犬猫愛護会わんぱーくの吉田です。
今日は、犬猫愛護会わんぱーくで保護している犬と猫を1匹ずつ紹介します。
まず、猫の「幸多(こうた)」3歳くらい オス
「幸多かれ」と名付けてもらった幸多は、事故にあったのか下半身不随と左眼球欠損の障がいを持っています。自分では排泄をすることができず、1日朝夕の2回預かりボランティアさんがお腹の上から膀胱を押して排泄をさせる圧迫排泄をする必要があります。
この圧迫排泄は毎日欠かすこと無く1日2回必要なため、預かりボランティアさんは年がら年中、ご自身の体調が悪い時も簡単には家をあけることができません。また、それなりの力が必要なためその繰り返しにより肘を痛めてしまったのだとか。
そのようなことも笑いながら明るく話してくださる預かりボランティアさんですが、かなりの負担がかかっているのは明らかで、大変申し訳ない、なんとかしなければと思いつつ、それでも代わりのボランティア人員がなかなか見つからないため、その方にお願いをせざるを得ない状況がずっと続いています。
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次に犬の「咲(さき)」11歳くらい メス
シニア犬の「咲」は、シェルターに入所した時にはすでに足元もおぼつかず、目もあまり見えていないのでは?という状態でした。また、夜鳴きをしたり、同じところをぐるぐるまわるなど、痴呆の症状も見受けられました。そんな咲に、シェルターでは段差に咲専用のスロープを用意するなど、お世話ボランティアそれぞれに咲を気遣っていましたが、だんだんと足腰が立たなくなり、食事も食が進まなかったり、うまく食べられないような状態となって来たところに、自宅で預かることを申し出てくださったボランティアさんがいらっしゃいました。
預かりボランティアさん宅での咲は、だんだんと回復の兆しをみせ、さすがに走り回るほどではないものの、一人で歩くこともでき、咲のために作ってくださったご飯もしっかり食べれている様子です。痴呆も悪化するでもなく、名前を呼べばわかるし反応を示すこともできています。そんな懸命に生きている咲と、咲を支えてくださるボランティアさんには「命の重さ」を日々教えられているような思いです。
回復してきたと言っても咲の場合は高齢です。一日でも長く今のストレスの少ない穏やかな日々が続いてくれればという思いはつきませんが、預かりボランティアさんも咲については「看取り」も見据えた対応をしてくださっています。
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この子達の他にも犬猫愛護会わんぱーくには、病気や怪我を抱えた犬や猫がたくさんいます。従来ならこのような子たちは、殺処分対象となっていましたが、犬猫愛護会わんぱーくの1匹でも多くの命を救うというスタンスのもと、引取依頼を断ることなく保護してきています。犬猫愛護会わんぱーくにいる子は全員譲渡対象ではありますが、そういった特別な条件を持った子の譲渡は一段と困難であることは間違いありません。もちろんこの子たちの天寿を全うするまで安心してくらせるお家を探しつづけていくのですが、それまでの間を預かるボランティアさんの手が足りないことも私たち犬猫愛護会わんぱーくが抱える大きな問題のひとつです。
今回のクラウドファンディングを通じて制作する予定の動画では、このような子たちと、その子に愛情を注ぎながらお世話をしてくださっているボランティアさんにも焦点をあて、この現状の解決のため、お世話・預かりボランティアとしてお力を貸してくださる方の募集にもしっかり役立てていきたいと思っています。