2020/09/12 16:25

クラウドファンディング3日目になります。

こんにちは、彩です。

今回はプロジェクトの本文では書ききれなかった事について追記というと何となくイメージしやすいですかね・・・?少し書かせて頂きます。

私はとにかく着物が好きです。
というか、恐らく日本の文化が好きです。

昔から色褪せる事なく人の手から生み出されていく伝統文化や工芸品。
もちろん、伝統芸能なども例外なく好きです。

そんな中でも着物は現代社会でも何かと近寄りやすい文化でもあります。
着物の世界に手を出したのが。私は中学2年生の夏でした。

着物と言ってもやはりはじめは浴衣から。

ある日、友達とお祭りに行こうという誘いを受け、誰も着せてくれる人がいないから自分で着てみようと動画を見ながら試行錯誤して自装した時がありました。

その時が私の初めての着付けでした。

初めての浴衣は親に選んでもらった物でも、家に元からあったものでもなく、たまたま通りかかった大きな呉服屋さんのSALE品として出ていたものでした。

大きなガラス貼りでいつも季節や行事毎に合わせて着物のディスプレイが変わって行くお店でした。

浴衣は赤色をベースにした大柄の花模様で、欲しくて欲しくて売りけれてしまって無いか呉服屋さんの前を通るたびに気にかけてみていました。その思いが通じたのか、母親に買ってもらい、友達とお祭りに行く時に初めて自装に挑戦をしました。

最初だったのもあり、補正を知らなくて、決して綺麗な着付けではなかったものの、どんな服を着てる時よりも自信があった自分がいました。

その時はその一瞬の高揚感しかありませんでしたが、それから何度かの夏を越し、浴衣を着て夏を楽しんでおりました。

幾年か経ち、高専(美容)へ入学して着物と二度目の出会いをしました。


この頃の私の将来の夢は美容師という選択肢しかなく、着物や和服は脳の端っこに置いてあるものになっていました。

その時に”留袖着付け検定”の案内が先生からありました。

「着物ね〜」と少しの興味程度で案内は流し、一度家へ持ち帰り母にその事を伝えたら

『着付けなら一生使えそうだしやって見たら?』

と。

当時、同時期にネイル、エステと女子なら飛びつきそうな検定があったのに、母も私もなんとなく気になったのが”着付け”でした。

恐らく大きな1歩はここでした。

結果、母としっかり話して検定を受ける事になり、毎週放課後に受講生と練習をする日々が始まりました。

着物のイロハ、小物の説明、名称の説明、畳み方、扱い方・・・と覚える事はたくさんありました。

元々、勤勉な方ではなかったので、こんなにも学ぶ事多いのかと圧倒されてはいましたが、正直とても楽しい日々でした。

恐らく根っからの着物好きだったのでしょう。(笑)


毎週着付けをできる幸せや、自分の着付けが綺麗に決まった瞬間の高揚感は、その頃の私にとっては新鮮で一番楽しい事でした。

講習の終え、無事検定も受かり、着付けという手技が私にとっての一番の財産で宝物になりました。

その手技があり、素敵な呉服屋さんと出会い、そこで着物道を歩んでるたくさんの先輩と出会い、学び、着物のセンスも磨き、いいものに触れ、目を肥やしました。

今までの経験はかなりな遍歴だと思いますがその全てが私のセンスに繋がってる物だと感じております。

美容業という物を細分化したら言葉にしづらい物もあります。

私は着付師でもあり、ヘアメイクでもあります。
免許があるので美容師とも言えます。

言葉一つでまとめようと考えてはいません。

その全てを皆様に提供できる場所というのが、彩であり、店舗ができることによってたくさんの可能性が生まれます。
(こちらの可能性はプロジェクト本文で熱弁してあります・・・!)

この様なお店はまだ存在してないのかなと思いますし、側から見るとまだまだお店を持つにしても知識や器が小さいと思われても無理がないと思います。

ですが、そんな弱気でクラウドファンディングはしてません。

無いなら作ればいい。そしてここから始めて、同じ思いがある人がいるなら一緒になって集えばいい。そういう気持ちも元にプロジェクトを始動致しました。


新しい形で商いをしても、文化を止めないという事が私の一番の願いです。
若年層だから勢いを持って何かを始めて動かしていける。

文化が衰退していく、現代の物に吸収されて、原型が無くなってしまう。
変化は大切なことではありますが、継承して行く事もとても大切なことです。

古き良き文化に14歳の私は心を動かされ10年以上経ってもその文化が大好きで大切にしています。

この文化を止めない為にも、今回のプロジェクトを成功させて、また誰かの初めての出会いを生み出せていけたらなと思います。