現代において、3組に1組の夫婦が不妊を心配(*1)しています。長い間、不妊の原因は女性だと言われてきましたが、近年の調査によると不妊の約50%は男性因子(*2)とされています。
国際的研究グループが1973年から2011年にかけて調査したデータによると過去40年間で男性の精子は半減(*3)していることがわかっており、世界的な傾向としても一般男性の7%が男性不妊(*4)と言われています。
男性が不妊だったとしても、不妊治療は女性が中心になっておこなうものです。
タイミングを計り、子宮の状況を整え、育てた卵子を採卵し、受精させた胚を体に移植、体の状態に合わせての処置するのでタイミングがズラせず、何度も通院が必要なので予定も組みにくい。
不妊治療はとても手間と時間がかかる治療です。
一方、男性ができることは精子を出すだけです。
国立社会保障・人口問題研究所が2015年に調査した結果調査によると、3人に1人の女性が不妊治療と仕事を両立できないことがわかっており、仕事を辞めたり雇用形態を変える女性は24%(*1)もいます。
また不妊治療を受ける女性の約半数が治療開始初期の段階で、すでに軽度以上の抑うつ症状(*5)であることが分かっています。
35歳の健康な女性でも12ヶ月の間に自然妊娠する確率は約30%(*6)しかありません。そんな確実な妊娠が保証されているわけではない中で、【身体の負担】【精神面での負担】【時間の負担】【金銭的な負担】の4つの負担をかかえ、家族や仕事仲間からのプレッシャーを感じれば、鬱になることは簡単に想像できるのではないでしょうか。
女性が抱えるプレッシャーを企業側も理解しておかないと、優秀な人材を手放すことになりかねません。また近年、企業の生産性の向上につなげることを目指した健康経営という経営手法がありますが、女性が働きやすい環境が整備されていないと業績を下げる要因になりかねません。
残念ながら、現在の日本はジェンダーギャップ 120位で男性中心の社会です。妊活の状況を捉えて社会構造を変えるのには男性の協力がかかせません。
精子は一生造り続けられると教えられてきた男性にとって、不妊の半分が男性因子(*2)であることや、現代人の精子が半減(*3)していることは理解しがたいものですが、現実的なデータを受け入れて社会や夫婦の働き方を見つめ直す必要があります。
だからこそ、
まずは知ってもらうことから始めましょう!
特に男性は妊活について知識を持っていない人がほとんどです。お勤め先やご家族など妊活について知ってもらいたい方宛に、私たち「妊活なるほど実行委員会」の方から、この妊活ガイドブックをお送りします。
妊活ガイドブックの仕様は、B6サイズ、24P、フルカラーを予定しています。
男性にとっての妊活とは、自分のアイデンティティである精子と向き合う必要があるため、ストレスを受け、目を背けがちです。そこで客観的なデータに基づいた妊活ガイドブックを読んでもらうことで、第三者からの意見として男の妊活を知ってもらいたいと思っています。
配布するガイドブックをご紹介します。
みなさんからいただいたご支援金20万円は主に印刷と配送費にあてます!
印刷(500部):80,000円
配送(400円x100口想定):40,000円
プレスリリース:30,000円
協力者謝礼:30,000円
クラファン手数料+税:約20,000円
合計金額:200,000円
※妊活ガイドブックの仕様:B6サイズ/24P/フルカラー
リターンとなる妊活ガイドブックは、私たち「妊活なるほど実行委員会」からご希望の配送先にお届けします。
妊活の大変さを理解してもらえない勤務先の総務や人事担当者などに読んでもらうことで、女性の働き方が改善することを目指したいです。
2021年5月上旬から6月中旬:クラウドファンディング期間
2021年6月中旬:妊活ガイドブックの最終版を作成
2021年7月中旬:印刷の手配
2021年8月上旬:妊活ガイドブックを配送
途中でトラブルなどが発生した際は予定がずれる可能性があります。
私は自分自身の男性不妊の経験から、男性が知るべき妊活の世界があると感じてTwitterで活動しています。女性にとって不妊治療の大変さは身体も精神も時間も金銭においても負担が大きいものですが、男性は妊活について考える機会も少なく、なかなか理解が得られにくい感じていました。
本来、この妊活ガイドブックは私が開発した男性用妊活パンツに付属するために作ったものですが、協力的でないパートナーや勤め先の方に読んでもらうことで、少しでも治療のツラさが他人と共有できるのではないかと思い、環境改善の一助としてプロジェクトを立ち上げさせていただきました。
女性は妊活を十分頑張っています。
これからは男性が変わる番ではないでしょうか。
過去の妊活知識を改め、科学的に現実の数字と向き合うことで、男性が妊活に協力的な社会を作りたいと思っています。
何卒ご支援お願いいたします!
なお、妊活についての詳しい情報は「妊活なるほど委員会」のサイトでも更新してきますので、よかったらご覧ください。
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→ 妊活なるほど委員会
出典元
*1:不妊治療と仕事の 両立サポートハンドブック - 厚生労働省
*2:日本Men'sHealth医学会/ 第1回コラム:意外に多い男性の不妊症について
*3:Temporal trends in sperm count: a systematic review and meta-regression analysis
*4:Male infertility
*5:体外受精などの高度不妊治療を受ける女性の約半数が 治療開始初期の段階で、すでに軽度以上の抑うつ症状あり
*6:Age-related natural fertility outcomes in women over 35 years: a systematic review and individual participant data meta-analysis
<All-or-Nothing方式の場合>
本プロジェクトはAll-or-Nothing方式で実施します。目標金額に満たない場合、計画の実行及びリターンのお届けはございません。
最新の活動報告
もっと見る誤植について
2021/09/01 19:57こちらの活動報告は支援者限定の公開です。
妊活ガイドブックが印刷から上がってきました!
2021/08/25 14:05こちらの活動報告は支援者限定の公開です。
妊活ガイドブックを作成したプロジェクトの趣旨
2021/06/14 12:00妊活ガイドブックを作成した理由についてお伝えしたいと思います。このBOOKは、女性の不妊治療のツラさを他人と共有し、男性に精子検査の重要性を促すために作りました。女性にとって、不妊治療は大きな負担がかかる治療です。例えば身体のリズムにあわせて不定期な通院を余儀なくされるので、不妊治療と仕事の両立が難しく、不妊治療の大変さを理解していない上司から気遣いは期待できないことでしょう。一方、男性は結婚するまで自分の精子を検査する機会はほとんどありません。一般男性の7%が男性不妊と言われており、精子が基準値以上であったとしても酸化ストレスの値が高い、DNA損傷率が高いなど精子の質が悪いと受精の成功に影響がでます。つまり、女性に大きなストレスがかかり、男性は十分な検査がされていないことで、当たるか外れるかわからないギャンブルのような治療を何度も治療を繰り返し、高額な治療費を払い続ける可能性があることが社会問題となっています。私は男性ですが、自分が不妊になるまでそんなことは全く知りませんでした。子供がいない夫婦に対して気にも止めず「子供は作らないの?」なんて気軽に聞いていました。そんな自分の反省も含めて、男性でも不妊治療のイロハが学べるものが必要だと考えて今回のガイドブックを作成した次第です。すでに不妊治療を行なっている方にとっては常識的な内容も多く含まれますが、今から妊活を考える夫婦にとっては男性目線を組み入れているので読みやすいのではないかと思っています。また不妊治療の理解が低い勤務先などにも読んでもらいたく、私の方からガイドブックをご指定の宛先に送ることを考えました。妊活の大変さを理解してくれない相手に対して、第三者視点で伝えることに意義があると考えたからです。今回のクラウドファンディングの金額に制作費は含まれておりません。元々この妊活ガイドブックは、私が発売する妊活パンツに付属する予定で作成しましたが、パンツを購入しないと読めないのはもったいないと思いました。そこで印刷費用と配送費用を負担していただくことで、不妊治療の基礎知識を知って欲しい人に届ける。そんなプロジェクトにしたのです。目指すべきゴールは「男性が妊活に参加する」「社会が不妊治療の大変さを理解する」です。夫婦がお互いを尊重し、社会や勤務先の理解が進むことを目指したいです。もしご支援いただけるなら、ご自身のためだけでなく不妊治療を知らない誰かのために送ってもらえると個人的には嬉しく思います。ーーー※この妊活ガイドブックは医療監修をとっておりますが、より良いものを届けるために内容をブラッシュアップする可能性があります。また入門書なので難しいことはガイドブック内に書いておりません。出典に関する詳しい情報などはWebサイトで発信する予定です。 もっと見る
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