iPodシャッフルなどの携帯型音楽プレイヤーを使って、認知症になった方々に音楽を聴かせる取り組み「音楽リスニング」を普及する「Music&Memory」の活動の様子を描き、子どもの名前も忘れてしまったにもかかわらず、音楽によって大切な「記憶」を取り戻した人々の記録です。 音楽の未来を考え続けていた僕自身もこの映画に感銘を受け、ond°として新たな音楽の形を提示すべく音楽療法への取り組みを開始しました。現在は音楽療法や介護予防教室など、心・音・体をつなげ人々を癒す活動を展開しています。そんな活動のご縁から、「パーソナルソング」上映会のお話をいただきました。 是非この名古屋でも、音楽が起こす奇跡のチカラを認知していただくべく、上映会とこの分野の第1人者の方々によるトークショーを企画しました。 「高齢化」「音楽」というキーワードをテーマにした、これからの時代に大きな意義のある一日。志ある方々のご参加を心よりお待ちしております! 日時:11月11日(土)会場:インターナショナル レジェンドホール 愛知県名古屋市中区大須1-7-26参加費:3,500円(前売) / 4,000円(当日)上映スケジュール13:00 開場13:00 主催者挨拶13:35 上映開始14:55 上映終了15:00 トークセッション「ワンソング&オトトカラダが見つめる癒しの未来と オンガクのこれから」【出演者】かの香織/上岡裕/永田純主催:ond°(オンド) http://ond-o.com/(甲斐) ※終了後は交流会を企画しております。ご参加の方はお申し込み時にお申し付けください。 お問合/お申込は0568(89)0301 / mail@ond-o.com甲斐まで。 ※当イベントではスポンサーを募集しております。詳細は上記までお問い合わせくださいますようお願いいたします。 ■プロジェクトの概要アメリカで生まれ世界に広がりつつあるMusic & Memoryは、iPodを活用した音楽による認知症ケアプログラムです。その取り組みを紹介した『パーソナルソング』は音楽によって大切な「記憶」をとり戻した人たちの映画です。この作品の全国上映を通し、たくさんの方に音楽の奇跡を体験していただき、Music & Memoryなどのケアプログラムの社会的な認知を高めます。その結果、音楽による認知症ケアが受けられる社会をつくり、人生の最後まで愛する音楽と共に生きられる環境づくりを目指します。 ■プロジェクトの目的国の推計によれば、認知症を患う人の数は2025年には700万人を超えると言われ、65歳以上の高齢者のうち、5人に1人が認知症になる時代がやってきます。認知症の人たちが普通に暮らせる社会をつくるためには様々な角度からのアプローチが必要です。このプロジェクトでは音楽の効能にスポットをあて、認知症の介護者とともに、クスリに頼り過ぎないケアのあり方を考えていきます。 ■「オトトカラダ」プロジェクトの始動!地球環境問題の分野で活動をしていたエコロジーオンラインが「健康」のテーマに深くかかわることになったきっかけはartists’ powerの立ち上げでご一緒した坂本龍一さんが昨年4月に手がけた「commmons10 健康音楽」というイベントでした。音楽を中心に、自然食、ヨガ、太極拳、落語などの多様な価値が集まって健康を考える、類を見ないイベントとして成立していました。そのイベントから始まった音楽と健康をつなぐ旅はミュージシャンかの香織さんとの出会いでもう一歩前に進みます。 かのさんが立ち上げた一般財団法人オーバーザレインボウ基金が手がける「ワンソングプロジェクト」への参画をお願いされたのです。このプロジェクトは、認知症施設やホスピスに入所しているみなさんに最後に聞きたい歌を届けることで、豊かな時を過ごしてもらおうというもの。アメリカから始まった「Music & Memory」という音楽による認知症ケアの取り組みを参考にしているとお聞きしました。また、その様子を伝えた「パーソナルソング」という映画の存在も知ることになりました。 ■「Music & Memory」とは?~全米に広がる音楽による認知症ケア~認知症などの長期滞在者向けの介護施設では、「音楽」はすでにリクリエーションの中心となっています。しかしながら、その多くがグループでの活動であったり、時間の制約があったり、取りあげられる音楽も年代・世代ごとであったりと、必ずしも個人に合った個別のものではありません。 Music & Memory(以下M&M)は、これらの制約を取り除くため、iPodにそれぞれの個人にふさわしい楽曲や楽曲リスト、即ち「パーソナルソング」をダウンロードして提供することで、音楽の有効性を最大限活用できる取り組みを手がけています。施設で暮らす人々であれば、認知症、身体的困難を伴う疾患、社会的な困窮度にかかわりなく、このプログラムを活用することが可能です。 出演者プロフィール【かの香織 / Kaori Kano】http://www.caolina.net/音楽家、作詞作曲家、シンガー、音楽プロデューサー 宮城県出身国立音楽大学声楽科卒80年代、伝説のバンド「ショコラータ」で東京原宿・アンダーグラウンド クラブミュージックシーンでインディーズデビュー。1991年、ソニーミュージックエンターテイメントよりソロデビュー。1994年シングル「青い地球は手のひら」が全国の第2FM系でヒット。1996年「午前2時のエンジェル」のヒット以降、現在まで18枚のソロアルバムを発表。1996年には、資生堂ルージュモダン、ケイコとマナブでモデルとして出演。NHK番組「真夜中の王国」の司会、民放音楽番組の司会としてレギュラー出演。他、多くのテレビコマーシャル音楽や映画主題歌、TVアニメ音楽など作詞作曲、クリエイティブな制作活動を展開中。近年はNHK復興支援ソング「花は咲く」に歌手として参加。ポップス・クラシックなど多方面のジャンルへの楽曲提供、音楽プロデュースを手がける。 また、生家である1757年創業 はさまや酒造店(宮城県) 第12代目当主として、地域復興、活性化の一環として日本酒造りに関わる。東日本大震災以前2006年よりチャリティー活動に参加。宮城県出身のさとう宗幸氏ら文化人と共に、「一般社団法人みやぎ びっきの会」(仙台市青葉区)理事として音楽を通し、復興県の子どもたちの心の支援、楽器支援を中心とした活動に奔走する日々を送る。 2016年、一般財団法人 オーバー ザ レインボウ基金設立。音楽セラピストを医療の現場に展開する「ワンソング プロジェクト」、自然環境保全、復興県の子ども支援を主軸にした支援活動を始動。 音楽、自然、日本文化。忘れてはいけない感謝の精神、いのちあるプライスレスな世界を音楽を通して、日本酒という伝統文化を通して世界に広めようとしている。 ■社会貢献活動文化芸術振興、音楽精神医療、自然環境、国際交流、復興支援一般財団法人「オーバー ザ レインボウ基金」 設立者、代表理事 http://www.orf.jp/ 一般社団法人みやぎびっきの会 理事びっきこども基金/復興県子ども支援http://bikkifund.net/ 宮城県 親善大使 みやぎ絆大使http://www.pref.miyagi.jp/soshiki/kohou/taishi.html 栗原市 親善大使 栗原ドリームアンバサダーhttp://www.kuriharacity.jp/index.cfm/9,26140,13,html ■テレビコマーシャル音楽(抜粋)三菱電機スマートクオリティ、メリーズパンツ(花王)、ワンデイアキュビュウ(ジョンソンアンドジョンソン)、ハーゲンダッツ、美活工房(ロート製薬)、マジックリン、パスコ、グッスミン(ライオン)、花王ケープ、資生堂、車(トヨタ、ホンダ他)、銀行系など、CM作品...数百曲著作・演奏 ■映画の主題歌作詞作曲作品(抜粋)激しい季節(君塚匠監督作品)、死国(長崎俊一監督作品)あずみ(北村龍平監督作品)、フランス映画 巨匠エリックロメール監督作品パリのランデヴー(日本劇場公開用イメージソング)。ミュージカル「オペラ座の怪人2〜LOVE NEVER DIES」テーマ曲日本語歌詞(歌 平原綾香) ■その他の作品(抜粋)アニメ音楽「ガッチャマンクラウズインサイト」「アカメが斬る!」「魔法科高校の劣等生」「ガッチャマンクラウズ」「ジョジョの奇妙な冒険」「ヨルムンガンド」「ベン・トー」「神様のメモ帳」「C〜コントロール〜」「黒執事」「CODE-E」「MISSION-E」「ソウルイーター」「刀語」、校歌、日本テレビイメージソング、栗原市市民歌、サッカーチーム ソニー仙台FC応援歌、仙台市教育局「児童生徒による故郷復興プロジェクト」、NHKみんなのうた、など ■執筆/デザイン日本酒ABCを盛り込んだ料理本【素食が贅沢】出版(グラフ社)、ボージョレーヌーボー(コーディア社、サッポロビール)ラベルデザイン、福口おむすび弁当(日本レストラン・JR系コンビニNEWDAYS)商品企画・デザイン 【上岡裕 / Yutaka Kamioka】https://www.eco-online.org/NPO法人エコロジーオンライン理事長NPO法人ソーラーシティ・ジャパン監事有限会社ライツフォーグリーン取締役里山エネルギー株式会社取締役 1983年、国際基督教大学卒業。株式会社ソニーミュージック・エンターテインメント(SME)退社後、フリーライターに。2000年3月、環境情報発信を中心とするNPO法人エコロジーオンラインを設立。環境省(Re-Style、環のくらし、エコアクションポイント)、林野庁(木づかい運動)などの政府系国民運動の委員を務め、クラブヴォーバン、音事協の森づくりなど、数多くの協働事業の立ち上げを手がけてきた。田中正造を生んだ栃木県佐野市に生まれ現在も在住。Green Power Caravanの活動を通して自然エネルギーによる途上国・被災地支援に取り組んでいる。一昨年、絵本「ヤマネのナノのぼうけん」の出版と同時に「ソトコトでんき大賞」を受賞。昨年は風のベストCD「MUSIC GO! GREEN 風の国から」を監修した。また、父・母の認知症の介護の経験から、音楽による認知症ケアの取り組み「オトトカラダ」をスタートさせている。 【永田純 / Jun Nagata】http://www.mcagent.info/about_mca/音楽エージェント/ プロデューサー。 1958年東京生まれ。下北沢/ 高円寺で過ごした70年代中頃よりコンサート制作等にかかわり、79-80年、YMOのワールド・ツアーに舞台スタッフとして同行。84年 坂本龍一アシスタント・マネージャーを経て、85年以降、矢野顕子、たま、大貫妙子、レ・ロマネスクらをマネージメント、細野晴臣、友部正人、野宮真貴、マルセル・マルソーらを代理した。プロデューサーとしては 東京メトロ、六本木ヒルズ、東急文化村、J-WAVE、世田谷文化財団等の主催公演、NHK「みんなのうた」、「セサミストリート」日本版テーマ・ソング、スタジオジブリ「ホーホケキョ となりの山田くん」サウンドトラック等にかかわる。また、オーディオ代理店、音楽出版等を手がけ、2011年秋に設立された“独り立ちするミュージシャンのためのパブリックサービス”一般社団法人ミュージック・クリエイターズ・エージェント代表理事を務める。有限会社スタマック代表。京都精華大学ポピュラーカルチャー学部教授。元・東京シュタイナーシューレ理事。著書に「次世代ミュージシャンのためのセルフマネージメント・バイブル」「次世代ミュージシャンのオンガク活動ハンドブック」。
「パーソナルソング」の全国上映会にあわせて根回しをしていたMusic & Memoryのパイロット事業が始まります。 まずは栃木の4つの施設からスタート。Music & Memory本部のサポートを受け、本格的な実施に向けた基礎調査を実施します。 その状況を踏まえて事業の方向性を確定し、来年には日本での持続的な実施を目指します。 エコロジーオンラインではこの活動に関して音楽療法というスタンスはとらず、音楽的に介護をサポートする方向を模索しています。そのため、Music & Memoryに止まらない活動も始めました。 その一つとして動いているのがYoutubeです。 ご高齢のみなさんが好きだった曲を再生リストにし、Loving your memoriesというアカウントでご提供しています。9月18日には敬老の日。音楽が家族をつなぎます。あなたの家庭でも音楽の「小さな奇跡」が起こることを願って!
8月19日、紀尾井町サロンホールにて、東京の上映会が終了しました。 クラウドファンディングの達成にご協力いただいた方々が顔を揃える初めての機会。上映会~パネルディスカッション~交流会という流れで、音楽と認知症や介護の関係について、熱い意見交換が行われました。 *詳細レポートはこちらをご確認ください。 「パーソナルソング」の東京上映会が終了しました! クラウドファンディングにご協力いただいた皆様のお手元には、そろそろ返礼品などが届き始めていることだと思います。不具合などがございましたらご連絡いただければ幸いです。クラウドファンディングは新しい事業の始まり。これで終わりではなく共に活動を手がけていけたらと思います。 引き続き、ご協力よろしくお願いいたします。エコロジーオンライン 上岡 裕
ミュージシャンの高野 寛さん、スチャダラパーのBoseさん、くるりの岸田 繁さんなどが教員として名を連ねる京都精華大学ポピュラーカルチャー学部で関西の上映会について応援していただけることになりました。4回生の卒業制作として関西で複数回の上映会を手がけていただきます。 神戸、大阪、京都など、それぞれの都市文化にあわせた上映会を模索されるとのこと。とても楽しみですね。 多くの方に「パーソナルソング」をご覧いただくことで、新しい気付きを得る音楽関係者も増えて行きそうです。
先週の7月3日(月)から8日(土)にかけて、第15回世界音楽療法士会議が、茨城県つくば市において開催されました。 このイベントは、3年に一度世界中から音楽療法士が集まり研究結果を発信する音楽療法の国際会議です。 今回の日本での会議にも世界45カ国から約700名、国内から約1,900名の関係者が参加しました。 アメリカ音楽療法士協会会長のJennifer Geigerさんも今回の会議に参加され、その分科会ではMusic & Memoryのプログラムおよび活動や成果を「音楽療法への入り口」と題し、披露されました。 プレゼンの中では、米国でのMusic & Memory普及のきっかけとなった映画、"パーソナルソング(原題:Alive Inside)”も紹介されました。 日本でも、Music & Memoryのようなプログラムを含め「音楽の力」が、病気と闘っている方々や家族の皆さんの助けになればと願う次第です。 エコロジーオンライン「オトトカラダ」コーディネーター 大矢仁司