リターン紹介としてリターン商品・サービスの魅力をお伝えしていきます
第2弾は、宮川いずみさん「扇町屋骨董&手作市」 のイラストポストカードです
2011年4月から2013年3月までの毎週火曜日、読売新聞夕刊で連載された街のイラストルポ[宮川いずみの3丁目ワールド] の2012年4月10日夕刊に、「扇町屋骨董&手作市 」が掲載されました。(画像が掲載当時の紙面です)
その時に宮川いずみさんが描いてくださったイラストを、今回ポストカードにしました。
よく見ると、右上には主催の井上が鏡を持って登場しています(笑)
是非ポストカードを片手に実際に訪れてみてください。
描かれている他の店主やお客さんも、実際にいるかもしれません!
リターンにより、3個、5個、10個(とティーバッグや本)のお届けになります。
詳細は各リターンをご確認ください。
紙面より:[発見と懐かしさの骨董市]
3丁目の愛宕神社。「扇町屋愛宕神社骨董市」が毎月27日に立つ。鳥居をくぐり、石段を上がった境内には、にぎやかな光景が広がっていた。
5丁目にある骨董店の団体「アーバンアンティークモール」の4人が中心となり、2010年秋から始めた。アンティークからビンテージ、新古品、中古品と様々な品を扱う、約60の骨董店が出店している。
ジュエリーが専門という井上裕之さんのテントは、クラシカルな帽子で華やかに彩られていた。「今回はたくさんの帽子が手に入ったので」と言う井上さんは、「まず右回りで一通り見たら、今度は逆に左回りすると新しい発見がありますよ」と上手な回り方をアドバイスしてくれた。
たくさんのビンテージラジオを展示していた「GRACE」の佐藤俊夫さんは、実際の放送を聞かせてくれた。つまみをひねると丸みのある美しい音が流れた。大正から昭和初期に作られた真空管式の「再生式ラジオ」で、配線部分を修復してあるそうだ。
「眺めているだけでも楽しいでしょう」と佐藤さん。年式によってデザインが異なり、大工や建具の職人が作ったという木箱は、丁寧な細工が施されていた。佐藤さんはこの骨董市のスタート時からずっと参加しているという。
まだ2回目の参加だというのは、小道具と雑貨を扱う「ichigo」の浜野裕子さん。屋号は「一期一会」からつけた。一期には一生涯という意味があると教えてくれた。
浜野さんは金属製の水彩パレットと、練り歯磨きが入っていた小さな缶を手に取って見せてくれた。どちらも、少しへこんだりさびたりしているが、古さの中で懐かしさがあり、物語が感じられる。
「同じものは二つとないでしょう。いとおしくなってくるんです」
浜野さんは、さびたものが好きだという。新しいものには出すことのできない、味のある小物たちだ。
人の出会いも、物との出会いも一期一会。さわやかな出会いにあふれた3丁目だった。骨董市は午前7時半から。早起きしてまた訪れたい。