2021/01/05 10:00



MOGANA_presentation

ただ今、MOGANAでは、

「石と白砂の伝統芸術『細川流 盆石』
お正月特別展示”情景(じょうけい)”」

を開催中です。

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会場| MOGANA1階 ギャラリールーム
期間| 2020年12月17日(土)~2021年1月10日(日)
    ※1月7日はMOGANA休館日のため休業
時間| 10:00~18:00
定員| 8名
予約| 不要。入場無料。どなたでもお入りくださいませ。
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2020年は、人と人、家と社会、街と街、国と国…
日々の身近な関係性や距離の価値観が大きく変わってしまいました。

自由に好きな場所への移動や行き来がしづらいこの時流の中で
懐かしい故郷の風景や想い出の場所に想いを馳せる…
美しい風景や、いつか訪れたい場所に想いを馳せる…

そんなことも多くなりました。

行きたくてもいけなかった憧れの場所に想いを馳せて生まれ、親しまれた盆石は、
今の私たちにも強くメッセージを伝えるのではないかと思います。


盆石とは。

古来、美しい自然の中で自然を愛で人生と融合させて共存してきた日本人。


盆石とは、その自然を黒い盆の上に数寸の自然石を置くことで山々を表し、白砂をまき、
羽根や小さなホウキで流れや波を書くことで雄大な海や川を表す、芸術的・思想的な表現方法。

江戸時代に諸大名が参勤交代で見た各地の風景を庭に縮めて表現する造園技法として発達しました。その作庭をする際に、いわば設計図のような役割を果たしたのが「盆石」です。
お盆の上に、石や砂を置きながら、憧れの庭を思案したのでしょう。

伝書によれば、京都の枯山水庭園として有名な「慈照寺銀閣寺」、龍安寺石庭の設計図としても使われたそうです。

今回は、お正月の佳き日に向けて、細川流盆石の描きおろし作品を歴史と共に展示しております。
ぜひ、お盆の中の優美で力強い「縮景」をお楽しみください。


MOGANA