皆様、続々とご支援いただきありがとうございます。
今回の企画、クラウドファンディングにつきまして、はぶ談戯主宰穂科エミの想いです。
長文になりますがご一読いただけましたら幸いです。
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映像版「笑えば」
この企画が生まれたのは、昨年11月。
はぶ談戯20周年公演『にじゅう』の打ち上げ中、
「『笑えば』、再演しようよ!」
朝川君とそんな話をしたことがきっかけでした。
『笑えば』は去年、Gahorunzが初の地方公演で上演した作品で、私は脚本提供という形で参加させていただきました。自分の書いた作品すべてに愛がありますが、とりわけこの『笑えば』は我ながらとても愛でた作品で、「いつか再演してほしいなあ」と思っていましたので、今度は作だけでなく演出ができるというのも喜ばしい限りでした。
また、劇団としてコラボ企画をやるのは20年やってきて初めてのことなので、どんな化学反応が起きるのかワクワクしながら、いそいそと準備に励んでおりました。
今年初めから耳にし始めた新型コロナウイルスの報道。
『笑えば』の公演は10月中旬を予定しておりましたし、その頃にはおさまっているだろうと企画を進めておりました。
しかし感染拡大、ついには緊急事態宣言という経験したことのないことが次々と起き、今まで当たり前だったことが一変、普通が普通でなくなっていく日々に戸惑いながら暮らすことになりました。
しかしこの企画は諦めたくないと、連日、朝川君と団員でミーティングを重ねてきましたが、感染拡大は勢いを増し、相次ぐ公演中止や延期の報道____
個々の生活も儘ならない中、果たして本当に秋には企画どおりの興行をすることができるのか…悩み、考えぬいた結果、公演を無期延期にすることにしました。
ですが、『笑えば』という作品は、今のような下を向いて耐え忍ぶしかない世の中だからこそ、伝えられることがあるのではないか、少しでも上を向くことができる作品になり得るのではないかと考え、『映像化』という決断をしました。
また、劇中にあるショーだけでも来年行おうということになり、『映像+ショー』という、当初の企画よりパワーアップさせた企画に生まれ変わることになりました。
とはいえ、本格的な映像制作は初めてに等しく、企画自体も完全に1から起こし直さねばならず、日々手探りで動いておりました。そんな中でも企画に興味を持ってくださる方、ご協力くださる方、温かい言葉をかけてくださる方のおかげで進めていくことができました。
しかし、この状況下の中で今まで通り動くのはなかなか厳しいこと、全力で挑んでも補えない部分があり、『映像+ショー』という興行は、思った以上に費用がかかることもわかってきました。
ですのでこの度、クラウドファンディングを立ち上げた次第です。
立ち上げに関しまして、この状況下の中で果たしてそれが正解なのかなど、様々なことを加味し、とても悩みましたが、やるならば最高のものを作り上げて残したい。そのためには少しでもご支援いただくことができたら…とプロジェクトを立ち上げました。
作品だけでなく、リターンについてもどうしたら皆さまに喜んでいただけるかを皆で検討しました。
『笑えば』という作品に、共に作り上げていただけるキャストやスタッフの方々に、少しでも興味を持っていただけましたらご支援のほど、よろしくお願い致します。
「少しでも笑顔になってもらいたい」
そんな強い想いと共に、『笑えば』は鋭意製作中です。
また、希望支援額が集まらなくても映像製作がなくなることはございません。
必ず『笑えば』を皆様にお届けさせていただきます。
長文、最後までお読みいただき心より感謝致します。
はぶ談戯 穂科エミ