<2008年 中国・四川にて>
このクラウドファウンディングを初めて、本日で2週間になります。お陰様で、300名近くの方から200万円近くの募金をいただきました。まだ、先はとても長いのですが、引き続き暖かいご支援をお願いします。
最近は、ちらほらと高校生からの問い合わせもあります。20代の若者からの寄付も増えています。1万人は無理でも1000人から2000人の人々と、手をつなげればと思っています。
被災者との信頼関係と万全の感染対策で、心あるボランティアは被災地の支援に入ろう
一昨日,大阪の毎日テレビの報道番組「ミント」で、熊本豪雨災害の被災地の状況と被災者の思いが伝えられました。廃棄物と泥の山の中で被災者が苦悶し、雨ざらしのまま放置された被災建物が朽ち果ててゆく状況が、伝えられました。
40年にわたり被災現場を見てきた私の経験から、この状態はとても深刻で放置していてはいけない、と感じました。率直にいって、被災地のボランティアだけで解決できる問題ではないと考えました。
谷底に突き落とされ這い上がることのできない人を見て、何とかして助けようとするのが、あるべき人道的ボランティアです。制度的なしがらみも超え、眼前のリスクも克服して、助けようとするのが災害ボランティアです。
「コロナだから県境をまたいではいけない」というメッセージは、感染リスクを注意喚起するうえでは、とても大切なものです。しかし、それで感染リスクが避けられても、災害関連死のリスクやコミュニティ崩壊のリスクは避けられません。歴史文化の崩壊も避けられません。
ウィルスとの共生が叫ばれていますが、ウィルスがあるから支援しないというのは、本来の共生に逆行するものです。感染症蔓延の下で、いかに被災者に救援の手を差し伸べるかという、救援の文化を築き上げることこそ、感染症との共生が求めていることです。
すでに、心あるボランティアは、PCR検査や万全の対策をとり、しかも被災者との直接会話を避け、支援活動をしています。被災者とは、目と笑顔でコミュニケーションをとり、信頼関係を築いています。その結果、被災者と一体となった復旧が取り組まれています。
こうした先進事例に学ぶならば、「災害支援に行くな」というのではなく「どのように支援をすべきか」をいうべきなのです。
(1)PCR検査を含む万全の対策を講じる
(2)被災者の皆さんと信頼と連携の関係をつくる
(3)被災地の皆さんに迷惑をかけない環境を作る
(4)ニーズの高い専門ボランティアを優先する
心あるボランティアの皆さんは、救援を持っている被災者の皆さんと連絡を取り、また被災地ですでに活動されているボランティアの皆さんと連絡と取り、「みんなで現地支援に入れる可能性」を追求しましょう。