Check our Terms and Privacy Policy.

「お墓物語」を全て日本の人にとどけたい

日本最大の石材業団体「(一社)日本石材産業協会」が制作する「お墓物語」Ⅲ~つながりのものがたり~をたくさんの人に届けたく、プロジェクトを立ち上げました。「お墓」と「お墓参り」という日本人の夏の風物詩を後世に残したい。そんな思いで制作いたしました。9月上旬に発行予定。たくさんの人に読んでほしいです。

現在の支援総額

1,086,000

108%

目標金額は1,000,000円

支援者数

84

募集終了まで残り

終了

このプロジェクトは、2020/08/13に募集を開始し、 84人の支援により 1,086,000円の資金を集め、 2020/09/05に募集を終了しました

エンタメ領域特化型クラファン

手数料0円から実施可能。 企画からリターン配送まで、すべてお任せのプランもあります!

このプロジェクトを見た人はこちらもチェックしています

「お墓物語」を全て日本の人にとどけたい

現在の支援総額

1,086,000

108%達成

終了

目標金額1,000,000

支援者数84

このプロジェクトは、2020/08/13に募集を開始し、 84人の支援により 1,086,000円の資金を集め、 2020/09/05に募集を終了しました

日本最大の石材業団体「(一社)日本石材産業協会」が制作する「お墓物語」Ⅲ~つながりのものがたり~をたくさんの人に届けたく、プロジェクトを立ち上げました。「お墓」と「お墓参り」という日本人の夏の風物詩を後世に残したい。そんな思いで制作いたしました。9月上旬に発行予定。たくさんの人に読んでほしいです。

このプロジェクトを見た人はこちらもチェックしています

thumbnail

交通事故で最愛の夫と幼い息子も亡くした母の想いを私たちは想像することもできません。


「お墓物語」Ⅲ~つながりのものがたり~に収録された作品の中から、いくつかの作品をご紹介します。


――――――――――――――――――――――


「歩道橋」

親父の眠る墓。その墓地公園の前には古めかしい歩道橋がある。手すりは錆びていて月日の長さを感じさせる。昔から恒例のお墓参りには必ずこの歩道橋を渡った。やけに長いし、階段も多く、おまけに時間もかかる。そんな事から中学生あたりから横断歩道のない国道を突っ切るようになった。

あれは高3の夏だ。いつものように車が来ないのを見計らって国道を渡った時だった。
「おい!そんなところを渡るんじゃねえ!」
僕を注意したのは見知らぬおじさんだった。普通なら「うるせえな」と思ったかもしれない。しかしその理由が意外なもので僕は思わず泣いてしまった。

この歩道橋は今から30年前に息子を亡くした母親の要望で作られた。その子は当時まだ5歳で墓参りに来た際、この道で車にはねられた。即死。母親の目の前での出来事だった。その子は2才の時に父親を事故で亡くして以来、毎月こうして母親とお墓参りに来ていたと言う。突然父親の眠る墓に入ってしまった少年。僕はその話を聞くなり胸が痛くなった。父親は思いがけない息子との再会を心から喜べただろうか。「パパ、来たよ」と言いながら元気な姿を見せ「パパ、またね」と元気に還る。そんなお墓参りを楽しみにしていたのではないか。

もっと生きていてほしかったよね。きっと。今だって、本当は。

この歩道橋を作った母親の気持ち。それは同じ悲しみを誰かに味あわすまいという願いなんじゃないかと思う。

まもなく老朽化に伴い、歩道橋は取り壊されることになった。今は真新しい横断歩道ができ、お墓参りをする人々の安全を守っている。しかし歩道橋はなくなっても母親の気持ちは消えないで欲しいと思う。そんな思いで僕はお墓参りをする。


―――――――――――――――――――――――


お墓はいろいろな別れを経て、出来上がります。その中でも「突然の悲しい別れ」を経てのお墓は、亡くした人にとって唯一の心の支えである場合もあります。
それぞれの人にそれぞれの「お墓物語」があります。


「お墓物語」Ⅲ~つながりのものがたり~のクラウドファンティング実施中(9月5日まで)

https://camp-fire.jp/projects/view/315325

シェアしてプロジェクトをもっと応援!