協会代表犬だいすけ君のメルマガ第3号 「お年玉くだちゃ~い」
■□■ ご縁をいただきましたみなさまへ ■□■
全国の重症者過去最多となりました。コロナお見舞いを、心から申し上げます。 いつも、みなさまのご健康と、ご無事をお祈りしております。
日本聴導犬協会では、ユーザーさんとのコミユニケーション力をもっともっとアップさせるために、リモートでの手話の勉強会を始めました。日本聴導犬協会がある宮田村から車で2時間ほどの離れた飯山の講師さんと、スタッフと学生が協会で。一部スタッフは東京支部でのリモート手話で学びます。勉強できることは幸せです。リモート手話での利点は、自分の手話が見えること。自分が見えるので、反省しきりです。半面、画像が見える正面からだと手の細かな角度がわかりにくかったりします。やはり、直に習うのとは違いますね。早く、みんなに会いたいなぁ。
【会長有馬もとの訓練】ワンポイント・アドバイス3:「声は5段階の高さで」
犬の訓練をする際に「褒める」ことがキーポイントになるのは、みなさまご存じですね。タイミングよく褒めれば、褒めるほど、効率が上がります。犬に分かりやすく褒めるためには「食べ物」「声」「合図」「おもちゃ」をほど良く遣うと、さらに効果的です。日本聴導犬協会の訓練スタッフも褒め「声」を場面場面で遣います。訓練の時には、5段階の音域を遣い分けています。何か、悪いことをした時は犬が「ウー」とうなるような低い声で「オフ」と言います。逆に、訓練スタッフが望んだことを、ワンズができた時には、高い声で褒めます。もともと、犬が聞き取りやすい音域は人よりも高いのです。楽しいときは、犬たちは高めの声をあげることでもわかるように、高めの声は、犬を高揚させるのではないでしょうか。「褒める」時には、高めの声で、ニコニコして褒めてあげると、訓練を受けているワンズも楽しく、訓練に集中できます。
※ボク(だいすけ)です。メルマガお送りさせていただきます。ご迷惑でしたら、お手間ですが、「Re:メルマガ不要」と明記の上、moto@hearingdog.or.jp で教えてね。よろしくお願いいたします。
《日本聴導犬協会 だいすけ君からのメルマガNo.3》
ボクからのメルマガNo.3になります。 日本聴導犬協会の「だいすけ(大阪の保護団体ARK出身)」です。ボク、13歳。人で言えば70歳くらいかな。まだまだ現役のPR犬してます。それに、希望者さんの音訓練や電車&バスの乗車訓練の指南役もしてます。今日も、希望者さんと宮田から伊那まで、往復30分の電車に乗ってきました。希望者さんが成長するのを見るのはうれしい。楽しかった~。
■Topics1: ボクたち。アタチたちに「お年玉」くだちゃい! 6頭の協会犬から1頭を選んでお年玉をお願いしま~す。選んだ子から年賀状をお送りさせていただきます。
みなさまに、お年玉のおねだりしちゃいます。日本聴導犬協会の協会犬でも、いろいろと事情のある6頭だからこそ「ボクたち、アタチたちに、お年玉くだちゃい」しちゃいます。 お年玉は、➀~⑥の子から選んでくださいね。お年玉をもらえた子から年賀状を出させていただきます。
お年玉振込口座:郵便局 社会福祉法人 日本聴導犬協会 00590-1-93275
※お年玉犬の名前を書いて、送ってね。
じゃあ、ここで、いろいろな事情をお話しするね。最も、事情のあるのは④のらん姉ちゃん。
④らん姉ちゃん(出身:大阪ARK):
動物保護団体さんで保護した十数頭のうちの1頭がアタシ。協会に譲渡されてから、失禁が多いので、全身検査すると、まだ幼犬期だったけど、すでに片方の腎臓が線維化していることがわかり、摘出。両方の後足の膝がガシガシ音がするくらい形成不全で、早急の手術をしました。片足ずつ手術したけど、リハビリが大変でした。、赤坂動物病院での手厚い看護で、普通に歩けるようになったの。ありがたいわぁ。時々、足が痛いけど、走るのが大好きで、自称「日本聴導犬協会のボス」ですが、骨は弱いらしい。腎臓は1個しかなくなりました。あれから10年。片方の腎臓はなんとか機能を保ってますが、手術した片足は、緊急で再手術となりました。赤坂動物病院に再入院。歳も歳なので、術後は腿の筋肉はペッタンコ。歩けても、すぐに伏せするような。それでも、赤坂動物病院のみなさまの手厚い看護で、なんとか歩けるまでになりました。今後も、アタシは協会にずーといます。スタッフのMさんが退官したら、引き取ってもらえるそうです。それまでは、みなさま、ぜひ、アタシにお年玉を!
➀わんちゃん(台湾の保健所からの譲渡犬):
アタシは台湾生まれ。会長の有馬さんが台湾の第1号聴導犬の認定に行ったときに、保健所での候補犬選びを台湾の大学の作業犬部にお伝えするために、アセスを公開。選らばれたんだけど、台湾ではアタシを聴導犬候補犬にするつもりはないって言われました。「この子はすばらしいんです」と、訓練マネージャーのまゆみさんが、断固連れて帰るって。すぐに決めないと、アタシの命はあと数日だったんだって。健康チェックや検疫手続きを大学のスタッフにお願いしました。アタシに寄生虫がいたので、大学側でボランティアをお願いした獣医さんが治療と社会化をしてくれて、数か月後に検疫チェックが終了。日本に来るスタッフと一緒に、飛行機で日本に来ました。今では、好奇心と訓練意欲の高い犬だけが選ばれる聴導犬と介助犬の両方をマスターした『多目的補助犬』のPR犬をしてます。状況によって、ちょっと怖がりが出るので、訓練スタッフとだけ、活躍できるんだ。徘徊していた時に、きっと怖い経験いっぱいしちゃっただね。らんちゃんと同じように、一生、協会で過ごすことになるんだよ。
②ひこ殿(ブリーダーさんからの譲渡犬):
なんとなく、殿って呼びたくなる、かっこいいシーズーさんなんだ。ブリーダーさんから事情があって、譲渡していただきました。聴導犬になれるようにがんばってます。
③だいすけ君(出身:大阪ARK):
日本聴導犬協会の代表犬です。自称リーダーのらんちゃんとは2歳違い。大阪の保護団体から譲渡いただきました。会長の有馬さんの相棒犬で、どんな場所でも、どんな人でも、褒めてくれるくらい、りっぱさなんだけど、有馬さんがいないと怯えが出ちゃうんだ。おちつかなくなっちゃう。でも、才能がいっぱいなので、代表犬として協会を背負ってるんだ!
⑤ひさちゃん(出身:沖縄ワンズパートナー)&⑥のぎた君(ブリーダーさんから購入させていただいた子です):
2頭とも聴導犬候補なんだけど、とっても才能豊かで、将来性も高い。でも、成長していく過程で怖がりとかが出るかもしれないけど、がんばるから、応援してください。
※お年玉をくださった方には、お年玉犬からの年賀状、お送りさせていただきます。
■Topics2:コロナ対策万全で、4人目の希望者さんの訓練をさせていただきます。
コロナ対策万全で、11月に愛知県から希望者さんが1名様。12月に神奈川県からお2人の希望者さんが滞在訓練を受けられました。12月28日からお一人が、ご家族といらしてくださってます。日本聴導犬協会では、体温チェック、協会への出入りのたび全身消毒。息苦しいけど、シールドと透明マスクの着用。UDトークでの文をタブレットで見やすいように表示。三密をさけて、カメラでのリモート訓練指導などを駆使。
滞在訓練では、犬のケアやごはん作り。歩行訓練、音を聞き分けて報える聴導動作訓練。何日間かで、それらをマスターできたら、お買い物訓練や、バス&電車の乗車訓練をします。写真のように、外でも、スタッフがタブレットを胸から下げて、UDトークでの説明を受けながら訓練を受けます。同じことを何度も、繰り返し、繰り返し行うことで、頭ではなく、体が覚えるくらいまで続けます。そのあとは自宅指導が始まります。自宅指導では協会とは違うレイアウトのお部屋になるので、聴導動作をしっかり行います。そのほかに、良く行くお店や病院、役場などへの説明にスタッフが同行します。聴導犬・介助犬とユーザーさんがハッピーに生活していただけるように、環境整備も、日本聴導犬協会の役割なんです。もちろん、アフターケアも欠かせません。