Pumpitのひとつの決まりで、「敬語使うこと禁止」というものがある。これはメンバーの年齢や回生に関係なくフラットな関係を築けるように、ということを目指すために掲げられたものだと思っている。ちなみに京都大学の吉田寮も、双方の力に関係なく、対等な議論ができるために敬語を使うことを禁止している。
確かに敬語にはお互いの上下関係を明らかにし、第三者にも、話している両者間の関係を顕在化させるという機能がある。そういった機能は、フラットな関係であったり対等な議論を目指すにははっきり言って邪魔である。そういったことを達成するには最初から使うのをやめさせるのが手っ取り早い。
だがしかし自分はそれに全然慣れなかった。やはり初対面の人間にいきなりタメ語で話すのは抵抗がある。そしてそれはどこに原因のあるものかというと、自分の思う敬語の大きな機能として、「他人との距離を測る」というものがある。この敬語の側面を自分は結構重視している(と思う)ので、いきなり他人から敬語を使うことを許されない、タメ語を強要されると、「えっ、この人との距離はまだわかんないんだけど」となってしまう。それで初期の方に代表からタメ語を強要されたとき、なんだか自分の胸の内をいきなり土足で荒らされるような気持ちになった。珍しく他人に不快感を覚えた気がする。
(こんな話ここでしてすまんな、本田)
まあ逆に言えば「この人は敬語を使わなくても良い人なんだな」となれば、自然と敬語は取れていく(取れちゃう)。ただやはりこの過程をすっ飛ばされると、心の中にモヤりが生まれるんだろうな。
今となってはもちろん全メンバーとタメ語で話せてるわけで、無事に団体の理念に染まりました。そう考えるとこの決まりには一定の効果があるように思える。
おわり
"ワクワクで、出逢うみんなをhappyに"
Pumpit 5th 野坂智章