センター長サンティアゴの友人であり、毎年のラテンバンドのツアーなど東京遠征の際にはいつもご協力いただいている清泉女子大学の長野太郎さんからもメッセージをいただきました。
ありがとうございます。
昨年はゼミ合宿として体験レッスンなどティエンポのリサーチに福岡までゼミ生のみなさんとお越しになり、またサンティアゴをスペイン語スピーチコンテストの審査員として招聘していただきました。
動画に加えて、語り切れなかったティエンポへの想いをこのように記していただいています。
"ティエンポへの応援メッセージ 長期化するコロナ禍のなかで、福岡のNPO「ラテン文化センター ティエンポ」が危機に直面しています。
ティエンポは、毎年カリブ海のダンスバンドの招聘をおこない全国ツアーもしているので、ラテン音楽ファンである私は以前からその恩恵をこうむってきました。
十数年前にティエンポ代表のサンティアゴと知り合ってからは、イスラ・デ・サルサ、桜タンゴなどをつうじて何度か福岡にも足を運び、昨年は大学のゼミ生とともにティエンポ本部を訪れる機会もありました。
1997年に、現理事長・センター長のサンティアゴ・エレーラの発案で福岡に誕生したティエンポは、非常にユニークな団体です。「異芯伝心」というちょっと変わったキーワードを発明し、ラテン文化を通して人々をつなぐことを目指しています。
ティエンポのいう「ラテン文化」は、ある種の理想をあらわしています。特定の国やジャンルを掘り下げたり、寄せ集めたりというよりも、ラテン文化にみられるクロスオーバーや人々を結集させる力に注目し、それを通して新しい文化を作っていこうとしています。
NPOとはいえ、福岡市内で若者がつどう天神地区の大きなビルに、事務所、教室、イベントスペース、レストランを構え、しっかりと地元に根差しながら、スペイン・ラテンアメリカ各地からダンス、音楽、アート、外国語等の講師を招聘し、運営するスタッフの国籍や出身地もさまざまです。
ティエンポを知ると、ちょっと古い言葉の「梁山泊」というのが頭に浮かびます。
巨大な資本や公的資金が作っているのではなくて、理想に共鳴する人々が集まってきて、いつの間にか大きなパワーを発揮している、そんな感じです。
しかし、そんなティエンポだからこそ、今もっとも深刻な危機に直面していることは明らかです。
今回のクラウドファンディングのプロジェクト名が「ラテン文化で人と人をつなぎ、笑顔にしてきたティエンポの活動を続けていきたい!」となっているのは、ティエンポらしい単刀直入な言い方で、ここに何も付け加えるべきことはありません。
ぜひ、この困難な状況を乗り越えて、今後もラテン文化を通じて日本や、世界を変えていって欲しいと思います。"
清泉女子大学文学部
スペイン語スペイン文学科 長野太郎