2020/11/18 21:30
吸湿発熱という性能を評価する試験

この繊維は着けていると暖かいですよ、という性能を測る試験に吸湿発熱試験というのがあります。公的な機関で厳密にこの試験方法は決められています。

繊維は大なり小なり湿気を吸収すると熱を発します。でも寒い時にマフラーを着けていて湿気なんかどこから出るの?と不思議に思う方もいるかと思います。


不感蒸泄

汗をかかない寒い季節でも、皮膚からは常に水分が蒸発しています。これを不感蒸泄と呼びます。知らず知らずに水蒸気が皮膚から出ている、だから不感というわけです。

この不感蒸泄による湿気を吸って首に巻いたマフラーが温まる度合いが高いと吸湿発熱性が高いということになります。そしてその度合いがコットンよりウールの方が大きいのです。

上図は吸湿発熱性能の比較のグラフです。綿100%が緑で一番低く、黒がウールコアコットン糸です。

ウール100%の方がもっと吸湿発熱性能は高くなりますが、ウールはチクチクします。そこでコットンで包んだ糸でウールの温かさとコットンの肌触りを両立させたのです。ウールは隠れて仕事しています。ちょうどこんな感じ。


この糸を最初に採用していただいた糸井重里事務所の動画がこちら

 

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