コロナにより1年に一度の品評会「共進会」がなくなり、
競りが中止になったことも事業者として苦しいですが
何より、晴れ舞台にこの牛たちを評価いただけないという喪失感も大きかったです。
舞台や試合、コンサートのために日々鍛錬される表現者や競技者の皆さんが
突然その日を奪われる気持ちが痛いほどわかる、そんなできごとでした。
ささやかではありましたが、自分たちで手づくりした共進会を
この活動報告の場で少しずつふりかえり、少しでも牛飼いのことや特産松阪牛のこと
お届けできたらなあと思います。
私たち牛飼いは、変わらなくては。
コロナだからと過ぎるのを待つのではなく。
そんな思いで、食卓へ届けるまで発信を続けたいと思います。
12月2日。
晴れわたる日に、松本畜産牛舎で開催した初めての「松本畜産・特選松阪牛共進会」
まずは、品評まえに牛たちのおめかし。
飼育員たちが緊張の面持ちで丁寧に洗います。
この日だけの、おめかし。鼻かんもおめかしバージョン。
そして面がいという、黄色と青の手綱が、黒い毛並みによく合います。
しっぽの先まで美しく。
あら、お尻のドアップ、失礼しました。汗
馬と違い、後ろに立っても蹴られることはありません。
好奇心が強くて人間好きな但馬牛。
飼育員の緊張をよそに、お日さまの下で大きな体格を揺らす姿は貫禄さえ感じました。
審査中の様子。
審査委員は、三重県畜産研究所から先生方に本番同様の審査をお願いし
選んでおいた10頭から優秀賞一席を決めていただきました。
どういう基準で一席が決まるのか、牛の背後からじっと見つめる先生方の様子など
別の活動報告で詳しくご紹介していきますね!
お楽しみに☆