昨夜は、私の属する減災復興政策研究科の、現場を肌で感じるための、オンラインによるフィールドワークでした。熊本学園大学の高林先生と学生たちの、人吉を中心にした支援活動の具体的な取り組みをお聞きすることができました。
高林先生の地域に密着して、被災者一人ひとりに寄り添い、心を通い合わせた支援の取り組みを聞いて、与える支援ではなく、引き出す支援、さらには育ちあいの支援の大切さが、心に染みるようにわかりました。
その支援の中で、被災者にとって若い力がいかに大切か、学生ボランティアにとって被災者との触れ合いがいかに大切かを、2人の学生(山北さんと高濱さん)の報告から、実感することができました。
お二人の学生の報告は、素晴らしいものでした。フィールドワークに参加していた私たちの大学院生は、「学生二人の純粋な行動や思いを聞き、わが身を反省するとともに、心から感動しました」と、直後にメッセージをくれました。
就職活動がうまくいかず自信をなくしていた学生が、ボランティア活動で被災者と触れ合う中で、被災者から元気をもらって自信を取り戻してゆく話は、人間としての触れあいや励ましあいの本質を教えてくれました。
「情けは他人のためならず」というのは、こういうことを言うのだろうと思いました。学生たちが大きく成長していくからこそ、災害ボランティア活動は大きな意味を持っているし、それを物心両面で支援する私たちの活動も大きな意味を持っていると、確信しました。
心を届けること、心をつなぐことの大切さを学びました。私たちが取り組んでいる学生支援のクラウドファンディングも、単にお金を届けるのではなく、心を届けるものにしなければならないと、教えられました。