去る6月19日月曜日、東京都渋谷区代々木にある民家の駐車場をお借りして6回目の出店をいたしました。 ここがどういう場所かというと、初めて出店した場所です。 前後しますが、ぼくは前の仕事を辞めて求職している時、返事待ちの期間などに「こんなに無駄に日日を過ごすなら、この時間に珈琲でも売れば好いじゃないか」と閃いたことがきっかけで移動販売の準備を始めました。 そして仕事も、移動販売の準備ができるよう週四日のパートで探そうと考えました。 この二つのアイデアは、ぼくをずいぶん楽にしてくれました。 ただ当たり前ですが、奥さんは不安そうでした。それでも見守ってくれました。 奇跡的に愛想を尽かさずに! で、なにが言いたいかというと、奥さんに言われたのです。 レンタルで移動販売車を借りて、本当に自分がやりたいことなのか確かめてから始めたら? と。 それなのに、ぼくはいつものことながら思いついたら回りくどいのが嫌なので、色色動き始めてしまいました。 レンタルのお金も勿体ないと思いましたし。 そして紆余曲折を経てひと月前、「練習出店」の名目で初めてここでお店を出すことができました。 ↑初めての様子。 …結果的には、すこぶる楽しかったんですね。 自分が向いているとか向いていないとかそういう次元ではなく。 たのしかったんです。 緊張して飲み物を差し出すのが。 直接お金を受け取る感覚が。 お客様に興味を持ってもらえて話しかけてもらえることが。 それはもう、なんと言うか麻薬的な喜びでした。 本も結構売れましたし。「『メンタル系移動ブックカフェ』、やれるのでは?!!!」と感じました。 今ではビギナーズラックの一種であったのではと思いますが。 また二人目のお客様であったお姉さまに「ここは呼ばれないと来られない場所なんですよ。やたらに住めないじゃないですか? ・・・みんな出世して出ていくんですよ」と言われたことも大いに影響していて、ここはぼくにとって特別な場所なんですね。 (ぼくはこのお姉さまにおかしな領収書を渡してしまいずっと青ざめていたのですが、今回ちゃんとしたものをお渡しできました。…好かった。) そして、6回目の出店です。 結局、今までで一番お客様が来てくれました。 来てくださった皆様、ありがとうございました!!! ただ、お客様が多かったと言っても、暮らせるくらいの金額に飲み物の売り上げのみでは届きません。 本も今回は売れませんでした。 ああ、この先どうしようかなあ、と考えていた時に話しかけてくださったお客様が居ました。 「詳しくはとても話せないんですけど、今とっても大変で…」と言いながら、20分くらいでしょうか、珈琲を飲みながら世間話をしてくれました。 小学校が統合した話。 本当は珈琲が苦手だという話。 飲み終わってから、多少楽になりました、と言って帰っていきました。 ぼくは、こういうことがしたかったのだと思いました。 これこそが、この移動ブックカフェでしたいことなのです。 このプロジェクトの支援募集が終了する7月末には、定期的な出店でああいったお客様を増やし、安定して継続していけるような態勢を整えます。 どうか、引き続きご支援ください。 よろしくお願いいたします。 ああそうだ、売れ残りが多いので準備した量が少なかったこともありますが、アイス珈琲が初の売り切れになりました。 これもありがとうございました。 それでは好い週末を! 新アイスドリンク開発中です!!!
昨日6月17日土曜日、東京都八王子市にある『コインランドリー洗い屋本舗 中野上町店』前の駐車場に出店をいたしました。 当日は天気も好く、目の前にはバス停、そして人が盛んに出入りするコインランドリーの間での出店で、売り上げも望めるかと思いました。 しかし、結果的にはこれまででいちばんの苦戦でした。 近くにファミリーマートがあり、皆さん飲み物はそこで購入されていました。 アイス珈琲もうちの半額! 最後に買いに来てくださったお客様は、「普段はファミリーマートで買うんだけど、珈琲が元々好きで、たまには『いい』珈琲を飲みたくって」とおっしゃいました。 今回学んだのは、ぼくが想定するお客様はまさしくこういった層であり、出店するのであればそんな人々が居るところでなければならないということ。 さらには! その期待を裏切らずコンビニエンスストアより美味しい『いい』珈琲を当たり前に出さねばならないということ。 また、本に興味を持つ方はほぼ居なかったので、ここも場所選びで考える余地があるかと思います。 たくさんの反省点がありますが、今後に生かしていきたいと思います。 お客様が見込める地で、近くにコンビニエンスストアも喫茶店もないような土地はありません。 そこでどうやっていくのか、ということを引き続き考えていきます。 どうか応援・支援をよろしくお願いいたします。 追伸 幟は素晴らしく誇らしくはためいてくれました。 以前は「何屋か分からない」と言われることもありましたが、珈琲を売っていることは伝わっていたのではないかと思います。