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かまぼこ屋が始める「場づくり」【企業 ひと 技】

福島県いわき市の高久地区にあるかまぼこ店「かねまん本舗」の二代目、遠藤貴司です。いわきの沿岸部で培われてきた「かまぼこ」の文化を守り、若い世代に継承するため、多様な人が集い、憩いの場となるような、地域に開かれたかまぼこ店にしていくためのプロジェクトを始めます。

現在の支援総額

541,000

108%

目標金額は500,000円

支援者数

90

募集終了まで残り

終了

このプロジェクトは、2020/10/21に募集を開始し、 90人の支援により 541,000円の資金を集め、 2020/12/10に募集を終了しました

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かまぼこ屋が始める「場づくり」【企業 ひと 技】

現在の支援総額

541,000

108%達成

終了

目標金額500,000

支援者数90

このプロジェクトは、2020/10/21に募集を開始し、 90人の支援により 541,000円の資金を集め、 2020/12/10に募集を終了しました

福島県いわき市の高久地区にあるかまぼこ店「かねまん本舗」の二代目、遠藤貴司です。いわきの沿岸部で培われてきた「かまぼこ」の文化を守り、若い世代に継承するため、多様な人が集い、憩いの場となるような、地域に開かれたかまぼこ店にしていくためのプロジェクトを始めます。

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地域に開かれたかまぼこ屋を目指して

いわき市高久でかまぼこの製造、販売を生業にしております、かねまん本舗の遠藤貴司です。父が創業し、今年で49年目を迎えるかねまん本舗の専務を務めています。今回は、いわきの名産であるかまぼこを地域の皆さんに広め、店舗を、より地域に開かれた場にしていくため、FAAVO磐城国のクラウドファンディングに挑戦しました。よろしくお願いいたします。


みなさん、かまぼこというと、どのようなイメージを思い浮かべますか? 板に乗った紅白のかまぼこや正月のおせち料理、結婚式の引き出物などフォーマルな贈答品としてイメージする方が多いのではないでしょうか。弊社では、従来の楽しみ方にとらわれない、自由においしさを感じていただける「創作かまぼこ」を軸に、半世紀にわたり商売を続けてまいりました。

しかしながら、このたびの新型コロナウイルスの感染拡大は、これまでの経営や業態を深く見つめ直す大きな契機となりました。また、創業者の父も高齢となり、今後どうやって会社を引き継いでいくのかを考える契機にもなっています。厳しい状況が続いておりますが、下を向くことなく、今の状況を新たな次の一手を考えるためのチャンスにしたいと考えております。

私の頭の中にあるのは、これまで以上に、地元の皆さんが気軽にお越しいただけるような「場づくり」を進めていくことです。店舗には木彫りの大黒様と恵比寿様があり、お茶を飲んだり、かまぼこを試食するための喫茶スペースもあります。お店全体を地域の皆さまに開放し、より地域に開かれた「食文化発信基地」にできないか。今、そんなことを考えています。

震災や原発事故、そしてコロナウイルスの感染拡大。大きな壁に直面するたびに、この地域のすばらしい文化をどう未来に伝えていくかを考えさせられました。地域の次世代を担う子どもたちや、外から声援を送ってくれる観光客のみなさま、そして地元の皆さまが混じり合うような、今まで以上に「地域」を見据えた事業を、このクラウドファンドから始められたら幸いです。


<All-in方式>

本プロジェクトはAll-in方式で実施します。目標金額に満たない場合も、計画を実行し、リターンをお届けします。


もくじ

  ・美味しさを、直接お客様に
  ・かまぼこ屋の息子として
  ・地域づくりの起点としてのかまぼこ屋
  ・みなさんへの返礼品について


美味しさを、直接お客様に伝えてきた「かねまん」

かねまん本舗は、豊間の地で魚の加工業を営んでいた家を私の父が引き継ぎ、1972年に「カネマン鶴屋蒲鉾店」としてスタートさせた会社です。創業以来、味も食感も、そして見た目にも美味しい「創作かまぼこ」を主軸に、さまざまな商品を製造・販売してきました。

1987年には、この高久の地に工場と直売所をオープン。市内外からも幅広いお客様にお越しいただけるよう、大型バスも停車できる大きな駐車場を設け、いわき市内外のお客様に多数お越しいただけるようになりました。

いわき市は、全国有数のかまぼこの名産地です。弊社の目の前を走る県道15号線沿いにも、たくさんの工場があります。ただ、商品の多くは市場を介して取引されるため、直接皆さんに販売するようなメーカーはほとんどありませんでした。弊社が「直売所」を作ったのは、お客様に直接おいしさを伝える場がなければダメだという父の思いが反映されています。

<当時のいわきでは珍しかった「直売」のスタイルを貫いています>


かまぼこというと、おせち料理や贈答品として用いられることが多く、また「すり身」という形態そのものが、どうしても硬いイメージを生んでしまうと感じています。そこで私たちは、大量生産されるかまぼこだけではなく、多種多様な「創作かまぼこ」を自社で製造し、自社の店舗で販売するというスタイルを、従来より採用してきました。

<主力商品のひとつ「しいふーどけーき」>

<燻製をかけた「燻かま」シリーズも大変人気です>


かまぼこは、低カロリー高タンパクな栄養価の高さも魅力です。腹持ちも良く、子どもたちがおやつの時間にガブっと食べるのにも持ってこいです。食べ方が豊富なのもすばらしい点です。そのままはもちろん、揚げ物にも向いていますし、鍋料理や味噌汁の具材にも使えます。ちなみに我が家では、ショウガやニンニク醤油と合わせて食べていました。

かまぼこを「シーフードケーキ」と銘打ち、従来の紅白かまぼこのイメージにとらわれないユニークな商品も作ってきました。バラエティ豊かな味を気に入ってくださるお客様も多くいます。弊社のかまぼこを通して「いわきのかまぼこ」をお客様へと広められたことは、作り手冥利に尽きます。


「かまぼこ屋の息子」として

思い返せば、物心ついた時からずっと、働く父の背中を見て「かまぼこ屋の息子」として育ってきました。いつの間にか、この会社を継ぐんだという意識が芽生えていた気がします。幼稚園の文集にも「将来はかまぼこ屋になる」と書いていたくらいです。

家に帰ると、まず工房に寄って、ただいまとあいさつするので、常に両親が働いている姿が見えました。工房の奥に自宅があって、両方が通路でつながっていましたので、工房が家のようなものでした。高校を卒業後、上京して経営を学んだのち、迷うことなくいわきに戻り、20歳の時に会社へ入りました。

作り手としての誇りを持つことができたのは、やはり父の影響が大きかったと思います。かねまんのかまぼこのほとんどは、父が自らプロデュースしてきました。商品の企画だけでなく、製造の現場に立ち、その上でパッケージのデザインまで一人でやっています。考えてみれば、もともと父が創業したのは27歳です。若くして起業し、会社を育ててきた父は偉大な存在です。

<かまぼこ屋を引き継ぐことを志した、幼稚園のころの写真>

<前身の「カネマン鶴屋蒲鉾店」を描いた立体絵画。奥に実家がありました>

<一代でかまぼこ屋をここまで築き上げた父と>


父は、かまぼこ以外にも、もう一つ名物を生み出してくれました。お店に鎮座する、大黒様と恵比寿様の木彫りの像です。お店にいらしたお客様に、とにかく喜んでもらいたい、感動してもらいたいという一心だったそうです。大きさは3メートルもあり、今では、すっかり高久地区のランドマークとして認知されるようになりました。

たとえば、朝早く出社しますと、犬の散歩をしている近所の方が、ガラス越しに大黒様と恵比寿様に手を合わせていたり、運転中のドライバーが速度をゆるめてこちらを見ていたりするのをよく見ます。そういうお客様の姿を見ると、地域の人たちに大切にされる場を守らなければという思いが強くなります。

<かねまん名物の大黒様と恵比寿様>

<お客様からのメッセージ>


この地域は、東日本大震災で大きな被害を受けました。多くのかまぼこ工場が被災し、津波で流されたり、建物が壊されたりしています。かねまんもそうです。被害は深刻で、父は廃業も考えたようですが、地域の人から「残った店なのだから続けて欲しい」という声を聞き、復興へと舵を切りました

地域全体が傷ついた経験をしたからこそ、ここに残った私たちの店が再生のシンボルとして、地域の皆さんの心の支えになっているのかもしれません。そう考えると、改めて、この店をつぶしてはならない。父の思いを引き継ぎながら、地域の皆さんに感動を届けられる場所として、さらに成長しなければと思うようになりました。


地域づくりの「起点」としてのかまぼこ屋へ

父も高齢になり、事業の承継を考えるタイミングです。また、新型コロナウイルスの感染拡大は、いまいちど「地元」について考えるきっかけになりました。多くのお客様にお越しいただける店にはなりましたが、外から来てくださるお客様のほうばかりを見てきてしまったのではないか、とも思うのです。

広い駐車場も、たくさんのお客様が入れる店内のスペースも、大黒様と恵比寿様も、確かに外からやってくる観光客に向けて整えられたものではあります。しかし、先ほども話しましたように、いつの間にか、地域の皆さまにとって大切なものになっているんだということも、日々、感じています。

<お客様の憩いの場となっている喫茶スペース>


ならば、私の代で行うべきは、かねまんの財産を、地域の中にも向けて、多様なお客様が集えるように、開かれたお店にしていくことではないか。今回のクラウドファンディングを機に、より一層、地域に開かれたお店として、新たなスタートを切っていくことはできないかと考えるようになりました。

まず、この大黒様と恵比寿様のいるホールを、地元の方が気軽に使える「つどいの場」にできればと思っています。「入りづらい」とか「買い物しないといけないのではいか」といったイメージを持たれている方もいるかもしれませんが、全くそんなことはありません。ふらっとお茶を飲みにいらして、おしゃべりしたり、一息つけるような場所に少しずつ変えていきます。

<父が作った場を地域の交流サロンとして活用したいと考えています>

<自転車に乗った若い世代が来ることも増えました>


また、高久地区を含め、この沿岸のエリアはサイクリングコースやドライブコースとして人気で、小腹を空かしたライダーたちがかまぼこを買いに来る光景も多くなりました。いわき市でも「サイクルツーリズム」に力を入れていますので、ライダーに向けた商品づくりや、自転車の停車スペースの整備にもチャレンジしたいです。

どの計画もアイデア段階ではありますが、まずは、地域の皆さんと夢を語れる場を作らなければ始まりません。皆さんから寄せられた支援は、ホールを整備したり、様々な企画を立てたり、情報発信を行っていく資金として活用いたします。

さまざまな人が集う、交流拠点のような店舗にしていくことで、より一層、地域の方からも愛される「いわきのかまぼこ屋」へと進化するため、まずは思い切って場を開く。かまぼこ屋が始める地域づくりのプロジェクトに、ぜひ皆さんのお力をお貸しください。


ご支援いただいたみなさまへの返礼品

ご支援いただいたみなさまへの返礼品は、私たちの精魂を込めた「かまぼこ」だけでなく、高久地区をはじめ、近隣の地域で作られた地産品も詰め合わせました。また、自転車乗りの皆さんに気軽に足を運んでいただけるようなリターンも作っています。ぜひ高久へ足をお運びください。

<山田屋醸造の青木さん(右)、さわきや酒店の永山さん(左)>


また、今回の「いわき 企業・ひと・技 応援ファンド」にチャレンジしている山田屋醸造の青木さん、さらには、いわき市平の「さわきや酒店」の永山さんにもご協力いただき、日本酒やお醤油とかまぼこをセットにした「コラボセット」も完成しました。クラウドファンドを通じて、いわき市内で同じような志を持った方々とのつながりも生まれています。

そのほか、かねまん本舗の休憩スペースを使用できる権利など、地域に根ざしたお店にしていくためのさまざまなチャレンジを、リターンに組み込んでおります。どうぞ気になるものがありましたら、どうぞお選びください。よろしくお願いいたします。


【企業・ひと・技 応援ファンドとは?】

いわき市、いわき産学官ネットワーク、いわき信用組合、いわき商工会議所などが連携し、次世代に継承していく技術やサービス、商品を持つ事業者や、新型コロナウイルスを乗り越えるための新しいビジネスモデルを構築し、市民の安全・安心に取り組む事業者をサポートするために企画されたものです。新しい時代に、残したい・伝えたい。そんな企業を、ぜひ、みんなの力で支えましょう。応援よろしくお願いいたします。(事務局・いわき商工会議所 創業・承継委員会)


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  • 活動報告#22 残り1日

    2020/12/09 13:40

    こちらの活動報告は支援者限定の公開です。

  • 活動報告#21 御礼状作成中その2

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    こちらの活動報告は支援者限定の公開です。

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