2020/12/25 23:49

鳥飼カフェのクラウドファンディングページをご覧いただき、ありがとうございます。

先日、アレルギー対応、ビーガン対応スイーツが生まれた経緯についてお話しさせていただきました。本格的にヴィーガンSOYショコラにも力を入れるべく、フレーバーラインナップも見直すことにしました。

作り手視点の商品開発

しかし、商品開発あるあるなのですが、私含めて開発している当人達には「真の商品課題」は分かっていないのです。

そのため、潜在的な課題をリサーチする必要があるのですが、実は私、会社員時代に消費者調査の会社に勤めておりました。様々なメーカーからの依頼を受け、何百件という調査案件を実施してきた調査のエキスパートです。

しかし・・・・

以前は第三者の視点でリサーチできていた事が、自分が開発に関わった商品だと、まったく客観的な視点を持てないのでした・・・・


これまで私達は、「原材料から動物性食材やアレルゲンを除外する事」に注力しました。その上で、「その制約の中で最高レベルの美味しさを追求する事」が、顧客満足につながると考えたのです。

ヴィーガンSOYショコラ シトラスピール

その方針で完成した商品は、一定の評価を得る事ができました。しかし、なかなかヒット商品と呼べるほどの売上にはなりません。ニッチターゲットの商品だから、仕方がないのか・・
どこかに改善の余地があることを感じながらも、なかなか着手できずにおりました。

顧客を理解するために

そこで今回はまず、試食品をヴィーガンの方々に送り、パッケージ評価、フレーバー、食感の評価、コストバランスの評価を得るための調査を開始しました。

そうして集まったご意見の中で盲点だったのが、「プラスチックスプーン」を同梱していることへのクレームでした。ヴィーガンの方々は、ただ動物性食材を避けているわけではなく、その根底、背景には「環境への配慮」があります。しかしヴィーガンの方々がまず目にしたのは、プラスチック製品をこれでもかと使ったパッケージ。私たちは、まったく顧客理解が出来ていなかったことを痛感しました。

また、フレーバーについても、たくさんのアドバイスをいただきました。その多くは、普通にいま流行っている見栄えや、材料についての改善だったのですが、これも私たちにとって盲点でした。

私たちは勝手に「アレルギー対応」「ヴィーガン対応」の美味しいお菓子は市場に少なく、一定の美味しさをクリアすれば喜んでもらえると「思い込んでいた」のです。質実剛健な消費者像を勝手に作り上げて。

ヴィーガンSOYショコラ マカデミアナッツ

そして次の目標へ

特に、小鉢料理家の「小鉢ひろか」さんからのアドバイスは、本当に頭に稲妻が走ったような衝撃を受けました。豆乳のクセをどのようなフレーバーで引き出し、中和するか。どんなトッピングをセレクトすると、全国の方々から興味を持ってもらえるのか。通販サイトを訪れた方が購入検討している姿が目に浮かぶ、とてもわかりやすいアドバイスをいただきました。

小鉢ひろかさん

そのアドバイスの多くは、今すぐにでも実施できることばかりで、いかに私達が考えることを止めてしまっていたのか、作り手本意の開発をしていたのかを思い知ったのです。

金言をいただいた私達は、すぐに試作にとりかかりました。そして、同時に、そのリニューアル商品を本プロジェクトのリターンとして追加することを決めました。

”NEW”ヴィーガンSOYショコラ。
年明け早々に発表いたします。ぜひご期待ください。