーション等入り)
④神社オリジナルてぬぐい
⑤当日撮影スタッフ
⑥ナレーションスタッフ
⑦ステキな前かけ
⑧花火レプリカ4号玉「真田魂」
⑨お礼の手紙と来年の招待状
最後に
「真田の仕掛け」を今の世にもう一度、一緒に楽しめる空間を作っていきましょう!
いつの日か、真田の里で一緒になって夜空を見上げる時がくることを願っています!
最新の活動報告
もっと見るDVDがようやく…
2020/10/27 18:03返礼が遅くなっており申し訳ございません。これでDVDが完成しそうですので、発送ができそうです。11月初旬に入ってしまう人もでてきてしまう人がいますので、また発送の際にはお知らせします。映像編集など、「プロに頼むべき」というのは色々と教えていただいています。お金がないから自分でやる→かえって時間を使い、クオリティも低く逆にお金がかかる等でも、まずはどんなものかやってみた上で、来年につなげていきたいと思いますので、その辺り(→クオリティの低さ)はお許しください。そもそも、まず映像の申し込みはほとんどないだろうと思っていましたので(SNSで多くの人が発信するであろうから)、このリターンを申し込んでいただいた方には何か別のお返しをしなければと考えていましたので、DVDケースの内部に納めさせていただきました。届いてから、見ないと思いますが(←お得意の自己防衛本能発言です)、中を開いてもらえたら幸いです。声をあげずにお待ちいただきありがとうございます。また前掛けにつきましては、納期がまったく間に合わないということで、個別に連絡させていただきます。気を長くお待ちいただき感謝申し上げます。 もっと見る
一日前にイベント情報の告知
2020/10/06 12:2611月1日(日)に真田の屋敷跡から真田氏本城まで歩くイベントを開催します。つきましては、お城の名前を中心にした御朱印(御城印とよばれるものとは性質が違いますので混乱してしまいますかね…)を参加者にお渡しします。定員もありますので、一日早く、今回クラウドファンディングに協力いただいた皆様にお知らせします。といっても30人埋まることはないと思いますが…。運動不足だと感じている方は、健康のためにもご一緒ください。午後には山家神社境内でコンサートも計画したいと思います。地域貢献や助け合いの意味から、出店できるお店も探していきます。よかったら体調確認の上、感染症対策を十分にとりながら遊びに来てください。 もっと見る
『御朱印できています』
2020/10/05 11:53甘えに甘えてしまい、10月発送となっていますことをお詫び致します。腕のしこりも痛みはまったくなく、アーモンドチョコレート程の大きさから成長も見られませんので、新しい能力が備わったもの、ギフトを授かったものと活動しています。このしこりを支点とすることで、机に置いた腕の回転がスムーズになる?御朱印ようやく書くことができました。筆字の色は緑がよいと思い変更してありますのでご了承ください。お名前も右下部分に緑色にて記載させていただきます。封筒の宛名と一緒に、お名前を書いて入れたい(…こうしないと入れ間違いが)ので、もうしばらくお待ちください。封筒が納品されません…。受け取りに来られる方は社務所で用意しておきますのでご連絡ください。11月1日(日)に真田本城まで歩くイベントを計画しています。真田の里から有事の際に城に向かう最短ルートをご紹介します。健康のためにも、ご一緒できる方はご参加ください。午後は神社境内でコンサートもできたらと考えています。(真田魂ではありませんのでご安心ください!!)屋外の活動でありますので、適度に距離を取りお互いに気をつかいながらも、人のつながりは絶やさずにできることをしていきたいと思います。 もっと見る
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