カンボジアの生産工房の現場から上原です。
生産数の見込みがわかるクラウドファンディング終了間際から生産を開始しました。3月末より生産を停止している工房に在庫は一切ありませんので、今回のリターン製品の全てをゼロから作ることになります。バスティー、ハーブティーなどに使用される乾燥ハーブは、フレッシュなハーブを購入し、天日干しで乾燥させるための期間があらかじめ必要です。実際にこれらのハーブ類を準備開始したのは、9月下旬でした。カンボジアの9月、10月というのは、最も雨量の多い季節となります。そのため乾季に行えば強い日差しに晒すだけで簡単に乾燥ハーブを作ることができますが、雨季の日光量や日照時間が短いことから早めに準備に取り掛かりました。
(写真:ハーブ)
今回のリターン製品は、全て7つのカテゴリー石鹸、バスティー、バスソルト、ハーブティー、ハンドクリーム、リップクリーム、ハーブボールがあります。石鹸は大きく分けると2種類の違う製造工程があり、1種類の石鹸は乾燥期間を含めて最低でも4週間以上かかります。
生産チームのリーダーであるパインが生産計画を立てます。それらを各スタッフに指示を出して確認を終えたところで、一気にそれぞれの部門に分かれて製造に取り掛かります。
製造初日に取り掛かった石鹸作りです。
石鹸の生産には、長年石鹸担当を行ってきたコンとアシスタントにスレイが準備から最後のラッピングまで責任を持って行いました。いつもニコニコ、のんびりしている彼らですが、一度制服を着て、準備に取りかかると段取りの良いスピーディーなテンポで工程を進めていきます。
(写真:石鹸)
別ルームに行きました。そこはハーブ類を取り扱う部屋で主にバスティーとハーブボールの生産を行います。ドアを開けた瞬間にハーブの香りが広がり、乾燥させたハーブを機械にかけて粉砕しているところでした。4種類のバスティーのそれぞれのレシピ別に分量をはかり、2名のスタッフセダとスレイポアが真剣な眼差しで黙々と作業を行っていました。
(写真:バスティー用に用意されたブレンドの乾燥ハーブ)
(写真:機械でハーブ粉砕)
(写真:粉砕後のハーブ)
バスティーは二人のスタッフで1種の香りの製品を1日最大100個程度作ることができます。一つ一つの工程は分量、作業など細かく決められています。一つ一つの作業は難しくはありませんが、単調な作業を丁寧にやり続けることは、集中力と忍耐力が必要です。到底私には、この仕事はできないなと改めて思い、そして彼らを心から尊敬します。
スカーフ、オリジナルトートバックも委託している業者へ発注をかけました。スカーフは手織りのため、1日1作業員が1枚しか作ることができません。
(写真:スカーフを織る女性たち)
11月上旬にはリターン製品に必要な全ての製品が揃います。11月2週目には工房スタッフと共に、最終チェックと梱包を行い、日本への発送作業を開始します。
コロナウイルスの影響から、現在カンボジアから日本への物流は、通常の2倍以上の時間を要します。2週間から長くて4週間の期間を経て、カンボジアから日本へお届けすることができるそうです。皆様の手元には11月末から12月上旬には、これらの製品を手に取っていただけることになります。
楽しみにお待ち頂ければと思います。