2020/09/21 22:47

荒地再生プロジェクト

どどんと一気に行きます、いよいよ最後の人物

【スタァ、だけどポンコツのジュンジ〜】の紹介です


第1章【ニッタヨウコ編〜怪力〜】はコチラ↓

https://m.facebook.com/story.php?story_fbid=3369282809820299&id=100002158402711&ref=content_filter

第2章【モリケンスケ編〜筋肉〜】はコチラ↓

https://m.facebook.com/story.php?story_fbid=3369351563146757&id=100002158402711

第3章【モリワカナ編〜非力〜】はコチラ↓

https://m.facebook.com/story.php?story_fbid=3369401636475083&id=100002158402711


第4章ニッタジュンジ編〜スタァ〜

【1度見たら忘れない。決して努力では勝ち取れない天性のインパクトとスタァ性で、薄汚い地味な作業をエンターテイメントへと昇華させた男】


泥臭い作業は、決してストイックでなく生温い温度感でぬるぬると進み

打ち合わせとかスケジュールとか緻密さを感じる節は一切無しに

各々が勝手に気分次第で動く中


その奔放極まりない面々の中でもひときわ浮いていた男


それが今回このクラウドファンディングを立ち上げた、ご存知ニッタジュンジである。


オクサレ様から耕運機が出てきたり

本物のオクサレ様が噴出したり

汗と涙と汚水が飛び散るこの現場で、

時折目の端に、何かがチラチラと映り込む


ある日、巨大な便槽がいくつも転がる地帯の整備中にそれは起こりました


便槽を囲むように山積みになった廃材と潰れた物置を掘り出していると


便槽の上で何かがはためいている

風の強い日でした。


風が吹くたび、鮮やかな青がヒラヒラと視界をかすめてゆく


青。キレイ。


そう思って振り返った先には、

天を仰ぎ、便槽の上に佇む大男

両手いっぱいに広げたブルーシートを翻し

風を読んでいる


『今日なら飛べると思ったんだ』


アホか‼︎‼︎

本気でブルーシートで飛ぼうとしている


傍で糞尿浴びてる人までおるのに


こいつはブルーシートで!

空を飛ぼうとしといる!

ちょっとスカしてるし!

なんかナウシカ意識してるし!


いいですか皆さん、これが今回、

このクラウドファンディングを立ち上げたニッタジュンジその人です。


最初はずっとこんなんだったのです。

だってこどもら喜んじゃうんだもん。

彼が真剣にふざければふざけるほど、こども達は喜びます。


何と言っても、

クールでドライで一匹狼で、

誰にも媚びずポーカーフェイスの世界王者であるモリ家の長女(16)が笑うんです。

それは彼のエンターテイナー魂に火がつきます。

『だってみんながゴミ拾ってんのに、おんなじ事いっしょにやる意味ないし〜』

とかなんとか、さっぱりわけがわからないけど何かもっともらしいことを言いながらふらふらと漂っていただけのこのポンコツエンターテイナーが


ある日を境に、物凄い力を発揮します


【オモチャを与えられると、途端に輝き出す】


コツコツ進めてきた手作業が行き詰まり、


そろそろ機械の力が必要だよね

という話になりました。


手作業で掘れないところをユンボで掘って、

1度中に埋まった根っこやスクラップを出してしまおうということになり


さてどこでユンボの調達を、と考える間もなく


ジュンジ、動きました

重機大好きな彼は、もちろん免許を所持しており

ホームセンターでレンタルできることも把握しておりましたから


わたしたちがなんやかやもたついている間にモリケンを連れて重機を借りに行き、

颯爽と荒地に降り立ち初めてとは思えぬハンドル捌きで土をならし


『ガンダムに乗ってるみたいだった〜〜』

と満面の笑みで達成感に溢れておりました。


この一撃で作業はドドっと前進し、

この日以来ジュンジの働きと言ったら目を見張るものがあり


しかも彼がやると地味な作業も目立つ!

目立ちたがりと自負するだけのことはある!

目立つし目立とうとするから色々な人の目にとまり、


ついにはメンバーの人脈が巡り巡って

無償で協力を願い出てくれる業者さんが現れたのです


この、ひたすらに意味も義務も求めないわたしたちの不可解な行動になぜか感銘を受け

16t車数台とユンボを動員して全て撤去しましょうと申し出てくれたのです


正直、細々とゴミ収集場に運んで処分するにも重機を借りるにも、

好きでやっていることなのでかかる費用はもちろん自腹ですし


コロナの影響で仕事もいったんストップしていたのでそろそろお金も厳しいね、となっていたところでした。


給付金のおかげで、作業に必要な軽トラを買う事ができゴミの運び出しは少し楽になっていましたが


そんな中でのこの業者さんの申し出は、本当にありがたかった


そしていよいよ、撤去作業の前日。


まさかの、業者さんキャンセルの知らせが。


これまたコロナの影響で、業者さんの仕事にも予想外のダメージがあり

今回の撤去作業のための予算が厳しくなってしまったとのこと


さすがに、脳天気なこのチームにも落胆の色が…

と思いきや。


やはりこの男、動きました。

『ここにお金がないなら、ある所にお願いすればいい!

僕たちのやっていることは、誰の応援も受けられないようなことじゃないはずだ。』


そう言ってチームきっての派手な男、

裏のボスがモリケンなら表のボスはやはりこいつ。

ジュンジ、動きます。


一睡もせずにクラウドファンディングを立ち上げ、

チームが喜ぶ上に僕も目立てる〜

何なら僕のファンも出来ちゃう〜〜


と嬉々としてひとり走ってました。


これは、我々黙って見てるわけにいかないでしょうと。


わたしは腕力と持久力には自信があるが、

圧倒的に華がない。

地味である。

そしてまた地味を気に入ってしまっている。

よくいる顔だよね、と人生で何度言われたことか

地味の極み。

地味の極み心は乙女。

スタァ性がない。


あれ?真逆のヤツがいる。

そうですジュンジーです

派手。

目立つ。

1度見たら忘れない。

天性のエンターテイナー。

スタァ性の混雑。


これ以上ないくらいの配役ではないだろうか。


こうしてこの、壮大な荒地再生プロジェクトは

極めてプライベートな活動から

たくさんの方々に支援をお願いするという初めての領域に一歩踏み出した次第です。

始まってから3年で、ようやくここまで来ました。


わたしにできるのは、こうしてメンバーの魅力と活動をお伝えすることと


これからもひたすら黙々と、スクラップと向き合い続けることだけです。


メンバーそれぞれとの繋がりから

ひとりでも多くの方々に届きますように。


わたしたちはただ美流渡が好きなだけのポンコツ集団です。

それもかなりのポンコツです。

それでも、一歩動けばいつかどこかには着きます。

3年前、憂さ晴らしから始まった一歩が、

本来の美しい美流渡の姿にたどり着きますように。