瓦の急須「粋月」のプロジェクトがはじまりました!
素材はもちろん、形状や特徴も非常に尖った茶器ですので、こちらの活動報告のなかで皆様に少しずつ伝えていければと思います。
「粋月の茶こし部分をはじめとした内部の画像が見たい」というお問い合わせをいただきましたので、今回は内側の造りについてご説明します。
【内側は完全にフラット】
粋月の内側は底が平型になっており、完全にフラットな形状となっています。
理由としましては、
1.お茶の葉が均等に開く
2.水を入れた時の分量がわかりやすい
3.茶殻の見た目が美しくなる
といったものが挙げられます。
「粋月(粋な月)」という名称にもあるように、もともと白葉茶の白い茶殻を月に見立てるというコンセプトから、茶殻が美しい円形になるように製作しております。
また、茶こし部分も茶殻でつくられた月を際立たせるために可能な限りフラットにすることを目指し、「胴穴」という本体に直接穴を空ける形式となっております。
茶こしの形状としては、「笹目」や「ポコ網」など様々な形状がありますが、胴穴にすることで内側が完全にフラットになるほか、白葉茶をはじめとした高級茶を抽出することに特化させています。
さらに、穴の開け方にも特徴があり、実はよく見ると「月」という漢字を象ってあるのです。
少々わかりづらいのですが、お手に取る機会がありましたらぜひご覧ください。
注意点としては、深蒸し茶のような粉の多いお茶の場合は穴が詰まってしまいやすいため、あまり適してはおりません。
その他、粋月について知りたいことなどありましたら、お気軽にご連絡ください。
よろしくお願いいたします。