2004年にJesse Davis quartet(w. Anthony Wonsey, Reuben Rogers, Donald Edwards)のツアーを行った。ステージの殆どが、来日前に十分リハーサルを重ねてきたと思わせる、自身のオリジナル中心の考えられた見事な構成で、終演後には自然とメンバーと笑顔で連夜ハイタッチをする素晴らしいツアーでした。しかし中にはJesseにただビバップを演奏する事だけを求めるクラブもあり、バンドメンバーとともに、何故自分達の最高の音楽が伝わらないんだと悔しい思いで、終演後の打ち上げも断り、すぐホテルに戻った夜もありました。ツアーはタイトなスケジュールでレコーディングの日程がとれず、帰国後にその悔しさを払拭するためにも行われたそれは、期待に違わない素晴らしいレコーディングだったと思います。光陰矢の如し、あれからもう15年以上の時が経ったとは・・・懐かしい思い出です。
(撮影:両角昭男)