2021/02/22 18:46

皆さん、こんにちは!

ご無沙汰しております、プロジェクト起案者のNPO法人アスリード杉野です。

本日は、昨年末ご協力いただきましたクラウドファンディングの『オンライン職業講話』の活動報告をお届けいたします!!

記念すべき最初の開催は、青葉区の横浜市立鴨志田中学校。
以前から地域とのつながりを大切にされ、地域ぐるみで生徒たちを育てていく連携・協働を体現してきた学校です。毎年近隣で働く方々を学校に招く“地域マイスター講話”を実施していましたが、コロナ禍で実現が難しくなってしまったとご相談がありました。

オンラインでの職業講話をご提案したところ、ネット環境が悪く、数台のPCをつなげるのも不安とのこと…。併せてオンライン対応可能な企業様のコーディネートもサポートさせていただき、当日までに企業様向けのガイダンスや、学校でのネット環境のチェック、接続テストを重ねてきました。

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開催当日、早速学校へ…まずは濵﨑校長先生と、2年生のご担当高見澤先生、長崎先生にご挨拶し、クラウドファンディングにご支援いただいた皆様から寄せられたメッセージを直接お渡し。生徒さんが良く通るメインストリート(廊下)、PTA会議室前に掲示していただきました!

その後、控室に移動し、機材の準備に取り掛かります。
6教室それぞれにwi-fiルータを設置、電波の悪い教室もありましたが、調整しながら準備を進めていきました!

時間になり、いよいよオンライン職業講話のスタート!

アスリードのコーディネーター小島が、ウォーミングアップ講座を担当。この時、皆さまからご提供いただいた動画メッセージも公開しました!

動画を見たらいよいよ、登壇企業の方々が待つルームへアクセス!

今回ご協力いただいたのは6社の地域企業の皆さま。
※事前にどのような業種の仕事に興味があるのか生徒の皆さんにアンケートを実施、アスリードの若者みらいサポーター(賛助会員)さんを中心にお声掛けさせていただきました。

生徒さんだけでなく、先生方も、登壇して下さった皆さんのご仕事、キャリアに興味津々…どの教室からも、にぎやかな対話の声が聞こえてきました!

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【各教室の様子】

元々地域マイスターとして学校と交流のある 明日の(株)さま(IT・デザイン) 。
話題はデザインを創っていく「志事」のみならず、好きな漫画にまで広がり、大盛り上がり!

SDGsの取り組みでも注目を集めている 太陽住建(株)さま(住宅・エネルギー)。
ご自身のコンプレックスを強みに変えてきたというご経験が、生徒さんの心をつかみました。

藤沢で介護や福祉用具等を扱う (株)メディケア―さま(福祉)。
学生時代の青春エピソードも交えつつ、生徒さんの質問に率直に答えていただきました。

埼玉からのご参加 (社)エステティックグランプリさま(美容)。
参加者は全員女子!女性経営者としてのキャリアや子育てまで、力強いメッセージ盛りだくさん!

学校給食なども手掛けている ハーベスト(株)さま(食品・フードサービス)
実際に給食を作っている現場の様子を、工場から中継で伝えていただきました!


半世紀の歴史で街の安心・安全を守る (株)KSPさま(警備)。
警備の装備なども見せていただき、席を立ってモニターをのぞき込む生徒さんが印象的でした。

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オンライン職業講話が終了した後は、控室にて再びzoomに接続。学年主任の米川先生、高見澤先生、長崎先生を交えての振り返りMTGを実施しました。

【先生方からの感想】

米川先生
この学年は、”目で見る”、”実際にふれる、感じる”という『体験』を大切にしてきました。
ほとんどのイベントが中止なりかねない状況のなか、今回のような『体験』をさせてもらえたことを有難く感じています。私たち教員も初めての試みで、実際に今日皆さんのお話を伺ってみて、「仕事とは、働くとは」という部分をもっと深めるような準備をしておけば、より深い気づきが得られたのでは…という感じる部分もありました。それはまた課題として、次回に活かしていきたいです。とても貴重な体験させていただき、ありがとうございました。


高見澤先生
クラスに帰って「将来のためになるお話聞けた?」と投げかけたところ、全員が手を挙げてくれました。「こんな質問をしたら、こんなことまで話してくれた!」と各教室での様子を生徒たちが自発的に教えてくれ、盛り上がりました。対面ではなかったけれど、大人になっていく過程で必要な、とても大事なことを学ぶ機会をいただけたと感じています。準備段階から当日まで、本当にありがとうございました。

長崎先生
我々教員が教えきれないことを詳しく伝えていただき、本当に感謝しています。慣れないリモートの環境の中で、普段の授業にも増して集中して聴き入る姿勢がみられました。メモをするのに精いっぱいで、充分なリアクションやコミュニケーションがとれなかった部分もあったかと思いますが、「面白かった、楽しかった」という声をたくさん聴くことができました。またこのような機会をいただければと思います!ありがとうございました。

【生徒の皆さんからのアンケート集計結果】

 

【印象に残ったことは何ですか?】
最初から最後までずっと同じ会社で働かない生き方があることを知りました。様々な会社に入ることでたくさんの経験ができることが分かりました。

収入などの自分の利益より、お客さんのことや将来のために働くことに拘りを感じました。

仕事をするのは大変だけれど、その大変さをどう楽しむか。

まさに裏で世の中を支えてくれいる企業だということ。

学生時代でつらかったことなどを熱心にお話してくださり、良い経験になりました。

地域コミュニティを作り、地域との関わり合いを作って、ビジネス展開していくのは、会社として一番大事なのではないかと思いました。

仕事のやりがいを聞かれた時、パッと答えていたこと。
やっぱり自分の好きな事をしている時は、なにかしらのことを思っているということ。

この仕事を一度もやめたいと思ったことがないと聞き、自分もそのような仕事に出会えたらな、と感じました。

私の母も似た仕事をしていて、質問した時に母の大変さを分かって、もっと感謝しようと思いました。

興味がある仕事でないと続けられない、失敗しても成功することはある、ということ。

壁にぶつかった時、次のチャレンジにつながる行動をすることが大切ということ。


【これからの学校生活で挑戦したいと思ったことは?】
目の前の仕事に手を抜かないこと。目標と今の自分を比べて足りないことに気づく‼

今、勉強している教科で、将来役に立たない教科などはないそうなので、すべてに挑戦してみようと思いました。

勉強を一生懸命やって、早く仕事をしたいと思いました。

人脈が多いということが多様性にもつながると聞いたので、多くの人と仲良くしていきたいです。

自分の好きなことを続けることが大事‼まずは受験に合格する‼

これからはもっと周りを見て行動できるようになりたいです。他人のことを考えて、理解して、学校を良くしていきたいです。

自分の弱みはいずれ強みに変わると伺ったので、弱みから逃げずに過ごしていきたいです。

もっとたくさんの仕事を知って、視野を広げられるようにしたいと思いました。

「中学校に戻ったら部活を一生懸命やりたい」とおっしゃっていたので、私はせっかくがんばれる環境があるからがんばろうと思いました。

今まではなんで勉強するのだろうと思っていたけれど、将来できることを広げるために勉強しようと思いました。

みんなでたくさん話したいです。


【講師の方へのメッセージ・感想】
これからの人生不安なことがたくさんありましたが、話を聞けて少し気持ちが楽になった気がしました。

実際にお会いしていろいろな体験をしたかったです。

「人生で緊張があっていい。」「大好きなことを突き詰めてほしい。」
これらの言葉を人生に活用していきたいです。

社長の方のお話を聞けて、私も生徒会長をしているので、少し参考になるところもありうれしかったです。

私の両親も障害を持っているので、あらためてどんな人とも平等に接するということが大切だと思いました。

働く意味を少しだけ分かれた気がします。

人生一度きりなので、好きなことをたくさんやろうと改めて思いました‼

講師の方のエステに行きたくなりました。笑顔が素敵で。
私ももし子供が「お母さんが世界一かっこいい」と言ってくれたら嬉しいです!

美容についてもっと知りたい、きれいになりたいと思えました。

今後の学校生活や人生で壁にぶつかった時に、失敗の意味を考えるようにして生きていきたいです。

お話を聞いて「自分にもまだ可能性があるんだ」と思いました。

仕事には最初良いイメージを持っていませんでしたが、今回の講習で仕事の楽しさややりがいについて知ることができました。とても楽しかったです。がんばってください。


【登壇していただいた地域企業の皆様より】

明日の(株)さま
鴨志田中学校はこれまでも「地域マイスター」として登壇してきており、今回は地域企業を代表して臨みました。初めてのオンライン、とても臨場感があって、生徒さんとたくさん話すことができすごく良かったです。みんなの時代はとても豊か。色んな選択肢に挑戦していってほしいと伝えました。

太陽住建(株)さま
本業を通じた社会貢献についてお話しました。自分自身のコンプレックスについて話したところ、「自分も同じ悩みがあった」と感想を伝えてくれた生徒さんがいて、その勇気にとても感動しました。先生からも是非激励してあげてほしいです。

(株)メディケア―さま
今回初めての登壇でした。未来ある大切な子どもたちの時間、改めて役に立てたかなぁと不安なところもありますが、若い頃の自分の話も、反面教師として捉えてもらえたらと思います。たくさん質問してくれて、とても嬉しく思いました。

(社)エステティックグランプリさま
「中学生時代に戻ったら何をしたい?」という質問に、学生生活で培ってきた力を改めて振り返り、勉強もそれ以外も思い切りやってほしいと伝えました。女子生徒さんから、「将来は子どもを育てながら働きたい、社会に出て活躍したい」という声も聴くことができました。言葉にして伝えることの大切さを実感する時間となりました。

ハーベスト(株)さま
自分のこれまでの社会人としての経験、キャリアを振り返る良い機会になりました。なかなかない経験で、自分自身も楽しみながら参加することができました。貴重な時間となりました。

(株)KSPさま
中学生を前に、1対多人数のオンラインでの講話は初めてでした。生徒さんの質問をどう膨らませて返していくのかという部分は、自分としても勉強になりました。フリースタイルで質問してもらえる時間をもっととれたらよかったと感じました。


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クラウドファンディングによる初めての『オンライン職業講話』支援、最初のご報告はここまで…。

今回のプログラムを通じて、色々な出会い、発見、気づき、学びがありました。

このような機会を創ることができたのは、学校と地域企業さまのご理解とご協力、そして、クラウドファンディングを通じてご支援して下さった皆様のお力添えがあったからこそ。

改めまして御礼申し上げますとともに、引き続きお届けする活動報告を楽しみにしていてください(次回は横須賀市の高校で、3月開催の準備を進めています…)!

これからも、若者たちの“未来づくり”に、皆さまからの応援、宜しくお願い致します!