(つづき)
抗菌力を持った銅繊維の研究開発。
開発当初は、介護施設の衛生面の問題を解決するためにスタートしたそうです。
試作を作る度にその都度抗菌試験に出して確かめて、
モニタリングして実際の使い心地を確かめて、
手触り、耐久性、抗菌性能を妥協せずに作り直し、作り直し…
それを4年間、続けてきたそうです。
はっきり言って、相当な労力と時間と経費が掛かっているはず。
途中で少し妥協すれば、完成はもっと早かったはず。
抗菌試験も、もっと簡易的なものにできたはず。
なのに、それをしなかった…なぜ?
こちらが興奮して聞いているのに、開発担当の方は平然と言います。
「確かなものでないと、意味がないから」
こういうことをサラっと言ってのける、カッコよさ。
モノづくりの誠実さって、こういうことなんだなあと、しみじみ。
「困っている人の役に立つもの、確かなものをつくる」
「くらしの不安を取り除き、大切な人たちを守りたい」
その想いが共鳴し、Cu-Cloth <キュクロス>のアイテム開発が可能になりました。
そしていつでも誠実であること、できるまであきらめないこと。
これがCu-Cloth <キュクロス>の原点。
迷ったり苦しいときは(たいがい苦しいですが…)
このときの感動を思い出すようにしています。